ディーリア・オーエンズ

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ザリガニの鳴くところ

ディーリア・オーエンズ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784152099198
ISBN 10 : 4152099194
フォーマット
出版社
発行年月
2020年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
友廣純 ,  
追加情報
:
512p;19

内容詳細

ノース・カロライナ州の湿地で男の死体が発見された。人々は「湿地の少女」に疑いの目を向ける。6歳で家族に見捨てられたときから、カイアは湿地の小屋でたったひとり生きなければならなかった。読み書きを教えてくれた少年テイトに恋心を抱くが、彼は大学進学のため彼女のもとを去ってゆく。以来、村の人々に「湿地の少女」と呼ばれ蔑まれながらも、彼女は生き物が自然のままに生きる「ザリガニの鳴くところ」へと思いをはせて静かに暮らしていた。しかしあるとき、村の裕福な青年チェイスが彼女に近づく…みずみずしい自然に抱かれて生きる少女の成長と不審死事件が絡み合い、思いもよらぬ結末へと物語が動き出す。全米500万部突破、感動と驚愕のベストセラー。

【著者紹介】
ディーリア・オーエンズ : ジョージア州出身の動物学者、小説家。ジョージア大学で動物学の学士号を、カリフォルニア大学デイヴィス校で動物行動学の博士号を取得。ボツワナのカラハリ砂漠でフィールドワークを行ない、その経験を記したノンフィクション『カラハリ―アフリカ最後の野生に暮らす』(マーク・オーエンズとの共著、1984)(早川書房刊)が世界的ベストセラーとなる。同書は優れたネイチャーライティングに贈られるジョン・バロウズ賞を受賞している。また、研究論文は“ネイチャー”誌など多くの学術雑誌に掲載されている。現在はアイダホ州に住み、グリズリーやオオカミの保護、湿地の保全活動を行なっている。69歳で執筆した初めての小説である

友廣純 : 立教大学大学院文学研究科博士課程中退、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    2018年の刊行だが、現代小説として見るならば手法の斬新さにはややもの足りないものがあるかもしれない。一方、物語としては間違いなく第一級の作品である。1952年と1969年とが交互に語られ、やがて最後に融合してゆく構成もなかなかにスリリングである。また、物語の底流には一貫してノースカロライナの湿地帯の自然と、カイアの孤独が横たわる。カイアは我々にとっても明らかに異質な存在なのだが、にもかかわらず強い共感性が呼び起こされ、惹きつけられる。ことに、物語の終幕は静謐な透明感を伴った感覚に包まれるのである。

  • starbro さん

    2019年アメリカで1番売れた本ということで読みました。最初から引き込まれ、500頁超一気読みしました。育児放棄、湿地大自然の中で生きる女性の成長恋愛譚、ミステリの要素もあり、物語の世界を堪能しました。良書だとは思いますが、派手な作品ではないので、500万部(人口比で日本で換算すると180万部)も売れるのは不思議な感じがします。日本人以上にアメリカ人は読書しないのではないでしょうか? https://www.hayakawabooks.com/n/n412fb2b2b8a5?gs=c1d6c13c69a7

  • W-G さん

    ずっと積んだままにしていた話題作。さすがに面白く大満足の読書となったが、ミステリ愛好家にとっては、ラストに驚きはない。むしろ、ミステリ要素は必要なかったのではとすら思う。大自然に囲まれた、冒険心溢れる幼少期を、瑞々しい筆致で描く、アメリカ流の鉄板テンプレに、シンデレラストーリー的スパイスをまぶしてあり、広範囲に受け入れられる、大ヒットするべくしてした一冊。あの食生活と環境で、カイアが美しく成長するというご都合主義以外は、湿地の生態系の、マニアックなほど精緻な描写が効を奏し、世界にドップリと浸れる。

  • 青乃108号 さん

    見捨てられた湿地が舞台。1人また1人と家族に去られ、独りきりで生きていく運命の少女カイア。彼女は6歳。年端もいかぬ少女がたった独りでいかにして生き延びたのか。その果てしない孤独の日々。そしてまとわりついてくる、言われのない差別と裏切り。ハードな内容の割には読みやすく、先が気になりどんどん読めてしまう。500ページもあるのに。孤独に生きた彼女の秘密がラストで明かされ、救われた気持ちになれる。ラストシーンも綺麗に収まり、大作を読みきった、と満足感に浸れた。

  • 33 kouch さん

    湿地帯で孤独や貧困に負けず逞しく生きる少女に感動。差別というテーマが全体に貫かれているが、恋愛や自然、教育、後半は法廷ものの要素も持つ重厚なお話。人は異分子と感じたものに対して何故そっと出来ないのだろう。何故わざわざ嫌がらせをするのだろう。そういう形でしか安心して生きられないのだろうか。自分ももし同じ環境にいたらやはり同調してしまうのだろうか。考えさせられる。数少ない理解者であるジャンピン、愛のある弁護士、毅然とした態度で望む判事。不愉快な大衆とは違うかっこいいキャラ達がこの物語の中では特に光っている。

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ディーリア・オーエンズ

ジョージア州出身の動物学者、小説家。ジョージア大学で動物学の学士号を、カリフォルニア大学デイヴィス校で動物行動学の博士号を取得。ボツワナのカラハリ砂漠でフィールドワークを行ない、その経験を記したノンフィクション『カラハリが呼んでいる』(マーク・オーエンズとの共著。ハヤカワ文庫刊)が世界的ベストセラー

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