フレデリック・ディーリアスの音楽〜楽園への道
<ディーリアス・プロジェクト>オフィシャルCD
選曲・監修:オヤマダアツシ
【ディーリアスの伝説的伝記本、「ソング・オブ・サマー〜真実のディーリアス」
2017年11月初旬発売をきっかけに<ディーリアス・プロジェクト>始動!】
盲目と全身麻痺に苦しみながら、音楽を書き続けたフレデリック・ディーリアス[1862-1934]。その音楽に感銘を受け、ディーリアスを救ったのは、ある若き作曲家、エリック・フェンビーでした。今回、そのフェンビーによる、晩年のディーリアスの姿を描いた伝記本の決定版「Delius As I knew Him」の日本語訳版の出版が11月初旬にアルテス・パブリッシングより発売決定。英国で活躍中の日本人ヴァイオリニスト、小町 碧による翻訳。小町自身の演奏による出版記念コンサートが11月1日に東京王子ホールで予定されています。出版をきっかけに、ディーリアス・プロジェクト始動、オフィシャルCD発売決定。
【CD内容:イギリス音楽に詳しいライター、オヤマダアツシ監修!】
ディーリアスはクラシック音楽史の表舞台で注目される作曲家ではないものの、カリスマ的人気を誇り、1960年代より数々の録音が発売(その多くは旧EMIより)され、日本でも確実にファンを増やしてきました。しかし現在はその多くが廃盤となったままです。今回のCDでは、数多いディーリアスの作品から、ディーリアスという作曲家を知るために「この曲は聴いておきたい(知っておきたい)」という作品をピックアップ。「名前だけは知っているけど、曲は知らない」「こんな作曲家がいることを知らなかった」という方へ、11月に発刊されるエリック・フェンビー著『ソング・オブ・サマー〜真実のディーリアス』に紹介されている作品、またフェンビー自身が指揮者として、またはピアニストとして演奏している音源も収録。
ディーリアスの存命中よりほとんどの作品を録音し続けてきた、旧イギリスEMIの膨大な音源より厳選し、ディーリアス・ファンも一目を置く演奏家(チャールズ・グローヴズ、ヴァーノン・ハンドリーなど)の録音からピックアップ。(メーカー資料より)
【収録情報】
ディーリアス:
● 春、はじめてのカッコウを聞いて
ヴァーノン・ハンドリー指揮、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
● ラ・カリンダ〜歌劇『コアンガ』より(フェンビー編)
ヴァーノン・ハンドリー指揮、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
● 人生のミサ 第2部より『登ってこい! さあ、登るのだ』
ヘザー・ハーパー(ソプラノ)、ヘレン・ワッツ(アルト)、ロバート・ティアー(テノール)
サー・チャールズ・グローヴズ指揮、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団&合唱団
● 夏の夜、水の上にて歌える
ロバート・ティアー(テノール)
サー・フィリップ・レッジャー指揮、ケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団
● 『フェニモアとゲルダ』間奏曲(フェンビー編)
ヴァーノン・ハンドリー指揮/ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
● 間奏曲『楽園への道』〜歌劇『村のロメオとジュリエット』より
ロバート・ティアー(サーリ:テノール)
エリザベス・ハーウッド(ヴレンチェン:ソプラノ)
ジョン・オールディス合唱団
メレディス・デイヴィス指揮、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
● 去りゆくつばめ(フェンビー編)
エリック・フェンビー指揮、ボーンマス・シンフォニエッタ
● ヴァイオリン・ソナタ第3番〜第2楽章
サー・イェフディ・メニューイン(ヴァイオリン)
エリック・フェンビー(ピアノ)
● 別れの歌(告別の歌)より『なにか大きな鷲のくちばしの上にいるかのように佇んで』
ロイヤル・コラール・ソサエティ
サー・マルコム・サージェント指揮、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
● 夏の歌
サー・チャールズ・グローヴズ指揮、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
[ボーナス・トラック]
● イングランド民謡『ブリッグの市』(グレインジャー編)
イアン・ボストリッジ(テノール)
スティーブン・レイトン指揮、ポリフォニー
● ウォーロック:弦楽のためのセレナード(ディーリアスの60回目の誕生日のために)
ノーマン・デル・マー指揮、ボーンマス・シンフォニエッタ
超有名ではなくてもこの人の音楽にはハマるかも。そんな可能性を秘めた作曲家がディーリアス。英国近代音楽と相性の良さを感じる聴き手にはぜひお薦め。一見茫洋としてつかみどころがないが、一度心に棲みつくと離れない美にあふれている。管弦楽曲からオペラまで、このハイライト盤で幸福な出会いを。(月)(CDジャーナル データベースより)