ネアンデルタール人再発見 科学が再構築した新しい人類史

ディミトラ・パパギアーニ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784422430669
ISBN 10 : 4422430661
フォーマット
出版社
発行年月
2025年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
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内容詳細

タイトルに「ネアンデルタール人」を含む本のほとんどは、ネアンデルタール人を歴史の中に正当に位置付けることなく、単に特徴を羅列し、主要な遺跡をリストにまとめ、それから本題である「彼らに取って代わった種」について語り始めているように思える。私たちは、ネアンデルタール人の本を書きたいと考えた。長い研究の歴史で付与された誤った役回りに囚われることなく、ホモ・サピエンスの登場によってもそう簡単に視点がぶれることのない本、簡単に言えば、ネアンデルタール人そのものについてのみ記された本を構想したのである。(著者による本書「序」より)

目次 : 第1章 ネアンデルタール人は、長い間過小評価されてきた/ 第2章 最初のヨーロッパ人 100万年前〜60万年前/ 第3章 寒さに打ち勝った人々 60万年前〜25万年前/ 第4章 ネアンデルタール人の登場 25万年前〜13万年前/ 第5章 孤立の終わり 13万年前〜6万年前/ 第6章 ネアンデルタール人、終末へ向かう 6万年前〜2万5000年前/ 第7章 今も私たちとともに?

【著者紹介】
ディミトラ・パパギアーニ : ケンブリッジ大学で旧石器時代と石器を専門に学び、ギリシャ北西部のネアンデルタール人遺跡に関する研究で博士号を取得。南東ヨーロッパ全域でネアンデルタール人の行動や、現生人類の出現とネアンデルタール人の消滅の問題を研究した。サウサンプトン、ケンブリッジ、オックスフォード、バースの学部、修士課程、継続教育課程で教鞭をとる。一般コースを教えているとき、学生からネアンデルタール人の栄枯盛衰を概観できる、最新でわかりやすい本を紹介してほしいと頼まれ、夫のマイケル・A・モースとともに本書を執筆。本書はアメリカ考古学会図書賞を受賞し、入門書の定番となっている(現在、第3版)

マイケル・A.モース : 科学史の博士号を持ち、英国の考古学史を専門とする。オックスフォード大学で科学と高等教育のプログラムの開発に携わり、2015年、ウィンストン・チャーチル財団のエグゼクティブ・ディレクターに就任

篠田謙一 : 分子人類学者、国立科学博物館長。京都大学理学部卒業。博士(医学)。産業医科大学助手、佐賀医科大学助教授を経て、国立科学博物館人類研究部勤務。2021年より同館の館長を務める。古人骨に残るDNAを分析し、日本人の起源や、古代アンデス文明を築いた集団の由来を研究している。科博で多くの特別展、企画展を手がけた

武井摩利 : 翻訳家。東京大学教養学部教養学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • さつき さん

    ネアンデルタール人については近年次々と新しい発見があって報道されているので関心があります。この本は、ホモ・サピエンスについて書くためにネアンデルタール人に触れている種類の書籍とは違い、ネアンデルタール人を中心にしています。何となく聞き覚えていたことに今は別の解釈があったり、全く知らない事実もたくさんあり新鮮な体験になりました。また、謎のデニソワ人についての記述も多く興味深かったです。

  • hoven さん

    阪神甲子園球場の隣に昔阪神パークという動物園と遊園地が併設された場所があった。そこで、豹の父親、ライオン母親が掛け合わされたレオポンというハイブリットがいた。彼らは生殖能力がなく、子孫が作れなかった。一代限りの種だった。何十万年と離れてたネアンデルタール人とホモサピエンスが交雑種が作れたというのは不思議でしかない。横書きでしかも翻訳書なので読みにくいのは残念。

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ディミトラ・パパギアーニ

ケンブリッジ大学で旧石器時代と石器を専門に学び、ギリシャ北西部のネアンデルタール人遺跡に関する研究で博士号を取得。南東ヨーロッパ全域でネアンデルタール人の行動や、現生人類の出現とネアンデルタール人の消滅の問題を研究した。サウサンプトン、ケンブリッジ、オックスフォード、バースの学部、修士課程、継続教育

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