CD

Die Soldaten: Gielen / Cologne Gurzenich O Gabry Synek De Ridder

Zimmermann, Bernd Alois (1918-70)

User Review :4.0
(3)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
KDC5042
Number of Discs
:
2
Format
:
CD

Product Description

2008年はツィンマーマン生誕90周年!
2008年最大の話題作となるであろう『兵士たち』
世界初演メンバーによる貴重なお宝音源がついに初CD化!

★日本語解説書付

大事件。ドイツの現代音楽の名門レーベルWERGOがLPで発売して以来、ずっと幻の音源とされていたツィンマーマンの『兵士たち』が遂に初CD化されることとなりました!
 ベルント・アロイス・ツィンマーマン[1918-1970]はドイツの作曲家。彼の作風の特徴の一つが、引用の技法を用いているということ。バロックからロマン派、さらに民俗音楽、ジャズなど様々なジャンルの音楽のエッセンスが隠し画のように取り入れられています。この引用の技法は、このオペラでも用いられています。さらにこの『多元主義』は、視覚的にもこのオペラに現われます。たとえば第2幕の終りでは、舞台上に3つの段が用意され、3つの場面が同時進行します。
 初演にあたり、この作品はあまりにも難しく演奏不可能であるとサヴァリッシュやヴァントに言われて、初演時期がなかなか決まらなかったなど、数々の困難を伴いました。最終的に、若き日のギーレンに棒が託されましたが、そのリハーサルは壮絶でした・・・。ソリスト歌手たちの練習は実に370回、声楽アンサンブルの練習が100回、さらにステージでの立ち稽古も60回以上。さらに、オーケストラ稽古が25回、全曲の通し稽古も実に10回(うち7回はピアノでなくオーケストラとの練習)。この作品の上演に対する当時の劇場関係者および演奏者たちの使命感がいかに強かったか、ということを感じさせられます。初演はチケットも早々に売り切れる大好評、一部否定的な見方をする批評家たちもいましたが、大絶賛で終わりました。
 この、厳しい初演を実現したメンバーたちによる演奏の録音が、このCDです。普通に聴いていても『演奏するのはたしかに難しいだろう』と感じられるこの作品ですが、劇的で、うねるような圧倒的迫力。人間誰もが心の奥底に持っている、ドロドロした部分が冒頭から炸裂しています。
 2008年5月には、新国立劇場で若杉弘の指揮で公演が予定されており、2008年最大の話題オペラとなること間違いなしといえるでしょう。
 あらすじは、小間物商人の娘マリーが、婚約者がいながら兵士たちと逢瀬を重ね、道を踏み外し、乞食、娼婦へと身を窶していくというもの。ドロドロの人間ドラマが繰り広げられています。なお、題名を『軍人たち』とする表記もありますが、ここではニューグローヴ音楽辞典に倣って『兵士たち』と致します。(キングインターナショナル)

・ツィンマーマン:『兵士たち』(4幕からなるオペラ)
 ゾルタン・ケレメン(Bs:ヴェーゼナー)
 エディット・ギャブリー(S:マリー)
 ヘルガ・イェンケル(Ms:シャルロッテ)
 マウラ・モレイラ(A:ヴェーゼナーの老母)
 クラウディオ・ニコライ(Br:シュトルツィウス)
 エリザベート・シェルテル(A:シュトルツィウスの母)
 リアーネ・シネク(Ms:ド・ラ・ロッシュ伯爵夫人)
 ヴィッリ・ブロックマイアー(T:若い伯爵・伯爵夫人の息子)
 アントン・デ・リッター(T:デポルト)
 エーリヒ・ヴィンケルマン(Bs:フォン・シュパンハイム伯爵、大佐)
 アルベルト・ヴァイケンマイアー(T:ピルツェル)
 ハイナー・ホルン(Br:アイゼンハルト)
 ゲルト・ニーンシュテット(Bs:オーディ)
 カミッロ・メゴール(Br:マリ)
 ノルマン・パイゲ、フーベルト・メーラー、ヘリベルト・シュタインバッハ(T:若き将校)
 ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団
 ミヒャエル・ギーレン(指揮)
 録音:1965年2月21-22日、3月2-3日、WDR Grosser Sendesaal

Track List   

Disc   1

Bernd Alois Zimmermann: Die Soldaten, Opera in four acts

  • 01. Preludio
  • 02. First Act
  • 03. Second Act

Disc   2

  • 01. Third Act
  • 02. Fourth Act

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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4.0

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やや情報量の限られたダイナミックレンジ/...

投稿日:2008/06/19 (木)

やや情報量の限られたダイナミックレンジ/モノラルの録音なので一応セカンドチョイスと考えたほうが良いが、演奏内容自体はよく練られている.同オペラの音源ではルールトリエンナーレ製作のDVDが手に入れば文句なしだが、コンタルスキー盤(これはクプファーの演出が凄いわけだから)よりはずっと音楽的な演奏で、新ヴィーン楽派からの連続性もよく分かる.Edith Gabryの役作りも面白い.楽曲分析や版の異同に触れたライナーノート(国内盤にはリブレット全訳付)も含め、wergoらしく資料的価値の高いディスクだ.

un portrait さん | 東京都 | 不明

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 生きることの”生生しさ” と”重さ”を...

投稿日:2008/05/30 (金)

 生きることの”生生しさ” と”重さ”を描ききった点で は『ヴォツェック』を超えて いる!初演キャストの健闘 が光る中でも、ヴァイケンマイヤーの”狂気”は聴くたびに鳥肌が立つ。・・・・今だからこそ聴かれるべき問題作!! 

シゴルヒ さん | 岐阜県土岐市 | 不明

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EUR盤の方の説明によると、モノラル録音の...

投稿日:2008/05/08 (木)

EUR盤の方の説明によると、モノラル録音のようなので注意。たしかにジャケット裏面写真にはAAD/MONOの表記がある。

Jakob Michael Reinhold Lenz さん | Sesswegen | 不明

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