優しい暴力の時代

チョン・イヒョン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309208046
ISBN 10 : 4309208045
フォーマット
出版社
発行年月
2020年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
278p;19

内容詳細

それでも私たちは生きて、ゆっくりと消滅していくだろう。母と子、妻と夫、恋人、同僚、同級生…人々は親切に、礼儀正しく傷つけあう。「私たちの“ここ”と“今日”を記録する作家」が贈る、希望も絶望も消費する時代の生活の鎮魂歌。

【著者紹介】
チョンイヒョン : 1972年、ソウル生まれ。2002年に作家デビュー、04年「他人の孤独」で李孝石文学賞、06年「三豊百貨店」で現代文学賞を受賞。同年、『朝鮮日報』に連載した長編『マイスウィートソウル』が熱狂的な人気を得てベストセラーとなりドラマ化される。卓越した観察眼と巧みなストーリーで「私たちの都市の記録者」の異名を取る。現代韓国を代表する作家のひとり

斎藤真理子 : 1960年、新潟市生まれ。翻訳家。訳書に、パク・ミンギュ『カステラ』(ヒョン・ジェフンとの共訳、クレイン、第一回日本翻訳大賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヘラジカ さん

    今年初読みの韓国文学。まるで境遇の重ならない登場人物たちに何故ここまで共感性を抱いてしまうのだろう。国も社会も性別も違う人々の生が、ぴったりと肌に張り付くように馴染んだ。読む前は全く感触の掴めなかった「優しい暴力」という言葉が、今ならすんなりと理解し、現実の世界に感じることすらできる。しみじみととても良い作品ばかりで没頭して読んだ。「ずうっと、夏」「夜の大観覧車」「アンナ」がお気に入りだが、ボーナストラックの「三豊百貨店」は格別。今年読んだ短篇のなかではベスト10に入るかもしれない。

  • 星落秋風五丈原 さん

    「優しい」「暴力」とは、本来矛盾した言葉だ。暴力は優しくない。しかし確かに優しい暴力は存在する。「アンナ」ダンススクールで出会ったアンナとキョンは、数年後子供の母親と補助教師として再会する。そこには明らかな経済格差がる。キョンは美容クリニックの夫がいる裕福な主婦、アンナは未だ独身で、補助教師は正規職員ではない。何かあれば責められすぐに辞めさせられる。そして韓国の教育ママ熱は日本のそれより凄まじい。

  • Odd-i さん

    日本の先を行くデジタル化など、日本が参考にすべき面がある一方、家庭の経済力や文化資本の差が子どもに及ぶ影響は日本より大きく、少子化に至っては我が国以上に深刻で、後半世紀で「世界で最も老いた国」になるという、近くて遠いその国で生きて、そして死んでいった者たちへの鎮魂の歌。 何時もながら、訳者あとがきも含め斎藤真理子氏の文章が本当に素晴らしく(勿論優れた原作あってこそですが)スッと心に沁み入ってきます。 まずは冒頭の『ミス・チョと亀と僕』でグッと掴まれ、その後もジワジワとヤラレっぱなしの作品集でした。

  • ベル@bell-zou さん

    失敗して悔しかったこと、恥ずかしかったこと。迷惑をかけたこと。不平や不満を吐き出せずやり過ごすより無かったこと。関わった誰かの消息を知ったとき。そんなことが一見どうってことないような人生に、チャプターみたいに刻まれる。幸せなことよりも、多く、確実に。そして私も誰かのチャプターに違いないのだ。"好物:ズッキーニ、りんご、バナナ…"大事なものを誰かに託す気持ちが切ない「ミス・チョと亀と僕」。いずれ二度と会えないなら、それ自体が救いになる「三豊百貨店」。この二篇が特に良かった。↓

  • jamko さん

    冒頭の「ミス・チョと亀と僕」ケアが仕事だったり愛情に絡んだりするとしんどいから、無責任にケアしあう関係、名付けようのない関係性を肯定的に描くことに癒される。寂しくても。思いのほか元気が出たのは「夜の大観覧車」。主人公のヤンほど年もとってないのになんか疲れてたな自分、と思わされた。初めての横浜で観覧車を見上げるように、かつての恋を思い出すように、人生のコントロールはいつだって自分の手中にある。

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