チャイコフスキー(1840-1893)

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CD

Sym, 5, : G.wand / Berlin Deutsches So +stravinsky: Firebird

チャイコフスキー(1840-1893)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
KICC1034
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD

内容詳細

ヴァントとベルリン・ドイツso.が87年に録音したストラヴィンスキーとチャイコフスキー。特にチャイコフスキーの交響曲第5番はヴァントが得意としていた作品。引き締まった造形のなかで響くしなやかな弦の美しさは秀逸だ。(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

  • 01. バレエ組曲≪火の鳥≫ (1945年版) 序奏-前奏曲と火の鳥の踊り-変奏曲
  • 02. バレエ組曲≪火の鳥≫ (1945年版) パ・ド・ドゥ(火の鳥とイワン・ツァーレヴィチ)
  • 03. バレエ組曲≪火の鳥≫ (1945年版) スケルツォ(王女の踊り)
  • 04. バレエ組曲≪火の鳥≫ (1945年版) ロンド(ホロヴォード)
  • 05. バレエ組曲≪火の鳥≫ (1945年版) 凶悪な踊り
  • 06. バレエ組曲≪火の鳥≫ (1945年版) 子守歌
  • 07. バレエ組曲≪火の鳥≫ (1945年版) 終曲の賛歌
  • 08. 交響曲第5番 ホ短調 Op.64 第1楽章 Andante-Allegro con anima
  • 09. 交響曲第5番 ホ短調 Op.64 第2楽章 Andante cantabile
  • 10. 交響曲第5番 ホ短調 Op.64 第3楽章 Allegro moderato
  • 11. 交響曲第5番 ホ短調 Op.64 第4楽章 Andante maestoso

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ヴァント&ベルリン・ドイツ交響楽団との一...

投稿日:2012/12/24 (月)

ヴァント&ベルリン・ドイツ交響楽団との一連のライヴ録音の第2弾が、このたび国内盤、分売化されることになった。これまで輸入盤で、しかもセットでしか手に入らなかっただけに、クラシック音楽ファンにとってはこの上ない喜びであると言えるだろう。ヴァントと言えば、長年に渡って音楽監督をつとめ、その後は名誉指揮者の称号が与えられた北ドイツ放送交響楽団との数々の名演が軸となる存在と言えるが、ベルリン・フィルやミュンヘン・フィル、そしてベルリン・ドイツ交響楽団とも、素晴らしい名演の数々を遺している。ベルリン・ドイツ交響楽団は、ベルリン・フィルの陰に隠れた存在に甘んじているが、一流の指揮者を迎えた時には、ベルリン・フィルに肉薄するような名演を成し遂げるだけの実力を兼ね備えたオーケストラである。私も、ベルリン・フィルハーモニーホールで、ベルリン・ドイツ交響楽団のコンサートを聴いたが、指揮者は知られざる者であったものの、見事な演奏を繰り広げていたのが強く印象に残っている。ましてや、指揮者がヴァントであれば問題はなく、その演奏が悪かろうはずがない。本盤におさめられたチャイコフスキーの交響曲第5番やストラヴィンスキーのバレエ音楽「火の鳥」は、ヴァントの知られざるレパートリーの一つであったと言えるが、いずれも素晴らしい名演と高く評価したいと考える。チャイコフスキーの交響曲第5番については、既に1994年に手兵の北ドイツ放送交響楽団との演奏が発売されていることから、本演奏はその7年前のもの、ヴァントによる2種目の同曲の録音ということになる。同曲は、チャイコフスキーの数ある交響曲の中でも、その旋律の美しさが際立った名作であると言える。それ故に、ロシア風の民族色やメランコリックな抒情を歌い上げたものが多いと言えるが、本演奏は、それらのあまたの演奏とは大きくその性格を異にしていると言える。演奏全体の造型は堅固であり、その様相は剛毅にして重厚。ヴァントは、同曲をロシア音楽ではなく、むしろベートーヴェンやブラームスの交響曲に接するのと同じような姿勢で本演奏に臨んでいるとさえ言えるところだ。したがって、同曲にロマンティックな抒情を求める聴き手にはいささか無粋に感じるであろうし、無骨とも言えるような印象を受けるが、各旋律の端々からは、人生の諦観を感じさせるような豊かな情感が滲み出していると言えるところであり、これは、ヴァントが晩年になって漸く到達し得た至高・至純の境地と言えるのではないかと考えられるところだ。そして、演奏全体に漂っている古武士のような風格は、正に晩年のヴァントだけが描出できた崇高な至芸と言えるところである。もちろん、チャイコフスキーの交響曲の演奏として、本演奏が唯一無二の存在とは必ずしも言い難いと言えるが、それでも立派さにおいては人後に落ちないレベルに達しているとも言えるところであり、私としては、本演奏を素晴らしい名演と評価するのにいささかの躊躇をするものではない。なお、演奏全体の懐の深さという意味においては、1994年の演奏の方を上位に掲げたいが、引き締まった造型美という意味においては本演奏の方がより優れており、後は聴き手の好みの問題と言えるのかもしれない。他方、ストラヴィンスキーのバレエ音楽「火の鳥」については、バイエルン放送交響楽団とのライヴ録音(1978年)以来、9年ぶりの録音ということになるが、正に異色の名演と言える。親しみやすい旋律に満ち溢れるとともに、華麗なオーケストレーションで知られた名作であるが、ヴァントは陳腐なセンチメンタリズムに陥ることなく、そして、常に高踏的な美しさを失うことなく、格調高く曲想を描き出しているのが素晴らしい。かなり緻密に楽想を描き出しているせいか、他の演奏では聴くことができないような音型を聴き取ることができるのも本演奏の大きなメリットと言える。同曲の最高の演奏とまでは言えないものの、ヴァントならではの引き締まった名演と評価するのにいささかも躊躇するものではない。音質は、1987年のライヴ録音であるが、十分に満足できるものであると言える。もっとも、最近ではSACD盤の発売が一般的になりつつあるところであり、可能であれば、SACD盤で発売して欲しかったと思う聴き手は私だけではあるまい。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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チャイコフスキー(1840-1893)

1840年:ロシアのウラル地方ヴォトキンスクで鉱山技師の次男として誕生。 1859年:法務省に勤務。 1861年:アントン・ルービンシュタインが設立した音楽教室(1962年にペテルブルク音楽院となる)に入学。 1863年:法務省を退職。 1866年:交響曲第1番『冬の日の幻想』初演。初のオペラ「地方長官」を完成。 1875年:ピア

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