チャイコフスキー(1840-1893)

人物・団体ページへ

CD 輸入盤

チャイコフスキー:交響曲第6番『悲愴』、メンデルスゾーン:序曲『真夏の夜の夢』 マッケラス&フィルハーモニア管弦楽団

チャイコフスキー(1840-1893)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
SIGCD253
組み枚数
:
1
レーベル
:
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

チャイコフスキー交響曲第6番『悲愴』
マッケラス&フィルハーモニア管
2009年ライヴ録音


2010年7月に亡くなられた名指揮者チャールズ・マッケラスが、前年のコンサートでとりあげていた『悲愴』のライヴ録音が登場します。マッケラスのチャイコフスキーは、管弦楽曲やオペラ、バレエのほかに、かなり以前に交響曲第4番と第6番をマイナー・レーベルに入れた録音がありましたが、メジャー・オケとの交響曲のCDは初めてとなります。
 また、メンデルスゾーンの『真夏の夜の夢』序曲については、オリジナル楽器オケ(OAE)との1987年のヴァージンへの録音があったものの、今回はモダン楽器なので、サウンドは大きく異なるものと思われます。

【マッケラスの芸風】
マッケラスの演奏の特徴は、生き生きとしたリズムに、見通しの良いパート・バランスゆえの豊富な情報量、そして細部にまで検討・研究を重ねた結果としての、ときに大胆なまでの思い切った表現の面白さにありますが、この最晩年の『悲愴』では、そうした特徴がどのように演奏に反映しているか非常に興味深いところです。

【マッケラスとフィルハーモニア管】
マッケラスが初めてフィルハーモニア管弦楽団を指揮したのは1950年代なかばのことだったので、今回の録音の時点でもその関係はすでに半世紀以上に及びますが、レコーディングはあまりなく、古いものを除くと最近ではシグナム・レーベルからリリースされたシューベルトの『グレイト』とドヴォルザーク第7番&第8番、マーラーの交響曲第4番のライヴ録音が話題になっていました。

【収録情報】
・チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調Op.74『悲愴』
・メンデルスゾーン:序曲『真夏の夜の夢』Op.21

 フィルハーモニア管弦楽団
 チャールズ・マッケラス(指揮)

 録音時期:2009年2月8日
 録音場所:ロイヤル・フェスティヴァル・ホール(ロンドン)
 録音方式:デジタル(ライヴ)

【プロフィール】
アラン・チャールズ・マクローリン・マッケラスは、1925年11月17日、オーストラリア人を両親に、アメリカのニューヨーク州に誕生。幼い頃にシドニーに移り、7歳でヴァイオリンを学び、ほどなくフルートの学習も始めます。その後、同地のニュー・サウス・ウェールズ音楽院でオーボエとピアノ、作曲を学びます。同音楽院を卒業したマッケラスは、シドニー交響楽団の首席オーボエ奏者に就任。
 戦後、指揮に興味を持ったマッケラスは1947年にイギリスに渡ってロンドンを生活の拠点とし、同年、クラリネット奏者のジュディ・ウィルキンスと結婚します。そして1年間プラハに留学し、チェコ語も学んで、名指揮者ヴァーツラヒ・ターリヒに指揮を師事、その地で出会ったヤナーチェクの音楽に深く魅了され、研究をすることとなります。
 1948年にイギリスに戻り、サドラーズ・ウェルズ・オペラでヨハン・シュトラウスの『こうもり』で指揮者デビュー。1953年まで同オペラで指揮をおこない、1951年にはヤナーチェクのオペラを初めて英国に紹介し、『カーチャ・カバノヴァー』英国初演で注目を集めます。
 1954年から1956年にかけては、BBCコンサート管弦楽団の首席指揮者を務める一方、当時興り始めた「時代様式」に関心を示し、1959年、ヘンデルの『王宮の花火の音楽』では大きな話題を呼び、1965年には『フィガロの結婚』では、歴史的なスタイルで装飾を加えて注目を集めまた模様。その間、1963年には、ショスタコーヴィチの『カテリーナ・イズマイロヴァ』で、コヴェント・ガーデン王立歌劇場にデビューしています。
 1966年から1970年にかけて、ハンブルク国立歌劇場の第1指揮者を務め、1970年にはサドラーズ・ウェルズ・オペラの音楽監督に就任、同劇場は1974年にイングリッシュ・ナショナル・オペラと改名していますが、マッケラスは1977年まで音楽監督の地位にありました。
 1978年、ヤナーチェク賞、1979年、ナイトの称号を授与され、1979年からBBC交響楽団の首席客演指揮者、1982年、シドニー交響楽団の首席指揮者に就任。
 1986年から1992年まではウェールズ・ナショナル・オペラの音楽監督を務め、1992年、スコティッシュ室内管弦楽団の首席客演指揮者、1993年、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団とサンフランシスコ・オペラの首席客演指揮者、1996年にはチェコ・フィルハーモニー管弦楽団の首席客演指揮者を兼務。
 マッケラスは、ヘンデルやモーツァルト、ベートーヴェンの演奏に定評があり、ブラームスからマーラー、チャイコフスキー、ショスタコーヴィチにいたる広範なレパートリーで優れた演奏を聴かせており、特にヤナーチェクをはじめとするチェコ音楽では、スペシャリストとして世界的な評価を得ていました。(HMV)

収録曲   

  • 01. Symphony No. 6 in B minor ('Pathtique'), Op. 74: 1. Adagio - Allegro Non Troppo
  • 02. Symphony No. 6 in B minor ('Pathtique'), Op. 74: 2. Allegro Con Grazia
  • 03. Symphony No. 6 in B minor ('Pathtique'), Op. 74: 3. Allegro Molto Vivace
  • 04. Symphony No. 6 in B minor ('Pathtique'), Op. 74: 4. Finale: Adagio Lamentoso
  • 05. A Midsummer Night's Dream, Overture, Op. 21

ユーザーレビュー

総合評価

★
★
★
★
★

5.0

★
★
★
★
★
 
2
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
★
「悲愴」が素晴らしい。全体に均整のとれた...

投稿日:2013/09/05 (木)

「悲愴」が素晴らしい。全体に均整のとれた正統派の演奏だが、ティンパニの強打が凡演に堕すのを救っている。何より驚くのは、演奏後に拍手が湧く。何と「ライヴ」だったのだ。

鷲の子 さん | 神奈川県 | 不明

1
★
★
★
★
★
なんとなく楽天的なイメージのあるマッケラ...

投稿日:2011/09/06 (火)

なんとなく楽天的なイメージのあるマッケラスですが、この「悲愴」では、充分に哀しく、ロマンティックに、ティンパニをはじめオーケストラを豪快に鳴らして、名演奏を繰り広げています。さすが、名伯楽。応えるオーケストラも見事。首席客演指揮者の称号も当然、と思わせる。惜しい指揮者を亡くしてしまいました。signumは、サロネンをはじめ、マッケラスの眠っている名演を、発売して下さい。

sunny さん | 兵庫県 | 不明

2

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

チャイコフスキー(1840-1893)

1840年:ロシアのウラル地方ヴォトキンスクで鉱山技師の次男として誕生。 1859年:法務省に勤務。 1861年:アントン・ルービンシュタインが設立した音楽教室(1962年にペテルブルク音楽院となる)に入学。 1863年:法務省を退職。 1866年:交響曲第1番『冬の日の幻想』初演。初のオペラ「地方長官」を完成。 1875年:ピア

プロフィール詳細へ

チャイコフスキー(1840-1893)に関連するトピックス

交響曲 に関連する商品情報

おすすめの商品