チャイコフスキー(1840-1893)

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CD 輸入盤

チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲、タルティーニ:ヴァイオリン・ソナタ、ほか モリーニ、フリッチャイ&RIAS交響楽団、ほか(1952 モノラル)

チャイコフスキー(1840-1893)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
AU95606
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Germany
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

オリジナル・マスターより正規完全初出!
エリカ・モリーニの弾く「チャイコン」1952年放送用ライヴ
クライスラーほか絶品の小品集


auditeのドイチュラントラジオ・クルトゥーア・シリーズから、ファン随喜の一枚が登場。2010年に歿後15周年を迎えるエリカ・モリーニをまるごと一枚分たっぷり収めた内容は、すべて1952年にベルリンRIASによって収録されたもので、完全初出音源からの復刻となります。

【神童エリカ・モリーニ】
1905年ウィーン生まれ、歿後15年を経ていまなお高い人気を誇るモリーニは、その多才な神童ぶりもまたさまざまなエピソードからつとに有名です。6人兄弟の4番目として有名な音楽家庭に育ったモリーニは、ヤーコプ・グリュンとヨーゼフ・ヨアヒムとに師事した父オスカルからヴァイオリンの手ほどきを受けながら、当初ピアノに関心を示し、バレエのレッスンも受けていたと伝えられています。オーケストラとの初共演に際して指揮を務めたブルックナーの弟子フランツ・シャルクもモリーニの驚異的な才能を認めたひとり。
はっきり際立った天賦の才を示していたモリーニはわずか8歳で、“最年少でしかも初の女学生として”ウィーン高等音楽院に入学しています。 モリーニは在学中、ヤン・クーベリック、ヴォルフガング・シュナイダーハン、シモン・ゴールトベルクらも教えた、ボヘミアの名ヴァイオリニスト、オタカル・シェフチークに師事したほか、ローザ・ホーホマン=ローゼンフェルトにも師事しています。

【半世紀を越える活動とは対照的にレアなディスコグラフィ】
1918年にモリーニはアルトゥール・ニキシュ指揮するライプツィヒ・ゲヴァントハウス管、カミッロ・ヒルデブラント指揮ベルリン・フィルとともに相次いでセンセーショナルなデビューを飾り、1921年にはカーネギーホールでアルトゥール・ボダンツキー指揮のニューヨーク・フィルとも共演、アメリカ・デビューも果たしています。
ヨーロッパに戻り、さらに1927年にはヴィルヘルム・フルトヴェングラーとも初共演を果たし、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を弾いています。
やがてナチのオーストリア併合によりアメリカに逃れたのちも、1976年に引退するまでの半世紀以上に亘りモリーニは第1線で活躍を続けますが、ほとんど商業録音を残さなかったという事情がかえって現在における人気に拍車をかけているといえます。

【得意としたチャイコフスキーほか小品集&初レパートリーのブラームス】
異例なことに、チャイコフスキーの協奏曲は、モリーニが残したレコーディングのなかでも現状、このたびを含め最多の6種の別演奏が存在するなかで、時期的には3番目の録音となります。フリッチャイの指揮といえば、1958年のドイチュ・グラモフォンへのセッション録音(ブルッフの第1番とグラズノフの協奏曲)はモリーニの代表盤とされるだけに、同じ顔合わせということで期待がかかりますが、なにより、ここで、父より与えられた1727年ストラディヴァリ製作の愛器“ダヴィドフ”が奏でる音色が、一瞬でモリーニのそれと分かるくらいに驚異的な鮮度!もちろん演奏もすばらしく、ヴァイオリン好きを自認する方なら衝撃が走るのは必至の内容です。
得意曲を揃えたカップリングもたいへん充実していて、まず、「タルティーニのソナタ」。ここでのラウハイゼンとならび、モリーニのパートナーとして知られたポマーズとの3種の別録音でも知られるところですが、4種のうちもっとも早い時期のもの。
同様に4種目となる「コレッリ変奏曲」は、ほかに1925〜1926年のここと同じラウハイゼンとの録音のほか、1956年頃のモノラル・セッション録音、1962年モノラル・ライヴと、いずれもポマーズと行った2種の別録音が知られています。
やはりポマーズと1965年にモノラル・セッション録音を残している「ヴィヴァルディのソナタ」は2種目。また、「美しきロスマリン」と「ウィーン奇想曲」は1956年頃のポマーズとのモノラル・セッション録音に次いでともに2種目。
ヴィエニャフスキの「カプリッチョ・ワルツ」は4種目で、このたびの録音がもっとも新しいものとなります。なお、ブラームスのワルツはおそらく初出レパートリーとおもわれ、ファンにはうれしいニュースといえるでしょう。(キングンターナショナル)

【収録情報】
・チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.35

 エリカ・モリーニ(Vn)
 RIAS交響楽団
 フェレンツ・フリッチャイ(指揮)

 録音時期:1952年10月13日
 録音場所:ベルリン、ティタニア=パラスト
 録音方式:モノラル(ライヴ)

・タルティーニ:ヴァイオリン・ソナタ ト短調Op.1-10「見捨てられたディド」
・ヴィヴァルディ=レスピーギ編:ヴァイオリン・ソナタ ニ長調RV10
・クライスラー:コレッリの主題による変奏曲(タルティーニの様式による)
・クライスラー:美しきロスマリン
・クライスラー:ウィーン奇想曲
・ブラームス=クレンゲル編:ワルツ変イ長調Op.39-15
・ヴィエニャフスキ:カプリッチョ・ワルツOp.7

 エリカ・モリーニ(Vn)
 ミヒャエル・ラウハイゼン(P)

 録音時期:1952年10月15日
 録音場所:ベルリン、RIASフンクハウス、シュトゥーディオ7
 録音方式:セッション(モノラル)

収録曲   

  • 01. I. Allegro moderato
  • 02. II. Canzonetta: Andante
  • 03. III. Finale: Allegro vivacissimo
  • 04. I. Adagio
  • 05. II. Presto non troppo
  • 06. III. Largo
  • 07. IV. Allegro commodo
  • 08. I. Moderato (a fantasia)
  • 09. II. Allegro moderato
  • 10. III. Largo
  • 11. IV. Vivace
  • 12. Variations on a Theme by Corelli (arr. F. Kreisler)
  • 13. Schon Rosmarin
  • 14. Caprice viennois, Op. 2
  • 15. Waltz in A flat major, Op. 39, No. 15 (arr. Klengel)
  • 16. Capriccio-valse in E major, Op. 7

総合評価

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 こんな音のバイオリン聴いたことがない。...

投稿日:2015/12/13 (日)

 こんな音のバイオリン聴いたことがない。中高域の響きに特徴のある音色です。「ガダニーニ」の音色でしょうか。  ヴァイオリンの演奏は、スピードがあっても一音一音太く、強さを失うことがありません。また粘りがあり、情感も豊かなものです。  さて、「チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲」でありますが、一聴でしびれてしまいました。気持ちが入った演奏です。また、オケの演奏が入る際の太鼓の一打も凄い!モリーニとRIAS交響楽団の演奏のバランスが良く、しっとりと聞かせるところ、スピード落とさず締めるところ、メリハリが効いていて好きです。  その他の小品も同じ1952年10月の録音で、演奏の質も録音の質も変わりません。小品は、さらに情感豊かな響きが聞けます。モリーニとラウハイゼンの演奏でクライスラーのものが多く収録されていますが、「タルティーニ:ヴァイオリン・ソナタ ニ長調」、「ブラームス=クレンゲル編:ワルツ 変イ長調」、「ヴィエニャフスキ:カプリッチョ・ワルツ」 も存分に楽しめます。  以上、『auditeのドイチュラントラジオ・クルトゥーア・シリーズ No:AU95606、2010年11月13日発売』は、すばらしいアルバムだと思います。

HQ さん | 愛知県 | 不明

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HMVレビューによると、モリーニはチャイコ...

投稿日:2013/09/15 (日)

HMVレビューによると、モリーニはチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を6種レコーディングしているそうで、全てを聴いたわけではありませんが、このライヴは素晴らしい演奏で堪能しました。ライヴ故のオーケストラとのズレは散見されるものの、テンポの変化も絶妙ですし、ヴァイオリン演奏の醍醐味も味わえます。第1楽章のダブル・ストッピングのスタッカート部分で、テンポを落すハーンのようなことのない方が曲の連続性からいって好ましいと感じます。原典版演奏が常識化している現在、アウワーのカット版の演奏ですが、個人的には、第3楽章の同じフレーズの繰り返しで、集中力がそがれることのないカット版がよろしい。初CD化のブラームスのワルツはティボー、クライスラーの美しきロスマリンは、ウィーン的ではないものの、シャハム・オルフェウスのほうが気に入っているので、チャイコフスキーに満点を捧げます。

TASSY さん | 東京都 | 不明

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 ソナタ、室内楽曲の小品は、スリリングに...

投稿日:2011/05/01 (日)

 ソナタ、室内楽曲の小品は、スリリングに飽きずに聴ける。伴奏者も気の合う仲間だったのだろう、アドリブ的に変わるテンポにも、良く喰らい付いてサポートしている。  どうもこの「エリカ様」は、テンポや曲の解釈を、本能的かつアドリブ的に処理する人らしく、(タイプで言うと、ピアノのアルゲリッチに似ている)ややもすると退屈になりがちな演目が、彼女の猫の目の様に変わるテンポがスパイスとなり、エキサイティングに聴けてしまう。  然し、そのスタイルを、そのままチャイコの協奏曲に持ち込むのはどうだろう?ウィーンのエレガンス、貴婦人などと言う美辞麗句が吹き飛ぶほどの、恐るべき演奏になってしまった。  「テキサス・ブロンコ」私がこのチャイコンを聴き終わって脳裏によぎった言葉がこれだ。これは、ヴァイオリンにおけるチャイコンの、珍演・奇演の筆頭候補に上がる演奏ではなかろうか?最後まで演奏をやり切った、オケと、コンダクターに「お疲れさま」と一声かけたくなります。

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チャイコフスキー(1840-1893)

1840年:ロシアのウラル地方ヴォトキンスクで鉱山技師の次男として誕生。 1859年:法務省に勤務。 1861年:アントン・ルービンシュタインが設立した音楽教室(1962年にペテルブルク音楽院となる)に入学。 1863年:法務省を退職。 1866年:交響曲第1番『冬の日の幻想』初演。初のオペラ「地方長官」を完成。 1875年:ピア

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