チャイコフスキー(1840-1893)

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【中古:盤質AB】 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲、コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲 アンネ=ゾフィー・ムター、アンドレ・プレヴィン

チャイコフスキー(1840-1893)

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AB
特記事項
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なし
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基本情報

ジャンル
カタログNo
4745152
レーベル
Dg
Europe
フォーマット
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

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ムター&プレヴィン / チャイコフスキー&コルンゴルト

カラヤン&VPOとの録音以来、15年ぶりとなるムターのチャイコフスキー。第1楽章冒頭から最近のムターならではの濃厚な表情付けが度肝を抜きます。ロシアの哀愁というよりも、もっとロマンティックで濃密な情感に支配された表現は、美しい旋律は自らの感性の赴くまま存分に歌わせ、独奏やオケと協調して進む部分では速めのテンポでたたみ込むという、振幅の大きさが特徴的。聴きものはカデンツァで、曲に没入した集中力の高い演奏は、強靭かつスケール大きく、豊麗なヴァイオリンの音色とも相まって圧巻です。また、陰影に富んだ第2楽章「カンツォネッタ」では、消え入らんばかりの弱音で弾かれる妖艶な美しさを湛えたヴァイオリンが聴くものを魅了します。活気あふれる第3楽章でも、随所で緩急の激しい表現が聞かれ、曲全体をムターが強力に主導。まさに「女王」というにふさわしい強さと美しさを兼ね備えた名演です。
 カップリングは、バックを支える夫君プレヴィンがその紹介に力を注ぐ作曲家、コルンゴルトのヴァイオリン協奏曲。ウィーン生まれながらもユダヤ人であったため、戦争中はハリウッドで映画音楽を作曲していたコルンゴルトが、戦後、再び純粋なクラシック音楽として作曲した作品です。全編にわたって奏でられる美しい旋律と後期ロマン派風のシンフォニックな響きを特徴とするこの曲は、彼が作曲した映画音楽作品から選りすぐった素材が、あらゆる作曲技巧を駆使して移殖された傑作で、初演者ハイフェッツの愛奏曲としても知られます。
 プレヴィンは1980年にピッツバーグ交響楽団を指揮してパールマンとEMIにレコーディングをおこない、さらに、1993年には、今回と同じロンドン交響楽団を指揮して、ギル・シャハムの独奏でやはりDGにレコーディングをおこなっていました。
 ムターとの今回の録音は、第1楽章冒頭から映画の一場面を想起させる甘く切ないメロディを、むせかえるほどに濃厚なロマンの香気で包み込み実に見事。クールなロマンを湛えたハイフェッツとは異なるものの、後期ロマン派の爛熟美を余すところなく表現した演奏は、ハイフェッツ以来の新たな決定盤の登場といえましょう。


・チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 OP.35
アンネ=ゾフィー・ムター(Vn)
アンドレ・プレヴィン(指揮)ウィーン・フィルハーモニー
録音:2003年9月 ウィーン《4Dオーディオ・レコーディング》

・コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 OP.35
アンネ=ゾフィー・ムター(Vn)
アンドレ・プレヴィン(指揮)ロンドン交響楽団
録音:2003年10月 ロンドン《4Dオーディオ・レコーディング》

収録曲   

  • 01. ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35 (アドルフ・ブロズキーに献呈): : 第1楽章 : Allegro Moderato
  • 02. 第2楽章 : Canzonetta (Andante)
  • 03. 第3楽章 : Finale (Allegro Vivacissim)
  • 04. ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35 (アルマ・マーラー=ヴェルフェルに献呈): : 第1楽章 : Moderato Nobile
  • 05. 第2楽章 : Romance : Andante
  • 06. 第3楽章 : Finale : Allegro Assai Vivace

総合評価

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ヴァイオリン協奏曲の華がチャイコフスキー...

投稿日:2021/03/12 (金)

ヴァイオリン協奏曲の華がチャイコフスキー。 ピアノ協奏曲の華やかさもチャイコがNo.1。 カラヤンに見いだされたムターは10代でベルリンフィルと録音している。 円熟のソリスト、ムターが満を期して臨んだプレヴィンとのチャイコ。 コルンゴルトのコンチェルトも含めて素晴らしい。

ハッチ さん | 愛知県 | 不明

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 『チャイコフスキー』ヴァイオリン協奏曲...

投稿日:2017/10/01 (日)

 『チャイコフスキー』ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 OP.35の魅力は、まず、第一楽章は、比較的早いうちからソロバイオリンが登場し、先導されたオーケストラが華麗に展開する主題にあります。一聴で引き込まれてしまいます。ソロバイオリンが主導する割合も高く、最初に技量を見せる所でもあります。続いて、第二楽章では、バイオリンが奏でる陰影のなかに憂いと安らぎが奏でられます。演奏者の情感が伝わってくるところです。そして、第三楽章は、ロシアの民族舞曲トレパークに基づく激しいリズムとスピードを備えた第一主題と、それとは対照的なゆったりとした第二主題との組み合わせが聴き所です。  さて、 本演奏では、第一楽章のカデンツアがややしつこいところはありますが、全体的にバイオリンの高音が綺麗で、低音の渋みが効いていること、バイオリンの技量の高さと情感の豊かさが伝わってくることが良いと思います。特に、第二楽章で弱奏部が強調されていることで情感が豊かに伝わってきます。第三楽章では、第一主題と第二主題がフィナーレへ向けて繰り返され、緊張感が増して退屈しません。そして、フィナーレは、さらに熱狂的にかつ華やかに締めています。  『コルンゴルト』ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 OP.35は、ゆったりと美しいバイオリンが奏でられます。妖艶な美しさはこちらのほうにあるのではと思いました。  以上、「Dg No:4745152(2004年10月05日発売)」について記しておきます。  

HQ さん | 愛知県 | 不明

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チャイコフスキーはカラヤンとの共演盤を推...

投稿日:2015/03/08 (日)

チャイコフスキーはカラヤンとの共演盤を推すしかない。これだけ好き放題やれば面白く、往年の演奏家を超える個性的な名盤ともいえるが、個人的にはフレージングや音色のくどさ、しつこさは、まさにこの曲が初演された時の「安酒の香りのようだ」という批判を思い出す。しかも秀逸な録音がそのしつこさを強調する。この曲には頽廃性や官能性があり、それを強調すればこの路線に行き着くだろう。しかし、往年の演奏家も超えなかった一線を超えてしまっている。例えるなら、傾城の粉黛。ないしは、銀座の夜を闊歩する色っぽい美女のきついシャネルの香水である。美しさも色香も芳香も行き過ぎれば、吐き気を催す悪趣味となる。ただし、往年の名手以上にダントツに個性的で面白いのは間違いないので、興味のある方はどうぞ。コルンゴルドは曲想も相まってこれではもはや安物の映画音楽である。DGもアーティストを失い企画力も衰え、かつてのブランド力の勢いを失っている証左である。

eroicka さん | 不明 | 不明

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チャイコフスキー(1840-1893)

1840年:ロシアのウラル地方ヴォトキンスクで鉱山技師の次男として誕生。 1859年:法務省に勤務。 1861年:アントン・ルービンシュタインが設立した音楽教室(1962年にペテルブルク音楽院となる)に入学。 1863年:法務省を退職。 1866年:交響曲第1番『冬の日の幻想』初演。初のオペラ「地方長官」を完成。 1875年:ピア

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