チャイコフスキー(1840-1893)

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Blu-ray Disc 輸入盤

『エフゲニ・オネーギン』全曲 トレリンスキ演出、ウェルバー&バレンシア州立管、ルチンスキ、オポライス、他(2011 ステレオ)(日本語字幕付)

チャイコフスキー(1840-1893)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
712504
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
画面サイズ
:
ワイドスクリーン
:
カラー
フォーマット
:
Blu-ray Disc
その他
:
輸入盤

商品説明


話題の俊英オマー・マイア・ウェルバーの指揮が冴える
バレンシア・オペラの『エフゲニ・オネーギン』。
オポライスの熱演も聴きもの! 日本語字幕つき


バレンシア州立オペラの公演ライヴ。制作自体はポーランドのワルシャワにあるテアトル・ヴィエルキのもので、同国の映画監督マリウシュ・トレリンスキの演出。トレリンスキは日本でも1992年に公開された映画「秋への別れ」で注目されましたが、凝ったライティング(照明)による表現が特徴。それはこの『オネーギン』にも明確に現れていて、バロック絵画を想わせる光と影の非現実的な構図をはじめ、ショッキングピンク、赤、紫、緑、黄、白と変化してゆく光で登場人物の内面感情を表すなど斬新。視覚上で色彩が演技と対位法を成し、絶対的な説得力にあふれています。『オネーギン』の映像としても出色の1枚と申せましょう。
 1981年生まれのイスラエルの指揮者オマー・マイア・ウェルバー。バレンボイムの秘蔵っ子で、2011年よりマゼールの後任としてソフィア王妃芸術宮殿の音楽監督を務めています。演奏には暗譜で臨むのが基本というだけあり、音楽の理解も並大抵でない深さ。ヒロインのタチヤナはラトヴィア出身のクリスティーネ・オポライス。指揮者ネルソンスの夫人で、ドラマティックな役柄が得意なだけに、見事なはまり役。妹オリガはウクライナのメゾ、レーナ・ベルキナ。愛嬌のある容姿と艶のある深い声が魅力。オネーギンはポーランドの実力派ルチンスキ。オネーギンの弱さと苦悩を絶妙に表現しています。指揮のウェルバーもロシア系なうえ、出演者の大半も旧ソ連圏の出身ゆえ、ロシア語も万全ですが、ボリショイやマリインスキーとは明らかに異なる味わいを存分に楽しめます。日本語字幕付き。(キングインターナショナル)

【収録情報】
・チャイコフスキー:歌劇『エフゲニ・オネーギン』全曲

 オネーギン:アルトゥール・ルチンスキ(バリトン)
 タチヤナ:クリスティーネ・オポライス(ソプラノ)
 レンスキー:ドミートリー・コルチャク(テノール)
 グレーミン侯爵:ギュンター・グロイスベック(バス)
 ラーリナ:ヘレン・シュナーダーマン(ソプラノ)
 オリガ:レーナ・ベルキナ(メゾ・ソプラノ)
 乳母フィリーピェヴィナ:マルガリータ・ネクラソワ(メゾ・ソプラノ)
 バレンシア自治州合唱団
 バレンシア州立管弦楽団
 オマー・マイア・ウェルバー(指揮)

 演出:マリウシュ・トレリンスキ
 舞台美術:ボリス・クドリチカ
 収録監督:ティツィアーノ・マンチーニ

 収録時期:2011年2月8-11日
 収録場所:バレンシア、ソフィア王妃芸術宮殿(ライヴ)

 収録時間:155分
 画面:カラー、16:9、1080p
 音声:DTS-HD MA 5.1、PCM STEREO
 字幕:日英独仏西中韓
 Region All

 ブルーレイディスク対応機器で再生できます。

ユーザーレビュー

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音楽の敗北である。魔笛や指環ならまだしも...

投稿日:2017/10/26 (木)

音楽の敗北である。魔笛や指環ならまだしも、チャイコフスキーの抒情的場面を、こんなにも歌詞や曲想を無視した演出が許されて良いのだろうか。白装束の禿男(黙役)は最運命の使者のように最後まで付きまとい、音楽の進行を妨げること甚だしい。タチヤーナはゼンタの妄想の二番煎じのような存在で、オネーギン、公爵もともに一切の存在の魅力を削ぎ落され、破壊、絶望、虚無に覆われた舞台となった。指揮者のみならず、プロ精神の塊のようなオポライスも演出と軌を一にしているため、却って音楽としての不気味さだけが際立つことになった。オネーギン作品をBlu-rayで視聴するのであれば、2つのメトロポリタン版をお薦めしたい。オポライスのタチヤーナ役はまっとうな演出で聴いてみたい。 オポライスは4(上述の理由で-1)、他の歌手陣はコルチャク、シュナーダーマン、ベルキナは健闘しているが、実力派グロイスベックは損な役回り。演出は最低であるため、総合点はせいぜい2。

HESS さん | 東京都 | 不明

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なぜかまだレビューがないので、遅まきなが...

投稿日:2017/06/06 (火)

なぜかまだレビューがないので、遅まきながら一筆。かつては選択肢が限られた『エフゲニ・オネーギン』の映像も今やボリショイからメトまで選び放題だが、これもまた忘れがたい舞台。魅力の焦点はオポライスのタチャーナ。このキャラクターは夢見がちな乙女とはいえ、決して普遍的な人物ではなく、相当にエキセントリックな、狂気を秘めたヒロインだと思うが、そういう人物を演じさせたら、彼女は無敵。モノガローワと双璧をなす名唱だと思う。この二人に比べたらフレミング、ストヤノヴァ、ネトレプコなどは遥かに「普通の人」に見える。対するルチンスキの題名役はニヒルなイケメンで見た目は文句なし。ただ、ややクールに演じすぎていて、声楽的に非力だとは思わぬものの、幕切れの絶望の表現なども「きれいごと」に終わった感は否めない。けれども、後述するような演出の仕様からして、これで良いということかもしれない。指揮は実にみずみずしく、切れ味鋭い。本当に素晴らしい指揮者という感想を新たにした。 演出はすべてを老オネーギンの回想という「枠」の中に入れていて、白塗りの老オネーギン(もちろん黙役)が狂言回し的に最初から最後まで登場している。熱いドラマが噛み合うというよりは確かに作曲者が名付けた副題通り、「抒情的場面」の並列である作品にふさわしい工夫だと思う。第3幕冒頭のポロネーズを「死の舞踏」に仕立てるのは、最近の流行だが(最も強烈だったのは、ペーター・コンヴィチュニー演出だが、映像作品としては見られない)、ジャケ写真上部およびHMVレビューの写真に見られるように、この振付もそうなっている。ヘアハイムやチェルニャコフほど斬新とは言えぬかもしれないが、オケピット手前の前舞台を活用したスタイリッシュで重層的な見せ方はなかなかの出来と見た。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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チャイコフスキー(1840-1893)

1840年:ロシアのウラル地方ヴォトキンスクで鉱山技師の次男として誕生。 1859年:法務省に勤務。 1861年:アントン・ルービンシュタインが設立した音楽教室(1962年にペテルブルク音楽院となる)に入学。 1863年:法務省を退職。 1866年:交響曲第1番『冬の日の幻想』初演。初のオペラ「地方長官」を完成。 1875年:ピア

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