チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ

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なにかが首のまわりに 河出文庫

チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309464985
ISBN 10 : 430946498X
フォーマット
出版社
発行年月
2019年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
320p;15

内容詳細

ラゴスからアメリカに移民した若い主人公がエクストラ・ヴァージン・オイル色の目をした白人の男の子と親しくなる表題作(「アメリカにいる、きみ」改題)のほか、「ひそかな経験」「明日は遠すぎて」など、人種、ジェンダー、家族にまつわるステレオタイプな思考を解きほぐす、天性のストーリーテラーの切なく繊細な12の短篇。

【著者紹介】
チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ : 1977年ナイジェリア生まれ。抜群の知性としなやかな感性で繊細な物語を紡ぎ出す。2007年『半分のぼった黄色い太陽』でオレンジ賞受賞。13年『アメリカーナ』で全米批評家協会賞受賞

くぼたのぞみ : 北海道生まれ。翻訳家、詩人。東京外国語大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ちゃちゃ さん

    生まれながらにして私たちの人生を縛るもの。人種、性別、家族、境遇…。その差異を超えて私たちは理解し合えるのだろうか。ナイジェリアからアメリカへ移民した作者自らの体験をもとにした数々の違和感。言語、宗教、文化、日常のあらゆる面で浮き彫りにされる埋められない溝。12編の短編では、砂を噛むような憤りや絶望に沈む心の襞がさらりと繊細に描かれる。その筆先は時に鋭く容赦なく、時に軽妙でコミカル、そして静かで切ない余韻を含み、作者の天賦の文才を感じさせる。エッジの効いた作品。優れた才能との出会いに胸が高鳴った一冊。

  • ふう さん

    扉を開けて外に出ても、そこに何もかもから自由で思いきり呼吸できる世界が広がっているわけではありません。進めば壁が立ちはだかっているし、出会う人も決して自由ではないし。自由そうに見えるこの国に暮らしていてさえ、わたしたちの周りには見えない何かがまとわりついています。気づいてもなかなか取り払えない何か。それがまるで自分を守ってくれているようにさえ思える何か。そんな感傷に近い思いを、チママンダの作品は、考える力へと導いてくれます。世界はそんなに簡単には変えられないけど、自分はどう生きたいか考える力へと。

  • アン さん

    多民族国家であるナイジェリアの女性作家による短編集12編。難民ヴィザ申請の為に列に並ぶ「アメリカ大使館」、アメリカのヴィザを取得した女性が美しい目の男性と出会う表題作、アメリカ社会に適応しようとする女性が違和感を募らせる「結婚の世話人」…。ナイジェリアからアメリカに渡った人々を中心に、異文化に戸惑いながら日常を生き抜こうとする心情を、繊細にユーモアを滲ませ描いています。民族や宗教の差異を通し移民問題に迫り、心のすれ違いによる切なさや自由へのしなやかな意志が感じられ、心が動かされる魅力的な作品です。

  • どんぐり さん

    アディーチェの既刊翻訳短篇集『アメリカにいる、きみ』『明日は遠すぎて』から各々6篇が収録された12篇。アフリカンアメリカンや多民族国家ナイジェリアが抱える問題を扱い、人種、ジェンダー、親子、夫婦、兄妹など、さまざまな人間関係を描いている。欧米化するナイジェリア社会とアフリカンを生きる若者を描いた長編『アメリカーナ』の布石にもなった作品群である。「アフリカは外部の目から描かれることが多かったけれど、いまはアフリカ人が自分たちの物語として書く時代だ」というアディーチェが、しばらく創作活動から遠ざかっているだけ

  • TATA さん

    読友さんから。ナイジェリア出身の女性作家アディーチェによる短編集。以前に読んだアフリカ史の書籍で、アフリカは独自の文字を持たなかった故に欧州史観に支配され、自身の歴史観に乏しいとあったが、こういった作家さんの純粋な主観に基づく作品は大変興味深い。きっと筆者が様々な場面で故郷を思い返したその一場面を切り取った12の作品なんだろう。いずれも繊細な心理描写に優れた作品ですが、中でも「がんこな歴史家」、「結婚の世話人」が好み。

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チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ

1977年、ナイジェリア南部のエヌグで生まれ、大学町スッカで育つ。最初は医学を学ぶが、19歳で渡米して政治学とコミュニケーション学を学び、作品を発表しながらジョンズ・ホプキンズ大学クリエイティヴ・ライティング・コースで修士を修める。ストーリーテラーとして天賦の才に恵まれ、抜群の知性としなやかな感性で

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