ダシール・ハメット

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チューリップ ダシール・ハメット中短篇集

ダシール・ハメット

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784794221568
ISBN 10 : 4794221568
フォーマット
出版社
発行年月
2015年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
383p;20

内容詳細

1961年に亡くなるまで書き続けられ、未完となっている中篇小説「チューリップ」を中心とし、初期の文芸作品風の短篇も収めた小説集。


【著者紹介】
ダシール・ハメット : 1894年アメリカ生まれ。1961年没。親はポーランド系の移民で農家。フィラデルフィアとボルチモアで育つ。貧しかったので13歳ぐらいから職を転々としたあと、有名なピンカートン探偵社につとめ後年の推理作家の基盤を作った。両大戦への軍役、1920年代の「ブラックマスク」への寄稿から始まる人気作家への道、共産主義に共鳴したことによる服役、晩年は過度の飲酒や病気等で創作活動はとだえていた

小鷹信光 : 1936年岐阜県生まれ。早稲田大学英文科卒。ワセダ・ミステリクラブ以来のミステリー愛好家で、特にアメリカ・ハードボイルド・ミステリーの紹介・評論・翻訳では第一人者。松田優作『探偵物語』の原案者でもある。著書に『私のハードボイルド』(推理作家協会評論賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 本木英朗 さん

    小鷹信光氏追悼読書。未完の自伝的中編である表題作をはじめ、初期の一般文芸作品や「コンチネンタル・オプ」シリーズの本邦初訳短編などを収録した作品集。ハメットもハードボイルドも読みこなせない自分には、正直なところやや楽しみを見出しがたい内容だったのも事実。しかしストイックな精神性やその奥に漂うヒロイズムといった「いわく言い難い何か」が訳文を通して、確かに伝わってくる。それは、表題作でハメットが(作家として)「書けない自分」を投影した男に語らせた独白に、端的に象徴されているように感じる。

  • くさてる さん

    短編集。掌編といっていいものから最後の作品となった未完の中編まで様々な作品が収められている。いかにもな犯罪ものもあるけれど、わたしが気に入ったのは「ならず者の妻」。いわゆるワルの妻であることに誇りを持ち満足しきっている妻の前に訪れた夫の客人。そこからはじまる展開が実にスリリングでした。他の作品も雰囲気があり、面白かったです。

  • ふみふみ さん

    表題作の「チューリップ」は遺稿となった未完の自伝的作品。物語としてはとりとめのない、らちのあかない会話劇に身の上話みたいな感じなんですが晩年の書けなくなったハメット自身を窺い知ることができる興味深い中編です。他収録の短編ではやっぱりコンティネンタル・オプ物が好み。「裏切りの迷路」はプロットもさることながら、オプの仕事の流儀、悪党を手玉に取る非情さにシビれました。

  • bapaksejahtera さん

    ハメットをかなり読み込んで肩入れをするようになった読者には嬉しい本となるだろう。私はまだその域に達しない。各作品の直後に小鷹信光氏の解説がある。これが良い。ハメット落ち穂拾いの感のある作品採択であり、表題作はこの中で最長であるが晩年どうにも書けなくなった頃の未完の物。ハメットが探偵を辞めて物書きをしだした頃の文芸小作品もある。「裏切りの迷路」はチビでデブの主人公探偵が登場する佳作で、これによってハメットが長編に意欲を見せ始める記念碑的作品である。これだけでもこの中短篇集には価値があるというものである。

  • DEE さん

    なんと言っても「マルタの鷹」が面白かったけど、この短編集もよかった。 こういう探偵小説での短編というのは、素人目から見ると長編よりも難しいと思うのだけどどうなのだろう。 時代的にはかなり古いし現在の探偵物のようなスピード感はないのだけど、犯罪を犯す者とそれを取り締まる者という図式は普遍だからあまり気にせずに読めるのがいい。

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ダシール・ハメット

1894年アメリカ合衆国メリーランド州セントメアリーズ郡生まれ。高校中退後様々な職につき、20歳でピンカートン探偵社ボルティモア支社に入社。途中第一次大戦中は陸軍に従軍。除隊後、探偵社の仕事に復帰したが、従軍中に得た肺疾患により調査員の激務に耐えられず職を辞し、小説で身を立てることに。短編小説が雑誌

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