ピアノ作品集 第1集　ニコラス・ホルヴァート

タイユフェール：ピアノ作品集 第1集

フランスの作曲家グループ「六人組」唯一の女性メンバーとして活躍したジェルメーヌ・タイユフェール。新古典主義の様式とエスプリに富んだスタイリッシュな作品を数多く遺し、プーランクやミヨーに匹敵する才能と称えられました。しかし彼女の音楽はあまり演奏される機会がなく、忘れられてしまった作品がようやく近年再発見されつつあります。
　ニコラス・ホルヴァートによるこのアルバムは、3集からなるタイユフェールのピアノ曲全集の第1集となるもので、作曲家の孫娘が「タイユフェール自身がこれらの作品を演奏しているかのようだ」と評しています。
　アルバムには学生時代に書かれた魅惑的な『ロマンス』や『和声の練習』、イタリアとフランス18世紀の作曲家たちの作品を徹底的に研究した証しともいえる『小さい序曲と古風なエア集』など若い頃の作品から、1937年のパリ国際博覧会のために書かれたきらびやかな曲調を持つ『アルザスのパビリオン』まで、世界初録音を含む多彩な作品が収録されており、タイユフェールの魅力的な作品を堪能することができます。（輸入元情報）

【収録情報】
タイユフェール：
1. 和声の練習（フローラン・シュミットの歌による）
2. 即興曲 ホ長調
3. ロマンス イ長調
4. あまり速くなく
5. パストラール ニ長調
6. ピアノのためのファンダンゴ
7. ドビュッシーを讃えて
8. 非常に速く
9. 小さい序曲と古風なエア集（通奏低音のトランスクリプションと実際の演奏）
　リュリ：バレエ音楽『ヴィーナスの誕生』〜第2部：冥界の偉大な神
　リュリ：歌劇『プルソニャック氏』〜悔い改めよ、まどわしの夜よ
　リュリ：バレエ音楽『愛の勝利』〜若者のためのエール
　マンチーニ：混乱した羊飼い
　ペルゴレージ：歌劇『サルスティア』〜第3幕：この苦い涙のために
　ペルゴレージ：歌劇『サルスティア』〜第1幕：裏切者はかつて
　ペルゴレージ：歌劇『サルスティア』〜第2幕：嵐の中の操舵手
　レーオ：歌劇『デメトリオ』〜第2幕：楽しむために知っていること
　レーオ：歌劇『デメトリオ』〜第1幕：Vorrei dai lacci
　ラティッラ：La pena che m’affanna
　ハッセ：pero si ch’Amor
　モンテヴェルディ：歌劇『ウリッセの帰還』 SV325〜第1幕：残酷で苦しいもの
　マッツォッキ：歌劇『アドーネの鎖』〜第4幕：Lieti in grembo
　ロッシ：エルミニアの嘆き
　ランベール：1-4声のアリア集〜リトルネッロ『なやみがなければ恋はない』
　A.スカルラッティ：歌劇『コモド・アントニーノ』〜Son lo scherzo
　A.スカルラッティ：歌劇『コモド・アントニーノ』〜いとしくて甘い思い出
　ランチアーニ：遥かな愛への大きな苦しみ
　デトゥーシュ：バレエ音楽『四大元素』〜プロローグ　混沌「Songez a faire usage」
　デトゥーシュ：バレエ音楽『四大元素』〜水「甘い愛」
　クレランボー：フランス語カンタータ集 第3巻『アポロン』〜Ce n'est point pour servir
　モンテクレール：独唱カンタータ集 第3巻『コンスタンスの勝利』〜Ne cedons point a l'inconstance
　ムーレ：バレエ音楽『感覚の勝利』〜第4幕：Illustre et cher epoux
　フィリドール：オペラ・ブッファ『サンチョ・パンサ』〜Il fallait le voir au village
10. アテネの城壁の下で（ピアノ版）
11. シシリエンヌ
12. パストラール 変イ長調
13. パストラール ハ長調
14. フランスの花々
　第1曲『プロヴァンスのジャスミン』
　第2曲『ギュイエンヌのひなげし』
　第3曲『アンジュのばら』
　第4曲『ラングドックの向日葵』
　第5曲『ルションのカモミール』
　第6曲『プロヴァンス高地のラヴェンダー』
　第7曲『ベアルンの昼顔』
　第8曲『ピカルディの矢車菊』
15. インカのパストラール
16. アマゾンのパストラール
17. 子守歌 変ホ長調
18. ルイ15世の様式による組曲
19. 葬送行進曲
20. アルザスのパビリオンにて

　ニコラス・ホルヴァート（ピアノ／STEINWAY MODEL D）

　録音時期：2021年10月12日〜11月5日
　録音場所：フランス、La Fabrique des Reves Recording Studio, Misy-sur-Yonne
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）
　世界初録音（1,9,10,15-19）