スティーヴン・ミルハウザー

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十三の物語

スティーヴン・ミルハウザー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784560096345
ISBN 10 : 4560096341
フォーマット
出版社
発行年月
2018年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
296p;20

内容詳細

「オープニング漫画」「消滅芸」「ありえない建築」「異端の歴史」と章立て。「ミルハウザーの世界」を堪能できる傑作短篇集。

【著者紹介】
スティーヴン・ミルハウザー : 1943年、ニューヨーク生まれ。アメリカの作家。1972年『エドウィン・マルハウス』でデビュー。『マーティン・ドレスラーの夢』で1996年ピュリツァー賞を受賞

柴田元幸 : 1954年生まれ。米文学者・東京大学名誉教授・翻訳家。『生半可な學者』で講談社エッセイ賞、『アメリカン・ナルシス』でサントリー学芸賞、『メイスン&ディクスン』で日本翻訳文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • りつこ さん

    影が薄い人間がどんどん薄くなりすぎて消滅したり、細部にこだわるあまりなにも見えない状態にまでいってしまったり。露出の反動で隠蔽に走ったファッションが突き詰めた先にあったのは…。天に届くほど高い塔を作った先に待っていたのは…。ミルハウザーって絶対変態だわーと思いながらも妙に府に落ちるところがあって、分かったつもりでいるとまた遠くに突き放されたり。何冊読んでも一定の距離以上近づけないのがミルハウザーの魅力であり大好きと言い切れないところでもある。このよそよそしさが面白い。

  • 阿部義彦 さん

    白水社と翻訳者と装幀に惹かれて購入。見事にハマりました。ボルヘスを彷彿とさせるテクニカルなストーリーです。兎に角アイディアが素晴らしいし、その描写法も自覚的にストイックで無駄がなくミニマルを追求しつつ効果はマキシマムです。過去に同作者の「バーナム博物館」は読了済みでしたがかなり前なので詳しい内容は覚えては無いのでした。だが兎に角人を食ったアイディアは文句なしに楽しめます。SFファンにもお勧めです。値段がやや高いのが難点か?でも落ち着いた本らしい素敵な外観です。私の一番のお気に入りは「屋根裏部屋」です。

  • tokko さん

    スティーヴン・ミルハウザーは初読なので、こういう作風なのだと慣れるまでに時間がかかった。一旦はリアルな世界に入っているかのように感じるのだけれど、読み進めているうちに「騙し絵」的な瞬間が訪れる。リアルとフィクションの境界線が曖昧なまま最後まで読んでしまうので、読み手は妙な後味を舌の上から喉のあたりにかけて残すことになる。本を閉じさせる前に「おや?」と思わせるタイミングが絶妙で、うまい。決して「喉ごしさわやか」ではないので子ども向きではありませんね。

  • くさてる さん

    ちょっとずつ読んでるミルハウザー。やはり奇想のひとなので、こちらとうまく波長が合わない話はただただ読みにくく、なんだこれ、で終わるのだけど、そうでないのはグイッとこちらの胸の内に沈みこんで離れない。どちらかというと前者の作品が多かったこの短編集だけど、「消滅芸」の4編がすべて後者だったので満足です。小説でこそ表現できるこの世界。素晴らしい。

  • 三柴ゆよし さん

    「オープニング漫画」「消滅芸」「ありえない建築」「異端の歴史」の四部構成、表題通り十三の短篇からなる本書は、はっきり言ってこれまで私たちが慣れ親しんできたミルハウザーの小説の規格をいささかもはずれるものではないが、収録作はどれも絶品である。年を経て脂気が抜けたのか、初期作にあった執拗に執拗を重ねた細密描写はややなりを潜め、その意味ではとっつきやすい作品集になっているのだが、ひとりの作家とはこうも同じことばかりを延々と書き続けられるのだろうか、という意味で、やはりミルハウザーはおそろしく執拗な作家なのだ。

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