ピアノ・ソナタ集　ヌッチオ・トロッタ（2CD）

スクリャービン：10のピアノ・ソナタ

スクリャービンのピアノ・ソナタは1889年に書かれた習作を除くと、1893年の第1番から1913年の第10番まで、彼の創作活動のほぼ全般に渡って作曲されました。手の故障でピアニストの夢を断念した頃に書かれた第1番にはショパンの影響が感じられますが、年を重ねるに従い、少しずつ官能性、幻想性が強く表れ始め、第5番からは全て単一楽章の神秘的な雰囲気を持つ作品となり、スクリャービン独自の色彩と魔術が融合したユニークな作風を見せています。
　演奏者ヌッチオ・トロッタはバーリ音楽院で学び、1989年ザルツブルクのモーツァルテウムで修士号を取得。アルド・チッコリーニの薫陶を受け、古典派から20世紀作品まで幅広いレパートリーを持つピアニスト。スクリャービンの演奏にも定評があります。（輸入元情報）

【収録情報】
スクリャービン：ピアノ・ソナタ集

Disc1
● ソナタ第1番ヘ短調 Op.6
● ソナタ - 幻想曲第2番嬰ト短調 Op19
● ソナタ第3番嬰ヘ短調 Op.23
● ソナタ第4番嬰ヘ長調 Op.30
● ソナタ第5番 Op.53

Disc2
● ソナタ第6番 Op.62
● ソナタ第7番 Op.64『白ミサ』
● ソナタ第8番 Op.66
● ソナタ第9番 Op.68『黒ミサ』
● ソナタ第10番 Op.70

　ヌッチオ・トロッタ（ピアノ）

　録音時期：2019年2月3-5日（Disc1）、2017年11月1-3日（Disc2）
　録音場所：Auditorium Stelio-Molo-RSI, Lugano
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）