スクールボーイ閣下 下

ジョン・ル・カレ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784150404321
ISBN 10 : 4150404321
フォーマット
出版社
発行年月
1987年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
386p

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

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  • absinthe さん

    重い…。華やかなスポットライトを浴びることのないスパイたちの世界。表紙の曇天につつまれた香港はまさに内容にぴったり。最も冷徹に作戦を実行しなければならなかった男。彼を最後に動かしたのは愛だった。リジーは美しくはあっても賢そうには見えない。魅力はその奔放さにあったのかも。作戦のために自分を殺し続けてきた男にとって、それは希望の灯だったのかも。作戦の影で消えていった男達。それでも世界はまるで変わらなかったかのように…。香港戦線に異常はなかった。

  • k5 さん

    じっくり時間をかけて堪能しました。スパイという報われることのない役割は、スマイリーが象徴していますが、それよりは陽性のおもむきがあるジェリーが、報われない恋にのめり込んでいく姿が、過剰でなく描かれていて、本当にカッコいいです。「これからどうするの」「笑って祈るのさ」「あたしが笑うから、あなた祈って」という最後のリジーとのやりとりが最高です。

  • Kajitt22 さん

    1975年4月、サイゴン陥落によるベトナム戦争の終結。その前後のロンドン、香港、インドシナを舞台にした物語。ジリジリと動きのない前半を我慢強く読み進めると、後半一気に展開し香港、タイ、カンボジア、ベトナムと当時の得体の知れないインドシナの空気をも感じることができる。ファムファタルに出会い、暴走してしまう、工作員ウエスタビー君が切ない。香港の虚飾に満ちた華麗な一面と、阿片に蝕まれたダークな現実の対比が印象的だ。再読。

  • 田中 さん

    ハッピーエンドでもないし予定調和にもならない。つまり「サーカス」のやってきた作戦なり労力はなんだったのか?そのサイドストーリーが一気に表面に浮かびあがったときの戸惑いと虚しさ。メインでは、ドレイク・コウの行動を察知しネルソン捕奪の秘密作戦が着々と進行する。ウェスタビーが破天荒な調査でリカルドを突きとめる。ところが、同時並行で別の陰謀が潜行していた。ギラムが心配していたように。でも、驚くことにスマイリーの胸の内は、何もかも悟って見通していことだろう。平気で人を陥れる世界に生きる者たちの哀切な物語だ。

  • tom さん

    上巻からの脈絡で、下巻にはとんでもない展開が待っていると期待して読み続けた。でも、私の老化頭では、理解が困難。話題は飛び跳ねる。しばらくの間、一か所に留まって縷々語られるが、次の瞬間、別の場面に跳んでいく。話題の中心は、新聞記者のウェスタビー。関係者を探し求めて話を聞こうとする彼の動きは生々しいけれど、それが中国人コウの捕獲とどうつながるのか。読みながら私の脳みそは混乱、ついでにリジーとの関係にも混乱が加える。結局のところ、何が面白いのか不明で読了。みなさん、感激のコメントを書いてるから、ちょっと悔しい。

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人物・団体紹介

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ジョン・ル・カレ

1931年イギリスのドーセット州生まれ。オックスフォード大学卒業後、イートン校で教鞭をとる。東西冷戦期にイギリスの諜報機関MI5に入ったが、MI6に転属し、旧西ドイツのボンにイギリス大使館の二等書記官として赴任、その後ハンブルクの総領事館に勤務した。1961年に『死者にかかってきた電話』で小説家とし

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