フィッシャーマン 漁り人の伝説 『幻想と怪奇』叢書

ジョン・ランガン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784775319826
ISBN 10 : 4775319825
フォーマット
出版社
発行年月
2021年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
352p;19

内容詳細

ニューヨーク州北部を人知れず流れる川、ダッチマンズ・クリーク。妻を癌で失ったエイブと、交通事故で家族を一度に亡くしたダンは、釣りに打ち込むことで孤独と喪失感に勘えていた。二人は新たな釣り場としてその川に向かう途中、一九世紀から始まる長い話を聞く。それは、ダッチマンズ・クリークの水源に沈んだ町と、愛する者を失った男たちが謎の“漁り人”と結んだ契約にまつわる、奇怪な物語だった。そして、“漁り人”の伝説は、やはり愛する者を失った二人の釣り人を引き寄せていく…魔の川へと!二〇一六年ブラム・ストーカー賞長編賞受賞作。二一世紀アメリカのホラー界を先導する俊英の代表作、ついに邦訳!

【著者紹介】
ジョン・ランガン : アメリカの小説家。ニューヨーク市立大学等で教鞭を執りつつ、ホラーの創作活動を続けている。2008年以降、現在までに二長編と四短編集を上梓。長編第二作の『フィッシャーマン―漁り人の伝説』で2016年のブラム・ストーカー賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    もし、亡き愛する人を取り戻すことができたならあなたはどうするのだろう?死より蘇りしヘレンに相対する人々は自身が押し込めた悪意や欲望、罪悪を見出し、恐れ慄く。何故なら全へと還ったが故に全てを内包し、見通す死者は生者にとって真実の鏡でしかないからだ。そして彼女の口から漁り人の狙う釣果の別の呼び方の意味がはっきりと分かった時の禁忌性よ。元大学教授のライナー氏が魔術に詳しかった理由が意外。スティーヴン・キング氏の『ペット・セメタリー』、『1912』、『心霊電流』が好きな人にお勧め。同時に釣り小説でもあります。

  • まこ さん

    ベースとなる2部の話は又聞きや逸話だらけで本当のところはわからない。なのに出てくる人物の多くが奥さんを亡くしていることがエイブ自身と重なり共感する。釣りとは、じっと待って獲物を一気に引き上げる、ハワードの語りに屋敷を調べる前のライナーと釣りをイメージするような行動がちらほら。エイブが奥さん亡くし、ダンの一件、エピローグと何年か経っていて立ち直るラストと思いきや…。漁り人の世界は現実のイフ?

  • DEE さん

    内容の大半は釣りの前にハワードの店でハワードから聞く昔話。聞いているのは愛するものを亡くしたたいう共通点を持つIBMに勤める二人の男。死人が街を徘徊し、地下には森が広がり、その先の黒い意味には巨大な生き物が蠢く。これは作り話なのか?と疑う二人は違う世界に入り込み…。ホラーなのだろうけど、悲鳴系というより不思議系か。薄気味悪さよりも二人の男の悲しみへの共感が先に来る。色々と出てくるのでそれはそれで飽きない。

  • ettyan えっちゃん さん

    面白い!一気に読んでしまった。 物語の構造が独特で、作品の約半分が、ハワードという人物の昔語を書き起こしたもの。ハワードだもん、クトゥルフぽい。ゾンビもの?みたいなレビューも見かけたけど、これは海でなく、川を元にしたインスマスものと捉えたくなる。最終章の終わり方も好みで、良くも悪くも、2000年代に書かれたものとは思えないほどの、古い恐怖小説感がたまらなく好みです。

  • Yoko Kakutani 角谷洋子/K さん

    ゾンビや黒魔術師の退治とか、アイディアに新鮮さはないし、プロットとしても結構破綻していると思う。何故評価が高いのか良く分からない。 愛する者を喪失した悲しみに囚われた男たちに主眼を置いているのが文学的とか評価されたのか?

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ジョン・ランガン

アメリカの小説家。ニューヨーク市立大学等で教鞭を執りつつ、ホラーの創作活動を続けている。2008年以降、現在までに二長編と四短編集を上梓。長編第二作の『フィッシャーマン―漁り人の伝説』で2016年のブラム・ストーカー賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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