ジュール・ルナール

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にんじん 光文社古典新訳文庫

ジュール・ルナール

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784334753511
ISBN 10 : 4334753515
フォーマット
出版社
発行年月
2017年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
320p;16

内容詳細

赤茶けた髪とそばかすだらけの肌で「にんじん」と呼ばれる少年は、母親や兄姉から心ない仕打ちを受けている。それにもめげず、自分と向き合ったりユーモアを発揮したりしながら日々をやり過ごすうち、少年は成長していく。著者が自身の子供時代を冷徹に見つめて綴った自伝的小説。

【著者紹介】
ジュール・ルナール : 1864‐1910。フランスの小説家、戯曲作家。フランス北西部メーヌ地方に生まれる。パリで高等中学に通うも高等師範学校進学は諦め、文学サロンや出版界に出入りする。兵役に就いたのち、職探しに難渋するが、1888年に結婚し、妻の持参金で生活が安定。翌年、文芸誌「メルキュール・ド・フランス」の創刊に参加し、筆頭株主となる。同誌には、のちに『にんじん』に含まれる短編も発表される。短編小説集、長編小説、短編連作、自然のスケッチ集、戯曲などを発表

中条省平 : 1954年生まれ。学習院大学教授。仏文学研究のほか、映画・文学・マンガ・ジャズ評論など多方面で活動。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ykmmr (^_^) さん

    正直…『児童書』ではない…。『ごんぎつね』のように、子供に色々投げかける事は出来るものの、なんとも言えぬ余韻を与えるし、現代にこんな事があると、かなり『センセンショナル』になってしまうだろう。『毒親』に育てられると、勿論、『人格』は歪みをなし、人を愛する気持ちも無くしてしまう。そして、妙な『独立心』・『羞恥心』が育ってしまう。秋葉原事件の犯人が友人や弟からの手を拒否し、『⚪︎刑』になる事に対し、妙に受け入れが出来ていたとか、安倍首相を殺害した犯人も、確保された時に「やり遂げた感」を持っていたのも

  • まりお さん

    母、姉兄から「にんじん」と呼ばれ、蔑まれ虐められていた少年。家族からの心無い仕打ちには胸を悪くしたが、少年は度々動物虐待を行う。時には、妙に仲が良さそうな雰囲気になったり。何なのだろうこの一家は、と思ってしまった。しかし意外なのは、にんじんが母に逆らったこと、つまりは成長していることだ。時が経たないまま、物語は終わる、そういう話ではなく、歳も自己も成長する話だ。意表を突かれたな。

  • ビイーン さん

    児童虐待文学?途中で読むのをやめたくなる位、家庭内のいじめエピソードばかりが描かれている。「ひどい話」の一文が心に刺さる。「にんじんは慣れている。一度慣れてしまえば、あとは面白くもなんともないものだ」。親に愛されない子供はニヒリズムに陥るのだろう。「にんじん」は子供の頃に読んだと思うが、大人になってから読み直したらその物語の内容に驚かされた。

  • コジ さん

    家族から「にんじん」とあだ名され、特に母親から虐げられた日々を送る少年の日々。時にはその抑圧から逃れるかのごとく問題行動に走る場合もある。最後は母親との決別とも取れる内容。淡々と綴られている内容は明らかに児童虐待レベルのものあるが、不思議な事にその文面に悲壮感を強く感じられない。たしかに母親からの迫害を自分なりの機転や、周囲の協力で消化し成長してく少年の話のようにも読めるが、児童心理学の参考書にのようにも読める。色々と意味深い作品でこれを単純に名作古典文学と捉えることは出来ない気がする。

  • シュラフ さん

    経験しなければ理解できないということがある。この小説に反応する不幸な人もこの世にはいるのだろう。幸いにも、ふつうの家庭に育ち、そしてふつうに子育てした我が身としては、「にんじんが可哀想・・・」以上の感想しか出てこない。幸せな人生を過ごしてきたということだ。この家族、どうやら父母が仲がしっくりいってないようだ。母の攻撃の矛先がにんじんに向かっているように思える。そしてにんじんは自己に受けた攻撃を、なんの関係もない動物へと向けていくという虐待の連鎖。きっと大人になったにんじんは、きっと誰かを虐待するのだろう。

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ジュール・ルナール

1864‐1910。フランスの小説家、戯曲作家。フランス北西部メーヌ地方に生まれる。パリで高等中学に通うも高等師範学校進学は諦め、文学サロンや出版界に出入りする。兵役に就いたのち、職探しに難渋するが、1888年に結婚し、妻の持参金で生活が安定。翌年、文芸誌「メルキュール・ド・フランス」の創刊に参加し

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