ジャン・ジャック・ルソー

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エミール 下 岩波文庫

ジャン・ジャック・ルソー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784003362235
ISBN 10 : 4003362233
フォーマット
出版社
発行年月
2007年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
15cm,419p

内容詳細

自然と社会との対立や、自然の優位についてルソーがその処女論文「学問芸術論」以来一貫して主張してきた考えを教育論において全面的に展開した著作。エミールなる人間の教育方法とともに、その妻たるべき少女ソフィーの教育をも加えて、小説形式で述べた教育思想史上不朽の古典。巻末にルソーがスケッチ風に自画像を描いた「マルゼルブへの手紙」を収録。

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェルナーの日記 さん

    下巻では女性教育について主に論じている。あと第4編の「サヴォワの助任司祭の信仰告白」が当時のフランスにおいて問題視されていたことから、『パリ大司教クリストフ・ド・ボーモンへの手紙』で反論した内容も盛り込まれている。中巻のレビューではルソーとナポレオンとの繋がりをフランス革命で語ったが、本レビューではもう一人のフランスにおける歴史的人物アレクサンドル・デュマ・ペール(大デュマ)と繋げたいと思う。『モンテクリスト伯』で著名なデュマもルソーの影響を受けていた。

  • びす男 さん

    ルソーの思想のすべてが詰まった教育論、完結編。ここではエミールの妻となるべき少女ソフィーの教育などについても併せて書かれている。人間はもともと善良であると信じたルソーは、良心の声に素直に耳を傾けることをエミールに教えこんだ。師の声は、その教え子に、そして私たち読者に優しく語りかける。「エミール、幸福にならなければならない。これはあらゆる感覚をもつ存在の目的なのだ」…。人間の善良さを絶えず尊重して一組の夫婦を育てあげた本書は、私たちに人間を愛することを教えてくれる不朽の名作である。あとで書評かきます。

  • かわうそ さん

    P7『共通にもっているものから考えれば、両者は平等なのだ。ちがっている点から考えれば、両者は比較できないものなのだ。』 P6『両者に共通するものはすべて種に属するということ、ちがっているものはすべて性に属するということだ。』 同じ種に属しているのだから共通点があって当たり前。性が違うのだから違う点があって当たり前。なんか平等という言葉に固執すぎるあまりにそこの点を度外視しすぎて違和感のあるジェンダー論になっている人が多い気がする。なぜ、子どもの個性は強調されるのに男女の個性は強調されていけないのでしょうか

  • ころこ さん

    ジェンダー論が大半を占めています。宗教論の現代性と打って変わって、これほど現代に通用しない議論も珍しいくらいです。人間観の保守的な議論と社会契約説の相反する二面性のことを、後年の論者はルソー問題と呼びました。前者は子供を養護施設に預けたルソーのプライベートに近い考え方といえるかも知れませんし、それとは別に近代社会の望ましい仕組みとして一般意志による社会契約説は構想されたのかも知れません。大きな欠点を持った過去の思想家が、今なお現代の我々の課題に応える考察をしてくれているとは何と魅力的なことなのでしょうか。

  • イプシロン さん

    冒頭からの女性論・男女論は興味深い。現代社会における男女平等論とは違い、自然状態にある理想の男女を語っていることを見つめて読むべきだろう。そしてその先はいわば本作の醍醐味といってもいい。エミールとソフィーの出会い、そして恋に落ちて結婚を意識する流れ。ただただ美しいとしかいいようがない。だがここで“転”が訪れる。家庭教師はいう――「ソフィーは死んだよ」。もちろん嘘なのだが、死別を観点にいれない結婚は偽の幸福であると。こうしてエミールは旅にでる。こんどは社会のどこにあれば二人が幸福になれるかを求めて。

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ジャン・ジャック・ルソー

1712年‐1778年。フランスの哲学者、思想家。政治哲学、文学、教育学、また音楽など多くの分野で大きな功績を残した。彼の残した“自然に帰れ”というフレーズはあまりにも有名(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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