ジャスティン リチャードソン

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タンタンタンゴはパパふたり

ジャスティン リチャードソン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784780801156
ISBN 10 : 478080115X
フォーマット
出版社
発行年月
2008年04月
日本
追加情報
:
23×29cm,32p

内容詳細

おすペンギン同士でカップルになったロイとシロ。他のカップルのように卵に似た石を温め続ける2匹の巣に、飼育員がそっと他のカップルが育てられなかった卵をおいてやると…。実際にあったペンギンの家族のお話。

【著者紹介】
ジャスティン・リチャードソン : 医学博士。コロンビア大学とコーネル大学の准教授。子どもが知りたいのに質問しづらい、そして親には答えづらいセックスについて答えた著書があり、New York Times紙をはじめ、テレビ番組のTodayや20/20、ラジオ番組NPR’s Morning Editionで親たちへのアドバイスを行っている

ピーター・パーネル : 脚本家。最新作QEDはブロードウェイで上演。テレビ番組The West Wingの元共同プロデューサー。ニューヨーク在住

ヘンリー・コール : イラストレーター。ハーヴィ・ファイアスティーン作の絵本「The Sissy Duckling」のイラストをはじめ多くの絵本を手がけるなど、活躍ぶりは多才。ワシントンD.C.在住

尾辻かな子 : 1974年生まれ。同志社大学商学部卒業。2003年28歳のときに、最年少で大阪府議会議員に初当選。05年にレズビアンであることをカミングアウト。日本初の同性愛を公表した議員となる。07年、参議院選挙に立候補

前田和男著 : 1947年東京生まれ。東京大学農学部卒業。翻訳家、ノンフィクション作家、編集者として活動する傍ら企画会社を経営(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    文はジャスティン・リチャードソン(医学博士)とピーター・パーネル(脚本家)。絵はイラストレーターのヘンリー・コール。ニューヨークのセントラルパーク動物園にいるロイとシロ、そして彼らの子どものタンゴというヒゲペンギン一家のお話(実話)。ペンギンのオス同士のカップルが他のペンギンが放棄した卵を孵して育てるのだが、それがごくごく自然なものとして受けとめられている。すなわち、そこに奇異な目は一切ない。絵は、ペンギンたちの様子が可愛いといえばそうだが、とりたてて特徴は感じられない。可もなく不可もなしといったところ。

  • zero1 さん

    普通とは何だろう?本書のようにペンギンではなく人間だったら?もし、あなたの親が両方とも男だったら受け入れる?多様性社会なら当たり前かも。保守的なカトリック信者なら、この内容は受け入れられない?差別や家族、社会のあり方を【学ぶ】より、【慣れる】ことが我々には求められているのかもしれない。それなら思考が固まってしまった大人より子どものうちにこの作品を読むべき。簡単なようでいて深いテーマで描かれている。

  • k sato さん

    NYの動物園で起きた感動の実話。ロイとシロはオスのペンギンで同性カップル。仲睦まじい姿は異性カップルと遜色ない。彼らは、異性カップルが巣営し、抱卵する様子を真似る。その様子をみていた飼育員は、異性ペアが産み落とした卵を二羽にあたためさせた。すると、メスのタンゴが誕生する。そして、パパ二羽による育児が成功した。現在、育児放棄などがあった場合に、里子に出すこともあるという。保護と繁殖を担う動物園としては適切な措置だ。しかし、自然界では、ありえないだろう。ペンギンもヒトの世界も同性愛には厳しいということか。

  • ネギっ子gen さん

    『ぼくはイエローで――』にて紹介された、実際にあった話。ニューヨークのセントラルパーク動物園で恋に落ちた二羽のオスのペンギン。二羽はロイとシロ。アゴヒモペンギンで、名前の由来は、くちばしの下に黒い線があり、まるで帽子の顎ひも。この絵本は、英国の保育業界では「バイブル」のような扱いになっているとか。では、ブレイディさんの本より、ちょっと引用。<子どもたちには、誰と誰が恋に落ちるのは多数派だが、誰と誰が恋に落ちるのは少数派、みたいな感覚はまったくない。「誰と誰」ではなく、「恋に落ちる」の部分が重要なのだ>。⇒

  • 匠 さん

    自然界には1500種以上もの動物において同性愛が観察されている。またペンギンはオスも卵を温める本能を持っていて決して珍しいことではないのだが、アメリカのセントラルパーク内の動物園で起きた出来事だから話題が大きくなったのだと思う。そんなことを踏まえて読んでも、オス同士のペンギンの仲睦まじさや、卵のつもりで来る日も来る日も石を温め合う姿にはじわっとくるし、飼育係が与えた他のカップルの産んだ卵を二羽で交代しながら温め、ひなを孵すという光景は感動的だ。ただひたすらに単純に愛情を描く絵本、もっと増えたらいいと思う。

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