ジェローム・ルブリ

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魔王の島 文春文庫

ジェローム・ルブリ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167919399
ISBN 10 : 4167919397
フォーマット
出版社
発行年月
2022年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
480p;16

内容詳細

祖母の訃報を受け、彼女は孤島に渡った。終戦直後にここで働き始めた者たちだけが住む島は不吉な気配に満ちていた。かつてこの島に逗留し、のちに全員死亡した子供たちが怖れた魔王とは?積み重なる謎。高まりゆく不安と恐怖。果たして誰が誰を欺こうとしているのか?何重もの罠を張り巡らせた究極のサイコ・サスペンス。2019年度コニャックミステリー大賞受賞作。

【著者紹介】
ジェローム・ルブリ : 1976年、フランス生まれ。外食業界で働くかたわら作家を志し、2017年に長編小説Les chiens de D´etroitでデビューを果たす。『魔王の島』は第三長編で、コニャック・ミステリー・フェスティバルで授与されるコニャック・ミステリー大賞の受賞作となった

坂田雪子 : 神戸市外国語大学中国学科卒業。フランス文学・英米文学翻訳家

青木智美 : 大阪女子大学(現大阪府立大学)英文科卒業、ローザンヌ大学文学部フランス語科修了。フランス文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • W-G さん

    フランスのミステリは勢いがあるのか、続々と新しい作家が紹介される。そんな中コレは、何をいってもネタバレになる!と謳って期待値上げてくるタイプの作品。どれどれと読んでみると…まずまずというところ。話が二転三転するので退屈せず、リーダビリティは高い。しかし、精神医学に依って謎解きや捜査が進行するのは良しとしても、ずいぶん解釈が安直というか、ソレほんとに医学的にあってる?という薄っぺらさを感じ、なおかつ、そういった諸々をラストでさらに引っくり返してくるのだが、個人的には白ける畳み方だった。

  • starbro さん

    文春のミステリーレビューで高評価だったので、読みました。孤島ホラーサイコミステリ、個人的には2022年のミステリ賞総なめの作品よりも、本作の方が好みです。但し、小説の中とは言え、子供や子猫を大量虐殺してはイケマセン。 このレビューは「魔王」シューベルト作曲/ゲーテ詩を聴きながら、書きました♪ https://www.youtube.com/watch?v=fhLfZ6zwMgs https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167919399

  • パトラッシュ さん

    横溝正史風な孤島での殺人ドラマ的に始まるが、やがて連続少女誘拐監禁のサイコサスペンスに移行する。錯綜する謎と悪夢と奇妙な矛盾点に翻弄されながら進むと、最後はあまりにも悲惨な現実に耐え切れず原題通り「心の避難所」を求めた男の悲劇に収束するのだ。事件の真相ではなく二重三重の入れ子構造の解明が主眼であり、ミステリというよりフランス伝統の心理小説の色彩が濃いが、僅かな傷もなく突っ走る構成は鮮やか。シューベルトの「魔王」が全編に鳴り響き、最終章はピアノが一旦止まり「その腕の中で子は死んでいた」と歌われるようだった。

  • ちょろこ さん

    巧い一冊。面白かった。その言葉オンリーがきちんと心に残るほど、構成が、展開が巧い。終戦後、幸せの場所として提供された孤島から始まるストーリーは終始不穏な空気と秘密めいた空気感が物語を灰色に染め上げる。こういう世界観はこちらまで心ざわざわさせられるからたまらない。そこから待ち受けているのは予想もつかない展開。心痛む描写もあるけれど、この物語の出口はどこなのか、"真"と"芯"はどこに宿るのか、灰色は純白に変わるのか…ドキドキ感は止まらない。夢中の面白さと無限の心なるものを学んだフランスサスペンスにめちゃ拍手。

  • KAZOO さん

    様々な書評などで評判が高いので先に読みとおしました。最初読んでいるとフランス版横溝正史か三津田信三の作品のイメージでした。しかしながら読んでいくうちにおかしな感じを受けて非常に困惑させられると同時に最後はえっえっえっ・・・、というイメージでした。あまり説明するとネタバレになりますが、いくつもの入れ子構造のような感じです。私はまあ楽しめました。

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ジェローム・ルブリ

1976年、フランス生まれ。外食業界で働くかたわら作家を志し、2017年に長編小説Les chiens de D´etroitでデビューを果たす。『魔王の島』は第三長編で、コニャック・ミステリー・フェスティバルで授与されるコニャック・ミステリー大賞の受賞作となった

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