CD 輸入盤

ピアノ協奏曲第1番、第2番 ルガンスキー、A.ヴェデルニコフ&シンフォニア・ヴァルソヴィア

ショパン (1810-1849)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
AM212
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

ショパンの甘さが苦手な向きに超オススメ、
ルガンスキー初挑戦の完璧プラスアルファ協奏曲


ルガンスキーがショパンの協奏曲に挑戦しました。前アルバムのグリーグとプロコフィエフ(第3番)の協奏曲で著しい円熟ぶりを示していただけに、期待しないわけにはいかないリリースと申せましょう。
 ルガンスキーはラフマニノフやリスト作品の印象が強いものの、ショパン作品もエラートに『24の前奏曲』や練習曲集、ONYXにピアノ・ソナタ第3番やスケルツォ第4番などを録音しており、重要なレパートリーであることがうかがえます。ルガンスキーのショパンは、そのレパートリーが示すように、甘く叙情的な作品より複雑で辛口なものを得意とするように思われます。今回の協奏曲2篇にもルガンスキーの音楽性が明瞭に表れていて興味津々。正確無比な指の回りや轟く強音に加え、驚くほどの感情の抑制が見られ、ショパンの若書きの作品から信じ難いまでの深みを描きだしています。全体に甘さやセンチメンタリズムは皆無で、片思いの妄想が音楽と化した第2番の第2楽章でさえ、限りなく清潔かつ高貴な世界にしています。クールで辛口ながら、しっとりとした情緒や歌心にも欠けておらず、まさに甘いショパンを好まない向きに絶対のオススメと申せましょう。
 指揮はボリショイ劇場の音楽監督だったアレクサンドル・ヴェデルニコフ。オーケストラはショパンの祖国ポーランドのシンフォニア・ヴァルソヴィアで、とかくオーケストレーションの不備を指摘される作品ながら、透明かつ潤いのある美しい響きでルガンスキーを好サポート。ポーランドの民族舞曲に基づく両曲のフィナーレでは、どこのオーケストラにも真似のできぬリズム感でノリの良さ満点です。(キングインターナショナル)

【収録情報】
ショパン:
・ピアノ協奏曲第1番ホ短調 Op.11
・ピアノ協奏曲第2番ヘ短調 Op.21

 ニコライ・ルガンスキー(ピアノ)
 シンフォニア・ヴァルソヴィア
 アレクサンドル・ヴェデルニコフ(指揮)

 録音時期:2013年7月
 録音場所:ワルシャワ、ポーランド放送ヴィトルド・ルトスワフスキ・コンサートスタジオ
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

収録曲   

  • 01. Maestoso
  • 02. Larghetto
  • 03. Allegro Vivace
  • 04. Allegro Maestoso
  • 05. Romance (Larghetto)
  • 06. Rondo (Vivace)

ユーザーレビュー

総合評価

★
★
★
★
★

5.0

★
★
★
★
★
 
1
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
★
ショパンが書いた2つの美しいピアノ協奏曲...

投稿日:2021/03/15 (月)

ショパンが書いた2つの美しいピアノ協奏曲。ベスト盤はどれ?という質問に対し、私であれば、このルガンスキー盤を挙げる。ショパンの2つのピアノ協奏曲は、作曲者が若いころの作品で、それゆえの連綿たるロマンティシズムに満ちている一方で、オーケストレーションの未熟性なども指摘される。完成度、という評価軸で言えば、古今の名作と比べるものではないのかもしれない。しかし、そのような欠点を巧みにカバーするどころか、堂々たる名作然として完璧にスタイリッシュに磨き上げたどうなるか?そもそもそんな演奏が可能なのか?・・・ここで、こんなことを書くのは、要は「この演奏は、ほぼ前述の理想像通り」と言いたいからである。ルガンスキーが用いた手法は、作品と自身の位置関係をキープし、感情を完璧にコントロールし、徹底的に磨き上げた音で入念に弾きこなす、ということではないだろうか。その結果、あの濃厚な甘さが、独特の気品とコクを交えて、聴き手の前に立ち現れてきたのである。この曲、たしかにメロディアスな曲だったけれど、ここまで格調の高い音楽だったっけ?と多くの人が思うはずだ。あれほど多くの機会に耳にし、数々の演奏ですっかり聴き馴染んでしまった旋律が、ここまで新鮮に凛々しく響き渡るのはなぜだ。それが、ルガンスキーの芸術だからだ。それにしても、これらの曲を演奏するに際して、ここまで自身を制御して、音楽そのものの格式を高めさせることが可能なルガンスキーの精神力というのは、なかなか尋常ではない。

ココパナ さん | 北海道 | 不明

0

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

ショパン (1810-1849)

。39年の短い生涯を、作曲とピアノ演奏で駆け抜けた「ピアノの詩人」の素晴らしい音楽が世界中で鳴り響きます。世界各国でさまざまなコンサートやイベントがおこなわれ、CDやDVDなど、数多くの音楽ソフトもリリースされ、ショパンの音楽が過去最高の注目を集めるにぎやかな年になりそうです。

プロフィール詳細へ

ショパン (1810-1849)に関連するトピックス

協奏曲 に関連する商品情報

おすすめの商品