ショスタコーヴィチ(1906-1975)

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CD 輸入盤

弦楽四重奏曲全集 ベートーヴェン四重奏団(5CD)

ショスタコーヴィチ(1906-1975)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
DHR7911
組み枚数
:
5
レーベル
:
:
Canada
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲全集
ベートーヴェン四重奏団

1956〜1974年の録音。ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲の多くを初演した作曲者の信頼厚いベートーヴェン四重奏団による記念碑的な録音がようやく全集としてCD化されます。
 ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲は1938年から1974年にかけて書かれています。技法的な完成度はどの作品も高度で、多彩な引用や、比喩・暗喩が込められたその内容の多彩さについては、これまで数多くのカルテットがその演奏・録音によって自分たちの解釈を表明してきました。
 多くの作品の初演者であり、ボロディン四重奏団と並んで、ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲演奏史に巨大な足跡を残すベートーヴェン四重奏団の演奏は、一貫してテンポが速めで力強いものであり、第1ヴァイオリンのドミトリー・ツィガノフ主導の決然とした音楽づくりもあって、きわめて骨太な印象を与えるものとなっています。
 1923年にモスクワ音楽院四重奏団として結成されたこのグループは、記念碑的名演と絶賛されたベートーヴェン・チクルスを機に“ベートーヴェン四重奏団”と改名、ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲第1番の演奏を作曲者から絶賛され、以後、生涯にわたる深い関係が続くこととなり、彼らが初演したカルテットは実に13曲に及びます(第3番と第5番は彼らに献呈)。
 当全集での演奏メンバーは下記の通りで、第一期メンバーによる録音は最初の8曲。第9番以降ではヴィオラのボリソフスキーが病気のために退き、代わって弟子のドルジーニンが加わります。このドルジーニンはショスタコーヴィチが彼のためにヴィオラ・ソナタを書いたことや、バシュメットの師としても知られる名ヴィオリストで、師に劣らぬ強靭な奏法が魅力。ちなみに第13番のカルテットは、引退したボリソフスキーに捧げられています。
 第11番から第2ヴァイオリン奏者をつとめるザバフニコフは、ワシリー・シリンスキーの死によって加わったメンバーで、シリンスキーの死に心を痛めたショスタコーヴィチが、追悼のために作曲した作品が第11番です。
 第15番でチェロを弾くアルトマンは、急逝したセルゲイ・シリンスキーの代わりに加わったメンバーで、第14番のカルテットはこのシリンスキーに捧げられています。
 最後まで第1ヴァイオリン奏者をつとめたツィガノフは、作曲者との室内楽演奏や編曲などでも有名なヴァイオリニストで、彼には第12番が捧げられています。 
 なお、当セットには、ボーナスとして、ベートーヴェン四重奏団とコミタス四重奏団が一緒に演奏した「前奏曲とスケルツォ」作品11(1969年録音)が収録されています。
 
・弦楽四重奏曲第1番ハ長調作品49
・弦楽四重奏曲第2番イ長調作品68
・弦楽四重奏曲第3番ヘ長調作品73
・弦楽四重奏曲第4番ニ長調作品83
・弦楽四重奏曲第5番変ホ長調作品92
・弦楽四重奏曲第6番ト長調作品101
・弦楽四重奏曲第7番嬰ヘ短調作品108
・弦楽四重奏曲第8番ハ短調作品110
 ドミトリー・ツィガノフ(vn)
 ワシリー・シリンスキー(vn)
 ワディム・ボリソフスキー(va)
 セルゲイ・シリンスキー(vc)

・弦楽四重奏曲第9番変ホ長調作品117
・弦楽四重奏曲第10番変イ長調作品118
 ドミトリー・ツィガノフ(vn)
 ワシリー・シリンスキー(vn)
 フョードル・ドルジーニン(va)
 セルゲイ・シリンスキー(vc)
 
・弦楽四重奏曲第11番ヘ短調作品122
・弦楽四重奏曲第12番変ニ長調作品133
・弦楽四重奏曲第13番変ロ短調作品138
・弦楽四重奏曲第14番嬰ヘ長調作品142
 ドミトリー・ツィガノフ(vn)
 ニコライ・ザバフニコフ(vn)
 フョードル・ドルジーニン(va)
 セルゲイ・シリンスキー(vc)

・弦楽四重奏曲第15番変ホ短調作品144
 ドミトリー・ツィガノフ(vn)
 ニコライ・ザバフニコフ(vn)
 フョードル・ドルジーニン(va)
 エフゲニー・アルトマン(vc)

収録曲   

ディスク   1

  • 01. I. Moderato
  • 02. II. Moderato
  • 03. III. Allegro Molto
  • 04. IV. Allegro
  • 05. I. Moderato Con Moto
  • 06. II. Recitative & Romance: Adagio
  • 07. III. Waltz: Allegro
  • 08. IV. Theme & Variations
  • 09. I. Allegretto
  • 10. II. Moderato Con Moto
  • 11. III. Allegro Non Troppo
  • 12. IV. Adagio
  • 13. V. Moderato

ディスク   2

  • 01. I. Allegretto
  • 02. II. Andantino Allegretto
  • 03. III. Allegretto
  • 04. IV. Allegretto
  • 05. I. Allegro Non Troppo
  • 06. II. Andante
  • 07. III. Moderato
  • 08. I. Allegretto
  • 09. II. Moderato Con Moto
  • 10. III. Lento
  • 11. IV. Lento, Allegretto

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ユーザーレビュー

総合評価

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14番,15番は期待した通りの演奏だった(10...

投稿日:2006/10/26 (木)

14番,15番は期待した通りの演奏だった(10月発売の1枚)。でも、もっと聴きたいのはベートーヴェン四重奏団によるベートーヴェン。ステレオ盤がLPで出ていたのだから音源はあるはず。聴きたい気持ちが一層つのった。

yuri さん | 千葉 | 不明

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これもよさそうだけれど、肝心のベートーベ...

投稿日:2006/10/24 (火)

これもよさそうだけれど、肝心のベートーベンはいつ出るのよー

pomika さん | 東京 | 不明

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ショスタコーヴィチ(1906-1975)

「わたしの交響曲は墓碑である」という“証言”の中の言葉によって象徴されるショスタコーヴィチの音楽と生涯への価値観の変質は、今もって盛んな議論と研究、演奏解釈によって再認識過程の最中にあるとも言えますが、作品によってはすでに演奏年数も75年に及び、伝統と新たな解釈の対照がごく自然におこなわれてきているとも言えそうです。 圧政と戦争の象徴でもあったソビエト共産主義社会の中に生き、そして逝ったショスタコ

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