シューマン、ロベルト(1810-1856)

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CD

Piano Concerto, Violin Concerto: Argerich, Kremer, Harnoncourt / Coe

シューマン、ロベルト(1810-1856)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
WPCS4300
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

超豪華シューマン協奏曲集。ヴァイオリン協奏曲の独奏がクレーメルで、ピアノ協奏曲の独奏がアルゲリッチ、オーケストラはアーノンクール指揮するヨーロッパ室内管弦楽団で、少なめの編成ゆえの見通しのよい響きが、独奏者の雄弁なソロと絡み合って聴いていて実に刺激的です。1993&94年デジタル・ライヴ録音。

内容詳細

ピアノ協奏曲はともかくとしても(2)は聴く機会の少ない名曲。それをクレーメル&アーノンクール指揮で、そのうえカップリングはアルゲリッチでピアノ協奏曲という豪華キャスト。三者三様の個性の強さが均整のとれた正三角形を形づくる1枚である。(葉)(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

  • 01. ピアノ協奏曲 イ短調 作品54 第1楽章 Allegro affettuoso
  • 02. ピアノ協奏曲 イ短調 作品54 第2楽章 Intermezzo;Andantino grazioso
  • 03. ピアノ協奏曲 イ短調 作品54 第3楽章 Allegro vivace
  • 04. ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 第1楽章 In kraftigem,nicht zu schnellem Tempo
  • 05. ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 第2楽章 Langsam
  • 06. ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 第3楽章 Lebhaft,doch nicht schnell

総合評価

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シューマンに「ロマン派」の精神を求める人...

投稿日:2012/12/23 (日)

シューマンに「ロマン派」の精神を求める人々は少なからずいるようだが、シューマンの文学的嗜好(ホフマンやジャン・パウル)から判断するに、彼が有機的統一を重んじるロマン派ではなく異質な要素が混在するいわゆる「バロック小説」(ポリフォニー文学ともいえる)を好んでいたことは明白である。もちろんこのような嗜好が彼の音楽にどの程度現れているかは慎重に考えるべきではあるが、ノヴァーリスとホフマンの違いもわからない、ドイツの文化について無知な人間が勝手な思いこみでシューマンはこれこれこうあるべきと決めつけるのはいかがなものであろうか。ホフマンの文学は夢想と冷静が干渉し合うものであり、アルゲリッチの奔放さとアーノンクールの冷静さの対比はホフマンの「砂男」の幻想に憑かれた主人公と冷静なその妻の対比ともいえ、これはベストの組み合わせだと私には思える(もっともアーノンクールがアルゲリッチに引きずりまわされているかのように思える箇所がいくつかあったのでその点では不満がある)。

kieth さん | 大阪府 | 不明

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ピアノコンチェルトはさておき: このVnコ...

投稿日:2010/05/22 (土)

ピアノコンチェルトはさておき: このVnコンチェルトが好きな人はそれほど多くないはず。この曲ではVnの「歌う」特性は度外視されているし、きらびやかな高音を奏でることもほとんど放棄され、「歌曲の年」のシューマンの姿とは違うし。 だからクラーラ夫人もブラームスも、シューマンの名を辱める曲と思っていたとあります。 けれども私は、この演奏にはそうは思いません。シューマンが無意識に得意とした、小さなモティーフを反復しながら、大きな編成の曲を目指した成果をはっきり示していると思うから。 構成を突き詰めた結果だから、歌う要素はとても少ないです。ヴィルティオーゾなところもないのは、どこかブラームスの2つ目のピアノコンチェルトの、ピアノとオーケストラの関係のようでもあり。言わば、足場が組まれたままの建物であれば、見た目なっていないと同じ。 それでもシューマンが心に描いていた美しさ、夢のような瞬間が、あちらこちらで小さな輝きを煌めかせているのが、この演奏から見えてきます。そのように手に乗るような美しいものに仕上げようと意識と、新しい音楽・巨大な世界を作り上げようとする意識とが相反し、音楽のなかで別々に分離しようとする物凄いエネルギーに満ちあふれて、危うく移ろう姿を。この演奏だけが示しています。 シューマンは精神病棟で治療していて、「天使の美しい歌声が聞こえてきて、それを何とか書き留めてみたんだよ」とクラーラ夫人に告げたのが、この2楽章らしいです。その正偽はともかく、夢のような瞬間を求めていた、あるいは辛い現実から逃れようとしたシューマンの想いが、演奏のなかから立ち上ってくるのを感じます。 晩年のシューマンにとっては、音楽と接することが自らを人間の世界に留まっている、血の通った人間として存在しうる手段だったのでしょう。この演奏の3楽章を聴くと、シューマン自身がこの世から出ないように、この世に踏みとどまっていようともがきながら、筆を運んだのではないかと思えて仕方がないのです。気持ちのままに書けば乱れて行ってしまう音楽を、ひとつの型にまとめあげようと、シューマンが気力を振り絞り疲れ果てて行く姿が見えますが、それも人間のひとつの真実かもしれません。 きっとそれをクラーラ夫人はこの曲から読み取り、彼と彼の音楽を愛するがゆえに直視できなかった、肯定できなかったのだと思います。

にのしのろのやのと さん | 東京都 | 不明

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申し訳ないが、これは最悪な一枚だ。何故、...

投稿日:2007/11/25 (日)

申し訳ないが、これは最悪な一枚だ。何故、内省的な資質を持つシューマンの曲を材料にスリルを楽しむのであろうか。鋭角的で喧嘩腰で、少しも歌心がなく、おおよそドイツ・ロマン派的な精神性など微塵もないような演奏だ。やっつけに妙なアクセントをつけるアルゲリッチのピアノは、確かに凄いテクニックかもしれないが、デリカシーがなく、余りに身勝手だ。オケも余韻や粘り、あるいは移ろいゆく色彩感覚など無縁で、乾き切った音響である。ヴァイオリン協奏曲に至ってはもう二度と聴きたくない程の劣悪ぶりだ。妙に古楽器奏法的で金属的な音や不自然なテンポ・ルバートは、聴くに堪えない。クレーメルの弾き方の冷たさといったら、ヴァイオリンを鋼鉄製の凶器のように扱う。文句ばかりでは仕方ないからお薦めを挙げる。ピアノ協奏曲はグリモー/サロネン&ドレスデン国立管が、ヴァイオリン協奏曲はシェリング/ドラティ&ロンドン響が素晴らしい。特に後者は、本盤の駄演の所為で少しも関心しなかったこの曲のイメージを、一気に180度変えてしまったお気に入りの名演である。オケの熱い血潮といい、シェリングの品の良さといい、まさに絶品だ。情熱の中に絶妙な湿り気を滲ませる第一楽章は深みがあるし、歌に溢れた第二楽章のロマンティックなことは筆舌に尽くしがたい。第三楽章のテンポ感覚も、重くならず軽

ゆーさん さん | 埼玉某所 | 不明

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シューマン、ロベルト(1810-1856)

ロベルト・シューマン(Robert Alexander Schumann)は、 1810年6月8日にドイツのツヴィッカウに生まれました。5人兄弟の末っ子で、出版業者で著作もあったという父親のもとで早くから音楽や文学に親しみ、作曲や詩作に豊かな才能を示したといいます。  ロベルト16才の年にその父親が亡くなり、安定した生活を願う母親の希望で法学を選択、1828年にライプツィヒ大学に入学しますが、音

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