交響曲第５番、第４番『悲劇的』　ノリントン＆シュトゥットガルト放送交響楽団

シューベルト交響曲第５番、第４番『悲劇的』
ノリントン＆シュトゥットガルト放送響

ノリントンがシュトゥットガルト放送響を指揮して、シューベルトの交響曲をレコーディング。交響曲第４番と第５番は、2011年11月にセッション収録されたものです。
　これまでにもノリントンはシューベルトの交響曲をレコーディングしており、ピリオド楽器使用のオケ、ロンドン・クラシカル・プレイヤーズと、1988年９、10月に『グレート』を、1989年３月に第５番と『未完成』を、1990年５月に第４番と第６番を、いずれもセッション録音しているほか、2001年にシュトゥットガルト放送響と『グレート』をライヴ録音、2002年に首席指揮者時代のカメラータ・ザルツブルクと第３番と『未完成』をライヴ録音しています。
　このようにノリントンにとって、交響曲第４番は11年ぶり、交響曲第５番は12年ぶりのいずれも再録音ということになりますが、前回との比較では新録音は７〜10パーセント程度全曲の演奏時間が拡大しており、細部への目配りとともに、よりスケールゆたかな歌へとシフトした表現を展開しているものとおもわれます。
　ノリントンといえば、ＮＨＫ交響楽団を指揮した2012年４月の来日も好評で、旺盛な表現意欲と健在ぶりを広く示していましたが、お気に入りのシューベルトを取り上げたここでの内容は、かつての手兵との良好な関係を伝えるもので、なによりファンにとっては嬉しい一枚といえるでしょう。（キングインターナショナル）

【収録情報】
シューベルト：
・交響曲第5番変ロ長調 D.485 [29:07]
・交響曲第4番ハ短調 D.417『悲劇的』 [31:09]

　SWRシュトゥットガルト放送交響楽団
　サー・ロジャー・ノリントン（指揮）

　録音時期：2011年11月5-8日
　録音場所：シュトゥットガルト、SWRフンクシュトゥーディオ
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）

＝ノリントンのシューベルト、トラック・タイム比較＝
・第4番
　1990年ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ　9:19＋7:40＋3:30＋7:44＝28:13
　2011年シュトゥットガルト放送交響楽団　10:01＋7:33＋3:04＋10:31＝31:09
・第5番
　1989年ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ　6:25＋7:47＋5:24＋7:29＝27:05
　2011年シュトゥットガルト放送交響楽団　7:19＋8:42＋5:20＋7:46＝29:07