ピアノ五重奏曲イ長調『ます』、ピアノ・ソナタ第４番、他　ルイサダ、モディリアーニ四重奏団メンバー

プレイズ・シューベルト〜ピアノ五重奏曲『ます』＆ピアノ・ソナタ第4番
ジャン=マルク・ルイサダ

　21世紀ロマン派を体現する、ルイサダが挑む初のシューベルト。自ら熱望したモディリアーニQとの共演で描き出す、新たな『ます』のスタンダード。

　ルイサダにとって、ショパン：ピアノ協奏曲第1番（ピアノ六重奏版）以来、久々の室内楽録音となる当ディスクは、2008年秋の日本ツアーで演奏し絶賛を博したシューベルトの『ます』を、その直後に軽井沢の大賀ホールで収録したもの。ルイサダが優れたソリストとしてだけでなく、室内楽曲を他の音楽家と深くコラボレートできる一流のアーティストであることを実感させられる充実の名演である。

　ドイツ・ロマン派の扉を開いたシューベルトの作品は近年のルイサダにとって重要なレパートリーで、当アルバムでは、『ます』のほかに、初期の佳曲であるピアノ・ソナタ第4番と、まさに全編が美に彩られたともいうべき即興曲変イ長調を収録。

　2003年結成のモディリアーニ四重奏団は、今フランスで最も注目を浴びている四重奏団のひとつで、日本ではラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンへの登場で知られている。コントラバスのクリストフ・ディノは、フランス国立管弦楽団のコントラバス奏者。（ソニーミュージック）

【収録情報】
フランツ・シューベルト（1797-1828）
・ピアノ五重奏曲イ長調D.667（作品114）『ます』
・ピアノ・ソナタ第4番イ短調D.537（作品164）
・即興曲変イ長調D.899-4（作品90-4）

　ジャン＝マルク・ルイサダ（ピアノ）
　モディリアーニ四重奏団のメンバー（『ます』）
　　フィリップ・ベルナール（第1ヴァイオリン）
　　ローラン・マーフィン（ヴィオラ）
　　フランソワ・キーファー（チェロ）
　　クリストフ・ディノ（コンドラバス）

　録音時期：2008年10月14日〜17日
　録音場所：軽井沢大賀ホール
　DSD Recording SACD Stereo /CD Audio: DDD　STEREO