【中古:盤質AB】 ピアノ五重奏曲『ます』、ピアノ三重奏曲集、アルペジオーネ・ソナタ、八重奏曲、他　ビルスマ、インマゼール、ラルキブデッリ、他（５ＣＤ限定盤）

Sony Classical Vivarte
シューベルト：ピアノ五重奏曲『ます』、ピアノ三重奏曲集、他（５ＣＤ）
ビルスマ、インマゼール、ラルキブデッリ

ガット弦サウンドが印象深い弦楽アンサンブル「ラルキブデッリ」は、チェロの名手であるアンナー・ビルスマが率いるグループで、その名前は、イタリア語の「弓」と「弦」をつなげたものに由来するのだとか。
　この５枚組ボックスは、シューベルトの室内楽を集めたもので、ピリオド・アプローチならではの澄んだ響きにより、アルペジョーネ・ソナタからピアノ五重奏曲『ます』に至るさまざまな編成の作品を楽しめる内容となっています。限定盤。

【Disc1】
映画『バリー・リンドン』に第2楽章が使われてその美しさが広く知られることとなったピアノ三重奏曲第2番と、同じくピアノ三重奏曲の第1番を収録。ピアノ・パートはフォルテピアノのインマゼールが担当。室内楽ファンにはおなじみの名曲ですが、時代楽器で聴くと、よりピュアな美しさが際立ちます。

【Disc2】
シューベルトが19歳から20歳にかけて作曲した弦楽四重奏曲と弦楽三重奏曲を収録。ラルキブデッリの演奏は伸び伸びとした楽想の表現にぴったりです。

【Disc3】
天国的に美しい楽想が綿々と続く大規模な弦楽五重奏曲と、ヴァイオリンと弦楽四重奏のためのロンドを収録。ここではラルキブデッリとスミソニアン・チェンバー・プレイヤーズのメンバーによって合同演奏がおこなわれています。使用楽器はすべてスミソニアン博物館所蔵（及び貸与）の名器で、ガット弦が張られたオリジナル・ストラディヴァリの音色が実に魅力的。彼らの演奏では表情の微妙な変化がとても美しく、聴き手を飽かせることがまったくありません。組み合わせのロンドも美しい作品です。

【Disc4】
有名なピアノ五重奏曲『ます』と、おなじく人気のアルペジョーネ・ソナタに加え、ノットゥルノ D.897を収録。名手インマゼールのフォルテピアノとラルキブデッリの共演による『ます』は生き生きと躍動する演奏。『アルペジョーネ・ソナタ』では、ビルスマの歌心あふれるチェロ・ピッコロが深い味わいをもたらします。

【Disc5】
シューベルト充実期の傑作、八重奏曲を収録。ビルスマ率いるラルキブデッリの弦5人と、ナイディック率いるモッツァフィアートの管3人が共演する室内楽の名盤。個々の楽器の主張の強さは古楽器ならではのもので、で多彩な曲想を表情豊かに描いていきます。

【ビルスマについて】
　1934年、オランダのハーグに誕生。幼少から父に音楽を習い始め、ハーグ王立音楽院でカレル・ボーンカンプにチェロを学んで優秀な成績で卒業。1959年パブロ・カザルス国際コンクールで優勝し、国際的な名声を得ます。　1962年から1968年までアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団首席チェロ奏者を務め、その間、グスタフ・レオンハルトやフランス・ブリュッヘン、ヤープ・シュレーダーらとクヮドロ・アムステルダムを結成してバロック演奏に力を注ぎ、やがてバロック・チェロ奏法を確立し、オランダ古楽界の重鎮として現在に至ります。
　ビルスマは、ソリストとして活躍するほか、室内楽ではガット弦を使用した弦楽アンサンブル『ラルキブデッリ』を主宰、夫人でヴァイオリニストのヴェラ・ベス、左利きヴィオリストのユルゲン・クスマウルらとともに、17〜19世紀の知られざる傑作をとりあげて話題を呼んでいます。彼はまた、古楽器だけにこだわることなく、モダン楽器をも使用した驚異的なレパートリーの広さでも知られています。（ＨＭＶ）

【収録情報】
Disc1
シューベルト：
・ピアノ三重奏曲第1番変ロ長調 D.898
・ピアノ三重奏曲第2番変ホ長調 D.929

　ジョス・ヴァン・インマゼール（フォルテピアノ）
　ヴェラ・ベス（ヴァイオリン）
　アンナー・ビルスマ（チェロ）

　録音時期：1996年
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）
　原盤：Vivarte

Disc2
シューベルト：
・弦楽四重奏曲第10番変ホ長調 D.87
・弦楽三重奏曲第1番変ロ長調 D.471（フラグメント）
・弦楽三重奏曲第2番変ロ長調 D.581（第2版）

　ラルキブデッリ

　録音時期：1993年
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）
　原盤：Vivarte

Disc3
シューベルト：
・弦楽五重奏曲ハ長調 D.956
・ヴァイオリンと弦楽四重奏のためのロンド イ長調 D.438

　ヴェラ・ベス（ヴァイオリン）
　リサ・ラウテンバーグ（ヴァイオリン）
　ジョディ・ガットウッド（ヴァイオリン）
　スティーヴン・ダン（ヴィオラ）
　アンナー・ビルスマ（チェロ）
　ケネス・スロウィック（チェロ）

　録音時期：1990年
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）
　原盤：Vivarte

Disc4
シューベルト：
・ピアノ五重奏曲イ長調 D.667『ます』
・アルペジオーネ・ソナタ イ短調 D.821
・ノットゥルノ変ホ長調 D.897

　ジョス・ヴァン・インマゼール（フォルテピアノ）
　ラルキブデッリ
　アンナー・ビルスマ（チェロ、チェロ・ピッコロ）

　録音時期：1996〜1997年
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）
　原盤：Vivarte

Disc5
・シューベルト：八重奏曲ヘ長調 D.803

　モッツァフィアート
　ラルキブデッリ

　録音時期：1995年
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）
　原盤：Vivarte