シューベルト(1797-1828)

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CD 輸入盤

『白鳥の歌』 ローマン・トレーケル、オリヴァー・ポール

シューベルト(1797-1828)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
OC463
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

ローマン・トレーケル/シューベルト:白鳥の歌

1988年からベルリン国立歌劇場のソリストとして頭角を現し、現在では優れたリート歌手として世界中で活躍を続けるバリトン歌手トレーケル。シューベルトの三大歌曲集は2004年に『美しき水車小屋の娘』、1998年と2007年に2度の『冬の旅』の録音がありますが、『白鳥の歌』は来日時のリサイタルで披露したもののCDの録音はありませんでした。ファンにとって待望の1枚となるこのアルバムでは通常の『白鳥の歌』歌曲集に、独立した番号を持つ別の曲である「白鳥の歌」をはじめとした4曲を加えた全20曲を暖かみのある声で歌い上げています。長年のパートナーであるオリヴァー・ポールとの息のあったやりとりも聴きものです。(輸入元情報)


【収録情報】
● シューベルト:歌曲集『白鳥の歌』


01. 白鳥の歌 Op.23-3
02. 月に寄せて
03. さすらい人と月
04. 墓掘人の郷愁
05. 海の静けさ
06. 猟師の娘
07. 海辺で
08. 都市
09. 影法師
10. 彼女の絵姿
11. アトラス
12. 愛の便り
13. 戦士の予感
14. 春のあこがれ
15. セレナード
16. わが宿
17. 秋
18. 遠い国で
19. 別れ
20. 鳩の使い

 ローマン・トレーケル(バリトン)
 オリヴァー・ポール(ピアノ)

 録音時期:2017年1月14,15,18,20日
 録音場所:OPS Berlin
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

ユーザーレビュー

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CDの時代になってから、歌手たちはいわゆる...

投稿日:2017/12/26 (火)

CDの時代になってから、歌手たちはいわゆる『白鳥の歌』14曲に何を加えて一枚のCDを作るかに頭を悩ませてきた。通常、行われてきたのは、ザイドルとレルシュタープの詩による歌曲を増補することだったが、この盤はユニークな方法をとっている。もはや定番とも言えるレルシュタープ歌曲「秋」D.945は入れているが、それ以外の増補はなし。ただ一つのザイドル歌曲である「鳩の便り」は「別れ」で終わるレルシュタープ歌曲群の後ろに、いわばアンコールのように置かれ、その代わりゼンの詩による「白鳥の歌」D.744以下、『白鳥の歌』冒頭に置かれたハイネ歌曲群につながるような水と死に関わる歌曲5曲を冒頭にセレクトしている。「海の静寂」D.216からハイネ歌曲の一曲目「漁師の娘」へのつながりはお見事。その後のハイネ歌曲の並びは「海辺にて/都会/影法師/彼女の肖像/アトラス」だが、これも実に良くできた配列で、もちろんそれぞれは別個の詩だが、ひとつながりのストーリーになっている。「苦痛の全世界を背負わねばならない」とアトラスの歌う「苦痛」には失恋の痛みも含まれているわけだ。特に「影法師(ドッペルゲンガー)」において、従来の恐怖・戦慄よりは自嘲のニュアンスをはっきりと打ち出しているのは、詩の解釈としてはまさしく正解。レルシュタープ歌曲の冒頭にある「愛の便り」をやや遅いテンポで、すこぶるソフトに歌っているのも、「アトラス」の次という曲順を考えた結果だろう。ほんの少し前に出たスコウフスの再録音では、声も重くなって、やりすぎと言えるほど(F=ディースカウ以上)朗誦に近づいているのが衝撃的だったが、トレーケルも歳をとって枯れてはきたが、まだ端正な柔らかい歌い口を保っている。ピアノ伴奏はスコウフス盤でのヴラダーの積極的な切り込みが忘れがたいが。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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