シューベルト(1797-1828)

人物・団体ページへ

CD 輸入盤

『冬の旅』 マルクス・シェーファー、トビアス・コッホ

シューベルト(1797-1828)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
8553103
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明


リリック・テノール、マルクス・シェーファーの『冬の旅』

ハノーファー音楽大学の教授を務めたドイツのリリック・テノール、マルクス・シェーファーが歌うシューベルトの『冬の旅』。前作『白鳥の歌』に引き続き、ドイツの名ピリオド・ピアノ奏者、トビアス・コッホとの共演です。
 マルクス・シェーファーはクイケンやアーノンクールとも共演があり、アーノンクール指揮、2000年録音の『マタイ受難曲』でもその美声を披露しています。(輸入元情報)

【収録情報】
● シューベルト:歌曲集『冬の旅』 D.911, Op.89


 おやすみ
 風見の旗
 凍った涙
 かじかみ
 菩提樹
 溢れる涙
 川の上で
 回想
 鬼火
 憩い
 春の夢
 孤独
 郵便馬車
 霜おく頭
 からす
 最後の希望
 村で
 あらしの朝
 幻覚
 道しるべ
 宿屋
 勇気
 幻の太陽
 辻音楽師

 マルクス・シェーファー(テノール)
 トビアス・コッホ(フォルテピアノ/Eastern Germany around 1830)

 録音時期:2018年2月
 録音場所:ドイツ、ヴァイマール城
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)


ユーザーレビュー

総合評価

★
★
★
★
★

5.0

★
★
★
★
★
 
1
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
★
あまたある『冬の旅』音盤の中でもこれほど...

投稿日:2021/12/15 (水)

あまたある『冬の旅』音盤の中でもこれほど個性的、特異なものは他にないだろう。ツェンダー他の編曲版は別にして、とにかく普通でない『冬の旅』が聴きたいという人には第一にお薦め。「シューベルト時代の歌唱様式に沿う」ことをうたった三大歌曲集録音の完結編だが、とにかく歌手もフォルテピアノも譜面通りに歌わない、弾かない。伴奏者トビアス・コッホがインタヴューに答えて述べている言葉を借りれば「『原典版』とは別の音、装飾、レチタティーヴォ風の挿入、拡張、休止、経過句、思いがけぬ変転」が至るところにある。第6曲「溢れる涙」など、全く別の曲のように変奏されているし、歌は随所で語り、シュプレヒシュティンメに接近している。初演者ヨハン・ミヒャエル・フォーグルはこういうスタイルで歌ったのだろうが、『竪琴弾きの歌』連作と違って、残念ながらこの曲にはフォーグル版の譜面はなく、演奏者たちのファンタジーが頼りだ。名曲中の名曲だから、ここまで譜面を無視するには相当な勇気が必要だったろう。さて、首尾はどうかと言えば、上々の出来、三大歌曲集の中ではこれが最も良いと私は聴いた。この曲集のモノクロームな色彩、絶望の色濃い曲調に、このような装飾的な歌唱はふさわしくないのではないかと危惧していただけに、私としても意外だった。聴き手の方が慣れてきたという以上に、演奏者の方法論が練り上げられてきたせいだと思う。全体はかなり速めのテンポで進められており、くどいといった印象は皆無。フォルテピアノがきわめて雄弁で、声と鍵盤楽器のための協奏(競争)曲と化しているのも、この演奏の特色だ。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

1

シューベルト(1797-1828)に関連するトピックス

声楽曲 に関連する商品情報

おすすめの商品