シューベルト(1797-1828)

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CD 輸入盤

『冬の旅』 イアン・ボストリッジ、トーマス・アデス

シューベルト(1797-1828)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
PTC5186764
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Holland
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明


現代最高峰のリート歌手イアン・ボストリッジ。
ウィグモア・ホールでのシューベルトのライヴ・シリーズ
PENTATONEレーベルより『冬の旅』が登場!


知的なアプローチ、多彩な美声、そして繊細な語り口で21世紀を担うリート歌手イアン・ボストリッジ。これまで英ウィグモア・ホールの自主レーベルよりシューベルトの歌曲リサイタルのライヴ録音がリリースされてきましたが、今回「PENTATONE」レーベルよりシューベルトの最高傑作『冬の旅』がリリースされます。
 2004年5月、レイフ・オヴェ・アンスネスとのセッション録音以来、自身2度目の録音となった『冬の旅』。ピアノはトーマス・アデスを迎えて2018年9月、ウィグモア・ホールでのライヴ録音です。ボストリッジは2014年秋にトーマス・アデスと同作品のヨーロッパ・ツアーを大成功させ、同年、「Faber & Faber」社より『Schubert's Winter Journey : Anatomy of an Obsession(邦訳 シューベルトの『冬の旅』)を出版。2016年にはダフ・クーパー賞のノンフィクション部門を受賞し、現在12か国語に翻訳されています。その後、アデスとの『冬の旅』アメリカ・ツアーをはじめ、ハンス・ツェンダー編曲によるオーケストラ版『冬の旅』を台北とハース、ヴィンタートゥール・ムジークコレギウム、ニューヨークのリンカーン・センターで歌い話題となるなど、当作品への造詣の深さをあらわした演奏活動を展開しております。
 現代最高のリート歌手、ボストリッジが魂を込めて表現した大注目の『冬の旅』です。(輸入元情報)

【収録情報】
シューベルト:連作歌曲集『冬の旅』 Op.89, D.911(1827)


第1部
● おやすみ(5:36)
● 風見の旗(1:37)
● 凍った涙(2:17)
● かじかみ(2:57)
● 菩提樹(4:42)
● あふれる涙(3:41)
● 川の上で(3:26)
● 回想(1:52)
● 鬼火(2:35)
● 憩い(3:02)
● 春の夢(4:27)
● 孤独(2:39)

第2部
● 郵便馬車(1:55)
● 霜おく頭(2:52)
● からす(3:36)
● 最後の希望(1:59)
● 村で(3:43)
● あらしの朝(0:50)
● まぼろし(1:16)
● 道しるべ(4:37)
● 宿屋(4:45)
● 勇気(1:18)
● 幻の太陽(2:35)
● 辻音楽師(3:55)

 イアン・ボストリッジ(テノール)
 トーマス・アデス(ピアノ)

 録音時期:2018年9月
 録音場所:ロンドン、ウィグモア・ホール
 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)
 レコーディング・プロデューサー:ジョン・フレイザー
 レコーディング・エンジニア:フィリップ・シニー

収録曲   

  • 01. Winterreise, Op. 89, D. 911
  • 02. No. 1. Gute Nacht 0:05:36
  • 03. No. 2. Die Wetterfahne 0:01:37
  • 04. No. 3. Gefror'ne Trnen 0:02:17
  • 05. No. 4. Erstarrung 0:02:57
  • 06. No. 5. Der Lindenbaum 0:04:42
  • 07. No. 6. Wasserflut 0:03:41
  • 08. No. 7. Auf dem Flusse 0:03:26
  • 09. No. 8. Rckblick 0:01:52
  • 10. No. 9. Irrlicht 0:02:35
  • 11. No. 10. Rast 0:03:02
  • 12. No. 11. Frhlingstraum 0:04:27
  • 13. No. 12. Einsamkeit 0:02:39
  • 14. No. 13. Die Post 0:01:55
  • 15. No. 14. Der greise Kopf 0:02:52
  • 16. No. 15. Die Krhe 0:03:36
  • 17. No. 16. Letzte Hoffnung 0:01:59
  • 18. No. 17. Im Dorfe 0:03:43
  • 19. No. 18. Der strmische Morgen 0:00:50
  • 20. No. 19. Tuschung 0:01:16
  • 21. No. 20. Der Wegweiser 0:04:37
  • 22. No. 21. Das Wirtshaus 0:04:45
  • 23. No. 22. Mut 0:01:18
  • 24. No. 23. Die Nebensonnen 0:02:35
  • 25. No. 24. Der Leiermann 0:03:55

ユーザーレビュー

総合評価

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イアン・ボストリッジ。英国系なのだけれど...

投稿日:2021/02/26 (金)

イアン・ボストリッジ。英国系なのだけれども何故かフィッシャー=ディースカウの後を継ぐドイツ・リートの第一人者、ということになっているのは不思議といえば不思議だけれど、実際聞いてみるとなるほどと首肯せざるを得ない。実際問題として、「冬の旅」についての著作をものしている(日本語訳もあります)ほどの人なので、当然期待は高く、期待通りといえばそうなのだけれど、アデスの伴奏がどうでしょうね、という話なのかなと。個人的には、同じボストリッジでもアンスネスと入れたものの方を好むかなと。

Verdi さん | 神奈川県 | 不明

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 ボストリッジにとって2作目のCD。前作...

投稿日:2020/10/20 (火)

 ボストリッジにとって2作目のCD。前作(レイフ・オヴェ・アンスネスのピアノ)は伴奏と歌がちぐはぐな感じがしてあまり聴かずにいたが、今回のアデスとのコンビでは間延びした感じがなくむしろ水を得た魚のごとくアデスの伴奏の中を自在に泳いでいる感がある。彼には「冬の旅」に関する著作がありこちらを読んでいた上で入手した。あの中に書き込んでいたもろもろの含蓄や解釈をどのように表現しているかが気になったのだ。歌曲集でありながら語りに近い節回しや叫びに近いような歌唱もあり、かなりドラマティック。さすらい人である主人公の主観的な歌とそれを客観的に眺めて語りによって描写するボストリッジの「一人二役の芝居」のような感覚を持った冬の旅。「おやすみ」からドラマが進み徐々に傷つきボロボロになっていく過程は壮絶。村を離れ彷徨するにつれ人間性も希薄になっていくもののやはり「心」は失えず、人間性と喪失の闇をいったりきたりしつつ、やがて老いたライアー回しに共感と一抹の慰めを感じて幕を閉じる一連のドラマ、人でありながら人でなくなっていくような感じはディスクカバーに描かれたボストリッジの奇妙な肖像に重なっていく。可能なら彼の著作(日本語版は2017年、アルテスパブリッシングより出版)と合わせて読みつつ聴きつつをおすすめしたい。

うーつん さん | 東京都 | 不明

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これじゃ歌じゃない、語りに傾きすぎている...

投稿日:2019/10/27 (日)

これじゃ歌じゃない、語りに傾きすぎているという批判は当然あるだろう。しかし、ここまでの壮絶な表現主義的演奏は前代未聞。「オブセッションの分析」という副題のあるボストリッジの『冬の旅』についての著書は読んでいる。あれだけの蘊蓄を踏まえてのここでの演奏とはいえ、やはりこれは恐るべき録音だ。それでも前半12曲は、随所にはっとするような切り込みはあるものの、やや抑え目。後半になってからの「霜おく髪」「村にて」といった比較的地味な曲が特に凄いが、その頂点は極度に遅いテンポ(3:36)をとった「からす」。しかし終盤になると、F=ディースカウの録音のうち最も表現主義的なバレンボイム伴奏盤が猛烈に粘っている「宿屋」などはむしろ諦観を感じさせる落ち着いた演奏。「辻音楽師」も浄化されたような淡々とした演奏で、第2部前半に頂点を持ってこようという計算であることが分かる。前回録音では、悪くはないがやや安易な抒情に流れがちなアンスネスのピアノに災いされた感があり、ドレイクのピアノによるDVDの方を好んでいたが、ここでのトーマス・アデスの鋭い譜読みは全く素晴らしい。ブリテン、バーンスタイン、ライマンなど作曲家がしばしば卓越した歌曲伴奏者であるという前例通りだ。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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