シューベルト(1797-1828)

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CD

『冬の旅』 イアン・ボストリッジ、トーマス・アデス(日本語解説付)

シューベルト(1797-1828)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
KKC6106
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

輸入盤・日本語帯・解説・歌詞訳付

ユーザーレビュー

総合評価

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イアン・ボストリッジ。英国系なのだけれど...

投稿日:2021/02/26 (金)

イアン・ボストリッジ。英国系なのだけれども何故かフィッシャー=ディースカウの後を継ぐドイツ・リートの第一人者、ということになっているのは不思議といえば不思議だけれど、実際聞いてみるとなるほどと首肯せざるを得ない。実際問題として、「冬の旅」についての著作をものしている(日本語訳もあります)ほどの人なので、当然期待は高く、期待通りといえばそうなのだけれど、アデスの伴奏がどうでしょうね、という話なのかなと。個人的には、同じボストリッジでもアンスネスと入れたものの方を好むかなと。

Verdi さん | 神奈川県 | 不明

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 ボストリッジにとって2作目のCD。前作...

投稿日:2020/10/20 (火)

 ボストリッジにとって2作目のCD。前作(レイフ・オヴェ・アンスネスのピアノ)は伴奏と歌がちぐはぐな感じがしてあまり聴かずにいたが、今回のアデスとのコンビでは間延びした感じがなくむしろ水を得た魚のごとくアデスの伴奏の中を自在に泳いでいる感がある。彼には「冬の旅」に関する著作がありこちらを読んでいた上で入手した。あの中に書き込んでいたもろもろの含蓄や解釈をどのように表現しているかが気になったのだ。歌曲集でありながら語りに近い節回しや叫びに近いような歌唱もあり、かなりドラマティック。さすらい人である主人公の主観的な歌とそれを客観的に眺めて語りによって描写するボストリッジの「一人二役の芝居」のような感覚を持った冬の旅。「おやすみ」からドラマが進み徐々に傷つきボロボロになっていく過程は壮絶。村を離れ彷徨するにつれ人間性も希薄になっていくもののやはり「心」は失えず、人間性と喪失の闇をいったりきたりしつつ、やがて老いたライアー回しに共感と一抹の慰めを感じて幕を閉じる一連のドラマ、人でありながら人でなくなっていくような感じはディスクカバーに描かれたボストリッジの奇妙な肖像に重なっていく。可能なら彼の著作(日本語版は2017年、アルテスパブリッシングより出版)と合わせて読みつつ聴きつつをおすすめしたい。

うーつん さん | 東京都 | 不明

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これじゃ歌じゃない、語りに傾きすぎている...

投稿日:2019/10/27 (日)

これじゃ歌じゃない、語りに傾きすぎているという批判は当然あるだろう。しかし、ここまでの壮絶な表現主義的演奏は前代未聞。「オブセッションの分析」という副題のあるボストリッジの『冬の旅』についての著書は読んでいる。あれだけの蘊蓄を踏まえてのここでの演奏とはいえ、やはりこれは恐るべき録音だ。それでも前半12曲は、随所にはっとするような切り込みはあるものの、やや抑え目。後半になってからの「霜おく髪」「村にて」といった比較的地味な曲が特に凄いが、その頂点は極度に遅いテンポ(3:36)をとった「からす」。しかし終盤になると、F=ディースカウの録音のうち最も表現主義的なバレンボイム伴奏盤が猛烈に粘っている「宿屋」などはむしろ諦観を感じさせる落ち着いた演奏。「辻音楽師」も浄化されたような淡々とした演奏で、第2部前半に頂点を持ってこようという計算であることが分かる。前回録音では、悪くはないがやや安易な抒情に流れがちなアンスネスのピアノに災いされた感があり、ドレイクのピアノによるDVDの方を好んでいたが、ここでのトーマス・アデスの鋭い譜読みは全く素晴らしい。ブリテン、バーンスタイン、ライマンなど作曲家がしばしば卓越した歌曲伴奏者であるという前例通りだ。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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