シューベルト(1797-1828)

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CD 輸入盤

『グレイト』(1942年 メロディア青トーチ盤より)

シューベルト(1797-1828)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
OPK7010
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
International
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

フルトヴェングラー / シューベルト:『グレイト』(1942)

 第二次大戦下、1942年のベルリンにおける実況録音。激烈かつ濃厚な情動と詩情が渦巻く「戦中のフルヴェン」の魔力にも似た表現で以前からたいへん有名な演奏ですが、当CDはSPと初期LPからの復刻に定評あるレーベル「OPUS蔵」が、当時の音質をもっとも忠実に伝えるものとされるメロディアの初期LP「青トーチ」盤(33D-010033/4)からCD化したものだけに、年代離れした生々しい音に驚かされます。フォルテでも音の崩れがなく、板起こし特有のスクラッチ・ノイズも少なめで、安定した鑑賞が可能なことは嬉しいところです。
 もちろん、一番の驚異はやはり演奏そのもの。昨今では軽量化の一途をたどっているかに見えるシューベルト演奏のありかたを考えれば破格としかいいようのない重量感と強烈な力感に仰天ですが、一度これを味わってしまうともう病みつきになってしまうこともまた事実。特に第4楽章の壮絶きわまる表現には、他のどんな演奏も物足りなく思えてしまうほどです。
 なお、この演奏をCD化する際に問題となる第2楽章再現部の全休止(250小節目、当CDではトラック2の10:21)に関する見解、および、フルトヴェングラーの戦中録音が抱える音源の問題に関して、詳細な解説が付されていることもありがたいところです。
 1943年収録のブラームス:『ハイドンの主題による変奏曲』を併録。

・シューベルト:交響曲第9番ハ長調 D.944『グレイト』
 録音:1942年12月6-8日 ベルリン、旧フィルハーモニー

・ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲 op.56a
 録音:1943年12月12-15日 ベルリン、旧フィルハーモニー

 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)

CDは国内プレスとなります。

総合評価

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ほんの少し音は良くなっていますが、その分...

投稿日:2019/12/29 (日)

ほんの少し音は良くなっていますが、その分厚みが無くなり音色も変わっています。音の良くないといわれるDG盤と比べてみました。私はDG盤のほうが豊かだと感じましたし、こころも乗っていけました。いままでにこういうリマスター盤は数枚聴きましたがわたしの好みに合わないということが今回はっきり分かり、今後こういったリマスターCDには手を出さないと決めた次第です。何か大事なもの、演奏の持つ豊かさ、香り、艶、等々が失われているように思います。反面、皮肉ではなく、リマスター盤に感動できるひとは得ですね。私は頑固にできる限り初期録音CD を集めて聴きます。まあ、あくまで趣味の世界、音楽専門家なら別ですが、所詮素人ですから。

robin さん | 兵庫県 | 不明

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ヒストリカルな音源は、どのように復刻する...

投稿日:2011/09/20 (火)

ヒストリカルな音源は、どのように復刻するかで、演奏から受ける感銘度も大きく違うと思います。これまでフルトヴェングラーのCDには、あまり感銘は受けられない事も多くて、バイロイトのベートーヴェン第9とか、ウラニアのエロイカとか、DGから出ていた運命とか、「悪くはないけど、こんなもん?」という思いを持っていました。42年のグレイトもその一つでした。 しかし、このメロディア青トーチ板起こし復刻というのには驚きました。EMIやDGのフルトヴェングラーからはまず聴けないだろう、深みと潤いのある弦楽器群、木管楽器もいい、これは情報量の差なんでしょう。DG盤ではフルトヴェングラーならではの追い込みが白々しく感じた部分もありましたが、この盤で聴くと迫ってくるリアルさがあります。同じ演奏でも、受ける感銘はこっちのほうが遥か上でした。第9もウラニアもDG運命も、もっといい復刻で聴かないと、私には感動できないかも。 気になる板起こし特有のノイズも、第1楽章冒頭が気になる程度。正確には演奏中ずっとあるんでしょうが、1分もしないうちに気にならなくなりました。 演奏は、下のぼっくんさんと同意見。この盤の演奏もいいけれども、51年のスタジオ録音のEMI盤が多くの面で優っていると思います。

尾崎豊ファン さん | 山形県 | 不明

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これまでに聴いた複数の42年盤の中では、...

投稿日:2010/12/10 (金)

これまでに聴いた複数の42年盤の中では、確かに情報量が多く、最も 聴きやすい音質を確保している。しかし、皮肉なもので、このディスク を聴いてから、51年盤の良さを再認識した。今までは、フルトヴェン グラーとベルリン・フィルの「グレイト」は、2種類揃えておくべきだ と思っていたが、気が変わった。51年盤だけあれば充分だろう。壮絶 なライブ録音という点では、クナッパーツブッシュが57年にウィーン・ フィルを指揮した怪物のような演奏があり、こちらを採りたい。 思うに、戦前のフルトヴェングラーの演奏会は、会場に居合わせた聴衆 には一生の宝物になるような滅茶苦茶な感動を与えてくれたと思うが、 ディスクで聴くには大いに物足りない。音が少し良くなることで、却って 音の悪さが気になってしまう。その点、51年盤は鑑賞に堪えうる録音 で、高名な音楽評論家が何と言おうと、フルトヴェングラー本人の意向 を尊重し、51年盤をこれからも聴いていきたいと思う。

ポックン さん | 千葉県 | 不明

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