シュツェルビンスキ:ピアノ作品全集 第1集
ポーランド後期ロマン派の知られざる作曲家アルフォンス・シュゼルビンスキ。上級裁判所長官を父としてゴスティンに生まれ、幼い頃から音楽の才能を発揮。7歳の時には初の作品を書きあげました。地元のギムナジウムを卒業後ベルリンに留学するも、資金不足のため2年間で音楽の勉強を断念するところでしたが、1880年、王立芸術アカデミーの入学試験に合格、奨学金を授与され1883年に無事卒業、ポーランドに戻り音楽教師を務めた後、神の教えを広めるために神職についたものの、宗教的な諍いが元で命を落としています。
彼の作品の多くは第一次世界大戦中に失われたか、自身の判断によって焼却されてしまいましたが、作曲家の姪であるマリア・シュツェルビンスカの尽力で、印刷された13曲を含むほぼ65作が現存しています。ここでコウクルが取り上げたのは全て世界初録音作品。バッハ、ハイドン、モーツァルトなど古典派作品に倣った整った形式と、メンデルスゾーン、ショパン、リストを彷彿させる洗練された旋律を持つ優雅な曲をお楽しみください。(輸入元情報)
【収録情報】
シュツェルビンスキ:
● 4つの無言歌 Op.3
● 2つの無言歌 Op.5
● 4つの無言歌 Op.12
● 4つの無言歌 Op.14
● 無言歌 Op.36
● 無言歌 ニ短調
● アンダンテ・カンタービレ
● 3つのワルツ Op.17
● マズルカ
ジョルジオ・コウクル(ピアノ/Steinway, Model D)
録音時期:2021年4月11日
録音場所:スイス、ルガーノ、Studio Bottega del pianoforte
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
世界初録音