シャーリイ・ジャクスン

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くじ ハヤカワ・ミステリ文庫

シャーリイ・ジャクスン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784151823015
ISBN 10 : 4151823018
フォーマット
出版社
発行年月
2016年10月
日本
追加情報
:
432p;16

内容詳細

毎年恒例のくじ引きのために、村の皆々が広場へと集まった。子供たちは笑い、大人たちは静かにほほえむ。この行事の目的を知りながら…。発表当時から絶大な反響を呼び、今なお読者に衝撃を与える表題作含む二十二篇を収録。鬼才ジャクスンが本書で描くのは一見ありふれた日々の営み。そしてふと顔を覗かせる人間の悪意、嫉妬、嘲笑、絶望―容赦ない筆によって引き出された黒い感情の数々が、あなたの心に爪を立てる。

【著者紹介】
シャーリイ・ジャクスン : 1916年サンフランシスコ生まれ。1943年ごろから雑誌に作品を発表する。1948年に“ニューヨーカー”誌に掲載された「くじ」は、その強烈な内容にショックを受けた読者から投書が殺到するなど大きな反響を呼ぶ。1965年死去

深町眞理子 : 1951年都立忍岡高校卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ケイ さん

    22の短編で400頁。ゾッとすると言うより、飲み込みきれないイヤなものを喉元に残す。22もあるので、徐々に毒にも慣れてきてなんとなく読み進む短編もあるなと油断していたら、最後の「くじ」で頭を突然殴られ、ぐわ〜んとなった感じ。辛辣とか毒とか悪意とか、そんなものではない。二編目のタイトルに「魔性の恋人」とあるが、確かに悪魔が潜んでいるかもしれない。訳が深町眞里子さんで良かった。解説で教えてくれていることに、思わず手で口をおさえた。それを頭に入れておいて、もう一度読まなくちゃ。

  • ☆よいこ さん

    短編集。表題作のみ読了▽収録作品22>酔い痴れて/魔性の恋人/おふくろの味/決闘裁判/ヴィレッジの住人/魔女/背教者/どうぞお先に、アルフォンズ殿/チャールズ/麻服の午後/ドロシーと祖母と水平たち/対話/伝統あるりっぱな事務所/人形と腹話術師/曖昧の七つの型/アイルランドにきて踊れ/もちろん/塩の柱/大きな靴の男たち/歯/ジミーからの手紙/くじ▽「くじ(The Lottery)」6月27日に全住人が集まってくじを引く。1年に一度くじを引くのは昔からの慣例で止められない日常。当たりを引くと▽短編だけに狂気み

  • かぷち さん

    一見何事も起こらない短編集。何気ない日常、何気ない会話に潜む黒い感情。その毒、遅効性。序盤の一話一話ではそこまでの効き目は現れない、けれど徐々に本当に少しずつ全身が痺れてくる。気づいたときにはシャーリイジャクスンの仕掛けた罠にどっぷりと嵌っている。この罠が厄介なのは、真意を掴みづらいところ。作者が本当は何を考えているのか明記されていないので、読者それぞれで答えを導き出す必要がある。どれも一読しただけでは難解で味が分かりにくい、そこが癖になる。本を置いて罠から抜け出した時何かが変わっている。そんな作品。

  • HANA さん

    ある意味正統派の表題作から心の闇を覗き込まされるような作品、人間関係を描いた作品等、どれもこれも粒揃い。一番楽しみにしていた「くじ」であるが現在となっては類話が多く、ラストの衝撃に慣れてしまった感じがする。逆に「どうぞお先に、アルフォンズ殿」等は現在に通じる部分が多そう。先に読んだ奇妙な味の小説も同様の主題が多かったし。何気に気に入ったのは「伝統あるりっぱな事務所」や「麻服の午後」もやもやとするんだけど、やはりサキを思い出させられる。このもやもや感こそジャクスンで、後年の作品を彷彿とさせられるなあ。

  • カフカ さん

    いずれも日常に潜む悪意を見せつけられる作品。何故だか読んでいる数日間悪夢にうなされ続けました……。有名な表題作はまさに、な怖さでしたが、「おふくろの味」、「決闘裁判」、「背教者」、「チャールズ」、「曖昧の七つの型」が特に好き。じわじわと立場が逆転し、最後には、あれ?自分がおかしかったのか?と錯覚してしまうところに恐怖を感じます。「チャールズ」だけは、恐怖というより可愛さのある予想外な展開に、唯一ふふっと笑ってしまいました。それにしてもここでも謎のハリス氏、裏で糸を引いているのは実は彼……?→

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