CD

管弦楽曲集 バルビローリ&ハレ管弦楽団

シベリウス(1865-1957)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
TOCE14191
組み枚数
:
1
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

EMIクラシックス・ベスト100 シリーズ第2期
24 bit最新リマスタリング
フィンランディア〜シベリウス管弦楽曲集

バルビローリはシベリウスのスペシャリストとしても知られ、交響曲全集も完成しています。よくブレンドされ、深い味わいのあるサウンド、息の長い旋律の歌わせ方などがシベリウスの音楽の特質によく合致していたのでしょう。
 ここに聴く6曲でもその美点は存分に味わえます。熱っぽい『フィンランディア』、清冽・流麗な『カレリア』組曲などはバルビローリの独壇場です。レコード芸術推薦盤、仏Choc du Monde de la Musique。(EMI)

シベリウス:
・交響詩『フィンランディア』作品26
・『カレリア』組曲 作品11
・交響詩『ポホヨラの娘』作品49
・悲しき円舞曲 作品44
・トゥオネラの白鳥 作品22-2(『4つの伝説曲』より)
・レミンカイネンの帰郷 作品22-4(『4つの伝説曲』より)
 ハレ管弦楽団
 ジョン・バルビローリ(指揮)

 録音:1966年(ステレオ)

内容詳細

シベリウスのスペシャリストとしても知られていたバルビローリの魅力を知る格好の一枚。シベリウスの有名な管弦楽曲はほぼ収録され、バルビローリの名人芸が聴ける当盤は、入門アルバムとしても最適だ。(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

総合評価

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本盤には、シベリウスを十八番としたバルビ...

投稿日:2012/04/15 (日)

本盤には、シベリウスを十八番としたバルビローリによる管弦楽の小品がおさめられているが、いずれも素晴らしい名演と高く評価したい。バルビローリのシベリウスは、そのヒューマニティ溢れる温かさが魅力であると言える。それは交響曲において特に顕著ではあったが、管弦楽小品においても同様であり、どの演奏をにおいてもバルビローリならではの人間的な温もりが感じられると言っても過言ではあるまい。もっとも、だからと言って穏健な演奏に終始しているわけではないことに留意しておく必要がある。例えば、冒頭におさめられた交響詩「フィンランディア」は、冒頭からとてつもないエネルギッシュな力感溢れる演奏で開始される。終結部のトゥッティに向けて畳み掛けていくような力奏も圧倒的な迫力を誇っており、バルビローリのこの演奏にかける灼熱のように燃え上がるような熱き情熱が感じられるのが素晴らしい。中間部の讃美歌はいかにもバルビローリならではの温もりのある情感に満ち溢れており、本演奏はいい意味での剛柔バランスのとれた名演に仕上がっていると高く評価したい。組曲「カレリア」は、シベリウスの初期の作品ということもあって、どちらかと言うと颯爽とした趣きの演奏が多いと言えるが、本演奏は正に「歌う英国紳士」の面目躍如たる情感の豊かさが全体を支配していると言える。それでいて、いささかも感傷的に流れるということはなく、どこをとっても高踏的な美しさを湛えているのが素晴らしい。いずれにしても、本演奏は、演奏の内容の密度の濃さから、同曲演奏史上でもトップの座を争う名演と高く評価したい。他の諸曲も素晴らしい名演であり、例えば、悲しきワルツの楽曲の心眼に踏み込んでいくような深遠な演奏や、交響詩「ポホヨラの娘」や「レミンカイネンの帰郷」の荒々しささえ感じさせる気迫溢れる力強い演奏を凄い。とりわけ、「レミンカイネンの帰郷」を聴いて、バルビローリの指揮で4つの伝説曲全体を通して聴きたいと思った聴き手は私だけではあるまい。ハレ管弦楽団も部分的には、ブラスセクションの荒っぽさや弦楽合奏のアンサンブルなどにおいて若干の問題がないわけではないが、これだけの名演奏を繰り広げたことを考えれば文句は言えまい。録音は、リマスタリングを繰り返してきたこともあってとりあえずは満足し得る音質であるとは言えるが、今般、ついに待望のSACD化が行われることによって大変驚いた。従来CD盤とは次元が異なる見違えるような、そして1960年代のスタジオ録音とは到底信じられないような鮮明な音質に生まれ変わった言える。バルビローリによる演奏の最大の美質でもある弦楽合奏の美しさが艶やかに表現されているのは殆ど驚異的ですらあると言えるだろう。もっとも、ハレ管弦楽団のブラスセクションのいささかきめの細かさを欠いた荒っぽい演奏ぶりが高音質化によってさらに露わになったのは玉に傷とも言えるが、いずれにしても、バルビローリによる至高の名演を、SACDによる高音質で味わうことができるのを大いに歓迎したいと考える。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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 妖しく艶めかしい美しさをもったカラヤン...

投稿日:2012/02/02 (木)

 妖しく艶めかしい美しさをもったカラヤンに比して,いささか荒っぽさも聴こえてくる本盤…しかし,その荒っぽさが,なんてシベリウスに上手くマッチしていることか…! カラヤンは夜(白夜!)の妖しさ…,バルビローリはジャケット写真に見られるような厳しくも美しい北国の大自然…!  フィンランディアの冒頭の2音…厳しい冬を戦い抜く北国の強さを見事に表す2音(ブラームスの4番の最初の2音も魅力的…!こちらは秋の寂しさ…)。ほんと,いい音です。「悲しいワルツ」も北国の男性の実直な不器用ささえ感じてしまうようです。  シベリウスの音楽には,ただ美しく表現しただけでは,表現しつくせない美しさがあるように思います。その奥深い美しさまでも感じさせてくれる素晴らしい演奏です。

masato さん | 新潟県 | 不明

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シベリウスの演奏は現在では北欧圏の指揮者...

投稿日:2012/01/22 (日)

シベリウスの演奏は現在では北欧圏の指揮者達による、より濃厚かつリアルな演奏が普通になってしまったので、今やバルビローリのシベリウスも良き時代の産物に聴こえてしまうほどだ。モントゥーも然り、昔の指揮者のシベリウスの方が、今の指揮者よりも淡泊だったのかもしれない。それでもバルビローリならではの曲から一歩距離を置いた観照的なシベリウスは、他では代えがたい独自の魅力を伝えてくれる。カレリア組曲、バラードのイングリッシュホルンのむせかえるような懐かしさなど、他の指揮者が束になっても敵わないバルビローリの独壇場だ。この録音はもともと優秀なバランスの録音だったが、今回のSACD化でさらに瑞々しいアコースティックが蘇った。ジャケットがオリジナルLPのフィンランドの風景に戻ったのもうれしい。

Mickey さん | 埼玉県 | 不明

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