シェイクスピア / 野島秀勝

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リア王 岩波文庫

シェイクスピア / 野島秀勝

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784003220511
ISBN 10 : 400322051X
フォーマット
出版社
発行年月
2000年05月
日本
追加情報
:
15cm,346p

内容詳細

三人の娘の愛情を試そうとした老王リアは、末娘コーディーリアの真心を信じず、不実な長女と次女の甘言を軽信して裏切られる。狂乱の姿で世を呪い、嵐の荒野をさまようリア―そして、疲れはてた父と娘の美しい再会と悲惨な結末。古代ブリテン史のひとこまに材をとった、シェークスピアの作品中もっとも壮大にして残酷な悲劇。

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ハイク さん

    シェクスピア4大悲劇の中で1番残酷であるという。年老いたブリテンのリア王は3人の娘に領土をそれぞれに3分割し、王国の安寧と王の権力維持を図ろうとした。ところが末娘のコーディリアは父の意思を断った。王は烈火のごとく怒り、一切の財産を与えなかった。彼女はフランス王に嫁いだ。リア王は長女と次女の家に交互に泊まり権力を維持しようとした。これに彼女らは王に逆らい王家は混乱に陥った。日本と同様に封建社会の国家権力の維持や相続にまつわる騒動は数多い。これを悲劇として取り扱った物語である。次は最後の4冊目オセロを読もう。

  • shinano さん

    リア王悲劇の事象は殆ど人為(性格と倫理観)で、ストーリー上不可抗力なのは夜の嵐だけだ。人為的な悲劇を多く「創造」し、悲劇に巻き込まれてゆく人々の奇異な(狂気へ移行していく)言動を「想像」し書き起こす力は凄い。王権譲渡はするが絶対な父権の維持を貫こうとする高慢な自負心がすべての元凶で、上二人の娘の言動に絶対父権を拒否され怒るのは自分勝手である。末の娘の口下手に自分への愛が見えないと怒るのも自分勝手である。王の勝手が結局引き金となり王家や上位貴族が各々に野望と対抗を現せば死=無に向うしかないでしょうに。

  • tokko さん

    別訳ですでに読んだ作品だったが、こちらの方が脚注が豊富で好きだ(好みは分かれるところだと思うけれど)。言葉の選択における暗喩的な意味合いは分かるとそれなりに面白い。日本語なので残念ながら原語の韻律はわからなくなっているのだろうが、その分とても考え抜かれた翻訳なのだろう、リズム感があって読みやすかった。最後の解説も丁寧、僕はこちらの方に一票。

  • フム さん

    どうせもう一度読むなら、別の翻訳でと、岩波文庫(野島秀勝訳)で二度目を読んでみた。読んでいる途中で、なぜかレミゼラブルが観たくなって、もう5回目くらいになるが、いつものように泣きながら観た。ジャン・バルジャンがコゼットを得て、愛を知り世界が変わっていくのに涙しながら思った。リア王の物語には愛がない。娘を愛する父は出てこない。地位と権力を得るということは愛を失うことなのだろうか。コーディリアは城を追われても愛は失わなかった。物語の中で何かを失ったものたちは、代わりに違うものが見えてくる。

  • ちょこ さん

    リア王観劇前の予習として。ザックリとしか話を知らなかったので終盤に向けて思ってたよりずっと地獄絵図できつい話なんだなあと。老いのきつさもだしエゴ丸出しの身勝手さとか色々しんどい。その報いを受けた人はまだあれだが明らかに巻き込み事故やん…みたいなの辛いわ。人間の嫌なとこが描かれていても序盤はまだワクワクしてたんだけどね、あのラストはしんどいわ。予習したことによって観劇が更に楽しみになる。このキャスティングで見れるなんて贅沢だわー楽しみ!

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