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ブラジルの歴史を背景としたドラマティックな名作オペラの蘇演!
アントーニョ・カルロス・ゴメスはブラジル生まれ、イタリアで学び、スカラ座で自作のオペラを何作も上演し名声を博した後、ブラジルに戻りブラジル国民楽派の始祖と称される19世紀の作曲家。この歌劇『ロ・スキアーヴォ(奴隷)』は1889年にブラジルで初演された奴隷制度を背景とする作品。当時のブラジルで奴隷制度廃止が大きな政治課題となっていた中で、この作品は時代設定を変えることを余儀なくされるなど難産の末に完成しました。作品の初演はブラジルで大成功を収めたものの、その後、時の流れのなかで忘却の淵に沈みました。
本CDは、隠れた名作の発掘上演に意欲的に取り組むカリアリ歌劇場による、この作品の蘇演を収録したものです。土着の民衆(奴隷)と支配者ポルトガル人の対立に男女の愛憎劇が織り込まれ、ときにヴェルディを思わせる劇的で美しい旋律に乗ってドラマが繰り広げられます。優れた若手歌手たちの、のびのびとした歌唱と相まって、ブラジル生まれの名匠ジョン・ネシュリングのタクトが色彩豊かで劇的なゴメスの音楽を見事にまとめ上げています。(輸入元情報)
【収録情報】
● ゴメス:歌劇『ロ・スキアーヴォ(奴隷)』全曲
イララ…スヴェトラ・ヴァシレヴァ(ソプラノ)
アメリコ…マッシミリアーノ・ピサピア(テノール)
イベレ…アンドレア・ボルギーニ(バリトン)
ボワッシ伯爵夫人…エリサ・バルボ(ソプラノ)
ジアンフェラ…ダニエーレ・テレンツィ(バリトン)
ガルコ…マルコ・プッジオーニ(テノール)、他
カリアリ歌劇場管弦楽団&合唱団(合唱指揮:ドナート・シーヴォ)
ジョン・ネシュリング(指揮)
録音時期:2019年2月27日〜3月1日
録音場所:イタリア、サルデーニャ州、カリアリ歌劇場
録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)