コーマック・マッカーシー

人物・団体ページへ

悪の法則

コーマック・マッカーシー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784152094070
ISBN 10 : 4152094079
フォーマット
出版社
発行年月
2013年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
194p;19

内容詳細

麻薬取引に手を染めた弁護士の男。一度儲ければそれでおしまいのはずだった。しかし、彼は自分がいつの間にか断崖の縁に追い込まれていることに気づく。そして彼にも、彼の周囲にも容赦のない暴力が襲いかかる―ピュリッツァー賞を受賞したアメリカの巨匠が描く傑作クライムサスペンス。映画脚本。

【著者紹介】
コーマック マッカーシー : 1933年、ロードアイランド州生まれ。大学を中退すると、1953年に空軍に入隊し四年間の従軍を経験。その後作家に転じる。「国境三部作」の第一作となる第六長篇『すべての美しい馬』(1992)で全米図書賞、全米批評家協会賞をダブル受賞した。第十長篇『ザ・ロード』(2006)はピュリッツァー賞を受賞した。名実ともに、現代アメリカ文学の巨匠である

黒原敏行 : 1957年生、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • Y2K☮ さん

    人物の名前は重要。でも著者が意図的にその名を冠せずとも、ある種の使命を帯びたキャラは自ずとそれに相応しい方角へ落ち着くものだ。あの人の役割は偶然与えられた名から逆算されたのかも。そして唐突に始まる暴力の連鎖。なのに事情は詳しく語られず、切り取られた台詞と緻密過ぎる風景描写のみ。映画脚本だからというのもあるが、そもそもマッカーシーはこういう作家だった。凄惨な流血や不条理な戦争に人生の美を感じたとしても彼はそれを明快な美としては描かない。仄めかすのみ。今作ならチーターだし某作品では判事のダンス。他も読まねば。

  • 市太郎 さん

    映画脚本。一度だけの大もうけをたくらんで弁護士が麻薬密売に手を出すが、いつの間にか自分が後戻り出来ない地獄の十字路に立たされていることに気づく。ちょっと残酷過ぎじゃないかと。著者の文体は映像向きであることは否定しないけれど出来たら小説を読みたかった。意図的だろうが説明不足の感じは否めない。かといって難解というわけではないし。映画のキャストは豪華だがはたして受け入れられるかどうか。僕はこれを読んでこの世界に生きていることが不安になりました。特に父親の存在意義についてのところはへこんだ。現実を直視出来ません。

  • kazi さん

    マッカーシーによる映画脚本。リドリースコット監督で映画化。有名作「血と暴力の国」に非常に近いものを感じます。麻薬取引に手を染めた弁護士。簡単に儲けて、一度きりでおしまいのはずだった。しかし彼は、自分がいつの間にか断崖の淵に追い詰められていることに気付く。マッカーシーに関しては会話文多めの独特な文体のせいか「読みづらい作家」というイメージがあったが、今作は非常に楽しめました。犯罪の詳細が明らかにならず、闇から闇へと消え去っていく展開にゾッとしました。絶対こんな目に遭いたくない。以上、レビュー終わり!

  • タミイ さん

    ピューリッツァー賞作家マッカーシーの書下ろし脚本。ちょっとした儲け話に手を出した弁護士が思わぬ展開から破滅してゆく底無しに怖い話。R.スコットの映画も素晴らしかった(豪華キャストの悪趣味映画と酷評されていたが)。改めて脚本で読むとセリフや場面の画がどれもこれも意味深でさらに恐怖感を煽る。宝石商のユダヤ文化とダイヤの警告の話、マルキナの「理想の父親は死んだ父親」話、人生の十字路に立った弁護士への「道を選ぶことなんてできない。受け入れるしかない。選ぶのはとっくの昔にやってるんだから」が印象深かった。

  • うーちゃん さん

    泣く子も黙るコ―マック・マッカーシーのオリジナル映画脚本。リドスコ監督の映画は昨年秋に公開だった。大いに堪能!作品のほとんどを占める会話シーンは、おそらく誰も完璧には理解し得ないであろう 数多くの寓意に彩られていて、読むだけで独特のスリルを味わえる。あらゆる頁に付箋をつけて、読み返したいぐらい。ストーリーは、マッカーシー版「悪徳の栄え」。悪は異世界の出来事じゃない。私たちがが知らないだけだし、知ろうとしないだけなんだ。好き嫌いははっきり分かれるだろうが、読めば読むほど味わいが深まる作品だと思う。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品