紙の動物園 ケン・リュウ短篇傑作集 1 ハヤカワ文庫SF

ケン・リュウ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784150121211
ISBN 10 : 4150121214
フォーマット
出版社
発行年月
2017年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
272p;16

内容詳細

香港で母さんと出会った父さんは母さんをアメリカに連れ帰った。泣き虫だったぼくに母さんが包装紙で作ってくれた折り紙の虎や水牛は、みな命を吹きこまれて生き生きと動きだした。魔法のような母さんの折り紙だけがずっとぼくの友達だった…。ヒューゴー賞/ネビュラ賞/世界幻想文学大賞という史上初の3冠に輝いた表題作など、第一短篇集である単行本版『紙の動物園』から7篇を収録した胸を打ち心を揺さぶる短篇集。

【著者紹介】
ケン・リュウ : 1976年、中華人民共和国甘粛省生まれ。弁護士、プログラマーとしての顔も持つ。2002年、短篇“Carthaginian Rose”でデビュー。2011年に発表した短篇「紙の動物園」で、ヒューゴー賞/ネビュラ賞/世界幻想文学大賞という史上初の3冠に輝く

古沢嘉通 : 1958年生、1982年大阪外国語大学デンマーク語科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    表題作を含めて7つの短篇を収録。「紙の動物園」はヒューゴー、ネビュラの両賞(ちなみに世界幻想文学大賞も)といったSFの最高賞を受賞しているのだが、いわゆるハードSFとは対極にある。SFといっていえなくはないが、わずかにファンタジックな要素を含むだけである。最後の「文字占い師」にいたっては、仮構された歴史小説であり、SFの要素は全く見られない。しかし、篇中ではこの2作が傑出して素晴らしい。いずれも結末が予想されるにもかかわらず、不覚にも思わず涙がこぼれます。SFは読まないという人にも、強推薦!

  • absinthe さん

    良かった!!。漢字圏の作家だけあって、字にこだわる方のようだ。どこか物悲しく、切ない話だけどどこか懐かしく暖かくもあるファンタジ短編集。(救われない悲しい話もあるけれど)初読みの作家だけれども、とても懐かしい匂いがする。表題作がまず気に入って、『太平洋海底トンネル小史』が目を引いた。『愛のアルゴリズムは』absintheがAI技術者だったからか、気持ちがわかる気がした。『文字占い師』も中国の歴史を感じさせてくれる。楽しくも勉強にもなる本だった。コテコテのSFが読みたい人には向いてないかな?

  • Kajitt22 さん

    折り紙の動物、縄の結び目で綴る書物、体の細胞の免疫力、漢字や英語のスペルでの占い。繊細で静謐な文章で書かれた、古代中国とはるか未来を思わせる物語はどれも魅力的だ。テッド・チャンも硬派で良かったけど、このケン・リュウの柔らかさも良い。次も期待。

  • ♪みどりpiyopiyo♪ さん

    うわーん 泣いた〜☆ ほわんと不思議な7つの短編。幻想的な中に私達の社会がくっきりと浮かび上がります。人の世の不条理、近代文明がもたらす富と権力の光と陰、翻弄される弱き者への眼差し。喪失感。心とは、義とは。■あっと言わせるSF的な作品も楽しめました。各短編の末尾に著者による簡単な解説と出典が記されているのも、作品を味わった直後に読めて気が利いてますね。■初めて読んだケン・リュウ とっても心揺さぶられました。まだの人は、まずは「紙の動物園」(25頁の小品)を読んでみて!(初出 2004年〜2013年)(→続

  • とん大西 さん

    翻訳モノに苦手意識がありましたが、とりあえず初挑戦。表題作を含む7つのSF短編。「太平洋横断海底トンネル小史」、「心智五行」は藤子F不二夫の異色SF短編集を彷彿させるドライな世界観。全体的には読み辛い、ムズいなぁ…というのが正直な感想ではあるものの…いやいや、しかし、表題作「紙の動物園」は別格かも。アイデンティティの行方と親子の相克。最後は泣けてきました。哀しくて。抉るように刺さったこの1編には持ってかれたなぁ。

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ケン・リュウ

1976年、中華人民共和国甘粛省生まれ。弁護士、プログラマーとしての顔も持つ。2002年、短篇「カルタゴの薔薇」でデビュー。2011年に発表した短篇「紙の動物園」で、ヒューゴー賞/ネビュラ賞/世界幻想文学大賞という史上初の3冠に輝く。その後も精力的に短篇を発表するかたわら、中国SFの翻訳も積極的にお

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