ケニンシュ:交響曲第1番、室内協奏曲第1番、ピアノ協奏曲
ラトヴィア出身の知られざる作曲家タリヴァルディス・ケニンシュの作品を、同郷の音楽家たちの演奏で紹介するアルバム。ケニンシュは1919年ラトヴィアで生まれ、パリでメシアンとトニー・オーヴァンに師事。作曲家としていくつかの賞を受賞した後、1951年にカナダに移住し、教育者としてこの国の音楽発展に力を尽くしました。交響曲や協奏曲を含む多数の作品を書きましたが、彼自身は室内楽が芸術の最高の形であると信じていました。
このアルバムに収録された『室内協奏曲第1番』は、ケニンシュの室内楽愛が溢れた作品でバルトークにも似た雰囲気を持つ秀作です。ピアノ協奏曲は、1940年代に祖国を離れ亡命生活を送っていたケニンシュが、1990年に再びラトヴィアを訪れた直後に書かれたもの。混乱の続く祖国の状況を反映したかのような緊迫した表情を持っています。どちらの曲でもピアノが大活躍します。1959年作曲の交響曲第1番は、ラトヴィア民俗音楽の要素が用いられた表現力豊かな作品です。(輸入元情報)
【収録情報】
ケニンシュ:
1. 室内協奏曲第1番 (1981)〜ピアノと室内アンサンブルのための(フルート、クラリネットと弦楽五重奏/小管弦楽団)
2. ピアノ協奏曲 (1990)〜弦楽オーケストラとパーカッションのための
3. 交響曲第1番 (1959)
アグネーゼ・エグリナ(ピアノ:1,2)
トマーソ・プラトーラ(フルート:1)
マールティンシュ・ツィツェニス(クラリネット:1)
エドガルス・サクソンス(パーカッション:2)
ラトヴィア国立交響楽団
グンティス・クズマ(指揮:1,2)
アンドリス・ポーガ(指揮:3)
録音時期:2020年6月1-4日
録音場所:ラトヴィア、リガ、ビッグ・ギルド・ホール
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)