DVD 輸入盤

『ファウスト』全曲 マッカナフ演出、ネゼ=セガン&メトロポリタン歌劇場、カウフマン、パーペ、他(2011 ステレオ)

グノー(1818-1893)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
0743811
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
画面サイズ
:
ワイドスクリーン
:
カラー
フォーマット
:
DVD
その他
:
輸入盤

商品説明


メトロポリタン歌劇場2011
グノー:『ファウスト』
カウフマン、パーペ、ネゼ=セガン指揮
原爆開発者の苦悩に置き換えた読替演出!


演出のデス・マッカナフは、ミューカルや映画で活躍、2度のトニー賞を受賞した実績のある人物。
 この『ファウスト』では、ファウスト博士を原子爆弾開発者に置き換えられており、自身の研究室で原爆に苦悩し絶望する老いた博士が、メフィストフェレスによって若返り、20世紀初頭に戻って話が進められる設定になっています。
 インパクトは絶大なものの少々無理のある手法のため、もともとマルグリートに予定されていたゲオルギューはキャンセルしてしまい、カウフマンも批判的だったといういわくつきの演出ですが、かつての伝統主義から現代の人々に刺激を与えることにも意を払い始めた最近のゲルブ体制のメトならではの意欲的な試みとして、賛否両論ながら話題になった注目の舞台でもありました。
 演出に批判的ながらも、ファウストそのものへの深い理解を持つというヨナス・カウフマンの歌唱は、老ファウストと若きファウスト、さまざまなできごとを経てのファウストを巧みに歌い分けて見事な仕上がりを示しています。
 メフィストフェレス役を得意とするルネ・パーペは、ときに甘くときに凄みのある性格的な表現を聴かせてさすがです。
 ゲオルギューの代役を務めたマリーナ・ポプラフスカヤは、その演技力で欧米で高い評価を受けている歌手で、ここでも死に至るマルグリートの狂気を迫力のある演技で表現しています。
 指揮のフランス系カナダ人、ネゼ=セガンは、コンサート・レパートリーで近年人気を集める逸材ですが、オペラの手腕にも確かなものがあり、2008年ザルツブルク音楽祭でのグノー『ロメオとジュリエット』、2010年メトでのビゼー『カルメン』といったフランス演目でもシャープなドラマ構築をおこなっており、ここでもその手腕は健在です。(HMV)

【収録情報】
・グノー:歌劇『ファウスト』全曲

 ヨナス・カウフマン(テノール:ファウスト)
 ルネ・パーペ(バス:メフィストフェレス)
 マリーナ・ポプラフスカヤ(ソプラノ:マルグリット)、他
 メトロポリタン歌劇場管弦楽団&合唱団
 ヤニック・ネゼ=セガン(指揮)

 演出:デス・マッカナフ

 収録時期:2011年12月
 収録場所:ニューヨーク、メトロポリタン歌劇場(ライヴ)

 画面:カラー、16:9
 音声:PCMステレオ、DTS 5.1
 字幕:フランス語、英語、ドイツ語
 NTSC
 Region All

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演出は全く感心しない。原爆を作ってしまっ...

投稿日:2014/04/18 (金)

演出は全く感心しない。原爆を作ってしまった科学者の苦悩という読み替えの枠が所詮はメロドラマに過ぎないオペラの中身とマッチせず、取ってつけたように見えてしまう。ワルプルギスの夜(バレエは全面的にカット)のみ強引に原爆と関連づけたが、場違い感はぬぐえず、教会音楽(天使)とオペラ(悪魔)の間で引き裂かれた作曲者グノー自身の苦悩を枠に使ったコヴェントガーデンのマクヴィカー演出に遠く及ばない。しかし、演奏そのものはなかなか魅力的。普段は軽薄に聴こえてしまうファウスト役だが、カウフマンのこの役には重過ぎるほどの声(高い音はファルセットでかわしている)は、見た目は青年だが中身は老学者というこの人物のギャップをうまく表現している。マルグリートも「宝石の歌」のコロラトゥーラから最終場の劇的な表現力まで『椿姫』のヴィオレッタ並みの多彩な能力が求められる難役だが、ポプラフスカヤは大いに健闘。一方、パーペはこの種の役を演じると非常に作り物めいた、人工的な演唱になってしまう。それを良しとするかどうかで好みは分かれよう。退屈なページもなくはないオペラだけに、作品を引き締めているネゼ=セガンのシャープな指揮も高得点だ。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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