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超約 戦争の歴史 ハヤカワ新書

グウィン・ダイヤー

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784153400153
ISBN 10 : 4153400157
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

人類は戦争を生みだしたのではない。受け継いだのだ。だからこそ、やめることができる―チンパンジーの群れが繰り広げる苛烈な殺し合いから、約一万年前のアフリカで勃発した「人類最初の戦争」、核兵器の発明と使用、そしてドローンなど様々な最新技術が実戦投入されたロシア・ウクライナ戦争まで。文明の進歩に伴って急速な変化を続けてきた戦争の歴史を一冊に凝縮。その発生と激化の普遍的なメカニズムを解明し、その廃絶のためのビジョンを示す。

目次 : 第1章 戦争の起源/ 第2章 実戦のありさま/ 第3章 戦闘の進化(紀元前三五〇〇年‐紀元前一五〇〇年)/ 第4章 古典的戦争(紀元前一五〇〇年‐紀元一四〇〇年)/ 第5章 絶対君主と限定戦争(一四〇〇年‐一七九〇年)/ 第6章 大規模な戦争(一七九〇年‐一九〇〇年)/ 第7章 全面戦争/ 第8章 核戦争小史(一九四五年‐一九九九年)/ 第9章 戦争の三つの枝―核兵器、通常兵器、テロリスト/ 第10章 戦争の終わり

【著者紹介】
グウィン・ダイヤー著 : 1943年カナダ生まれ、ロンドン在住。作家、歴史家、ジャーナリスト。1973年にロンドン大学で軍事史と中東史の博士号を取得後、1977年までサンドハースト王立陸軍士官学校に上級講師として勤務。このほか、カナダ・アメリカ・イギリスの海軍に予備役として在籍した経験を持つ。1980年代以降は主にジャーナリストとして活動し、新聞へのコラムの寄稿やテレビ番組の制作に携わっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • skunk_c

    第3章からの戦争の歴史もコンパクトながら本質を突いた記述が多く、戦争という歴史的事象を俯瞰しながらその意味を考える基礎知識を十分に得られる。それより興味深かったのが最初の2章で、類人猿(チンパンジー)や1万年前の狩猟民族の時代の「戦争」を考えたり、人殺し=悪という倫理観と、殺せと命じられる戦場での矛盾に引き裂かれる個人の心理に光を当てたりと、極めて多面的、複眼的に戦争を考察している。そのような視点からロシアのウクライナ侵攻(あとがきで始まったばかりと触れているだけ)についての深い見通しが導かれるのだろう。

  • 樋口佳之

    邪道な読み方ですが、この国の歩んだこの80年あまり、この世界全体がそうであった訳では無い事を思いました。残念な所も、足りない所もあるにせよ、この戦争とは直接関わらないってものが無くなったら、この国に何が残るのだろって。

  • ta_chanko

    狩猟採集時代から戦争は存在し、農耕社会に移行して人口が増えると戦争はより大規模化した。とはいえ、人口の大多数は食糧生産に従事せねばならず、兵力も人口の数%を超えるものではなかったし、戦闘も長期間続くものではなかった。大きく変化したのは、火器(銃・大砲)が実用化されてから。また産業革命による大量生産、人口の増大、徴兵制の普及などにより、戦争はWWTのような大惨事に。WWU後には核兵器が開発され、大国同士の戦争は不可能に。そして現代はテロやミサイル・ドローン(無人機)による攻撃が増えている。

  • サケ太

    有史以前から人類が歩んできた戦争の歴史。戦争の形は変化しつつ、戻りつつ。世界大戦という定義の中に三十年戦争が当てはまるという考え方には驚いたが、被害の度合いも考えれば納得。人は人を殺したがらない、というよく聞く逸話について、南北戦争のマスケット銃の争点状況から分かるというのは面白い。しかし、戦場における殺人は当然として、戦争への参加というだけでも相当のストレスになるというのは言われてみれば当然だが、自分の中でなんとなく抜けてしまっていた部分であった。戦争を失くす努力は行えるのか。興味深い内容だった。

  • 特盛

    評価4.5/5。軍事史の博士で陸軍士官学校の教師を務めたジャーナリストによる、戦争のビッグヒストリー。先史時代から現在までの戦争の戦われ方、原因と力学などを振り返り、また戦争参加者や軍隊現場のリアルも描かれる。気が遠くなる争いの歴史には、現在の大国間の戦争が無い期間の意義を感じるし、その潜在的な不安定さに改めて不気味さを感じる。平等性を望む人類の本性は希望も絶望も孕む。どちらに転ぶか、外部生態環境の変化と、均衡のメカニズム自体が逆説的にはらむカオス的危うさ、そして核の扱いがポイントと理解した。

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