ため息が出るほど美しく豊かな音色
上尾が魂をこめて響かせるルイ・クープラン
日本屈指のチェンバロ奏者によるルイ・クープラン作品(と考えられている作品)集。これらの作品を伝える2つの重要な手稿譜には「Mr.Couperin」としか書かれていませんが、様々な推測からルイのものと考えられています。
『パリの鐘』はルイがオルガンのために書いた作品で、ここで上尾はダンパーがかからないようにする機能が備わったチェンバロ(ルイの時代にはこうした機能を持つチェンバロは存在していません)を用いて演奏。やわらかさをそこなわず、華やかさも加わった音色がたのしめます。チェンバロ(クラヴサン)という楽器をリュートの延長線上にあるものとしてとらえたルイが書いた楽曲を、上尾が魂をこめて奏でます。豊かな響きをあまさずとらえた録音もまた魅力的です。(販売元情報)
【収録情報】
ルイ・クープラン:
● 組曲 ニ短調
● 組曲 ヘ長調
● パヴァーヌ
● 組曲 イ短調
● パリの鐘
上尾直毅(チェンバロ)
使用楽器:フレミッシュ=フレンチ型8'+4'の1段鍵盤チェンバロ、野神俊哉、2001/東京千駄ヶ谷「3階音楽室」所蔵)
録音時期:2023年6月14-16日
録音場所:長野県、茅野市民館コンサートホール
録音方式:ステレオ(DSD)
5.6448MHz DSD Recording & 192kHz 24bit Editing
Microphones : PureT Records current transmission microphones with Schoeps MK2S capsules, designed and manufactured by 毛利忠晴 (PureT Records), 2015 (last modified 2018), Tokyo
Stereo Setting : A-B pair microphones
Preamplifier : PureT Records PT-CMP01, designed and manufactured by 毛利忠晴 (PureT Records), 2015 (last modified 2016), Tokyo
AD Converter : Mytek Digital Brooklyn ADC
Recorder : TASCAM DA-3000
Master Clock : Grimm Audio CC2
DSD/PCM to PCM converter : Weiss Saracon-DSD
【上尾直毅】
東京藝術大学器楽科ピアノ専攻卒業。山梨の第6回古楽コンクール旋律楽器部門で「通奏低音賞」を受賞。チェンバロを山田貢、鈴木雅明、渡邊順生の各氏に師事。
卒業後オランダに渡り、チェンバロをグスタフ・レオンハルト、アンネッケ・アウテンボッシュの両氏に師事、続いてフォルテピアノをスタンリー・ホーホランド氏に師事しそれぞれソリストディプロマを得て卒業。オランダではデン・ハーグ王立音楽院古楽器科の伴奏員、オランダ室内管弦楽団のチェンバロ奏者などを務めた。現在、国内を中心に数々の演奏会や録音などで活躍している。(販売元情報)