クレメンティ(1752-1832)

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CD 輸入盤

【中古:盤質S】 ソナタ全集 マストロプリミアーノ(フォルテピアノ)(18CD)

クレメンティ(1752-1832)

中古情報

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S
特記事項
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未開封
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基本情報

ジャンル
カタログNo
BRL94379
レーベル
Holland
フォーマット
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

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クレメンティ:ピアノ・ソナタ全集(18CD)
マストロプリミアーノ(フォルテピアノ)


クレメンティのピアノ・ソナタというと、1781年のクリスマス・イヴ、ウィーンでオーストリア皇帝ヨーゼフニ世とロシア大公夫妻の前でおこなわれたモーツァルトとの競演のエピソードが有名です。このときのことについて、4つ年下で負けん気の強かったモーツァルトは、ウィーンで仕事を得たばかりだったということもあり、しきりにクレメンティを酷評、一方、クレメンティは特に何も語らず、後年、回想した際に賛辞を呈するという対照的な反応を見せています。
 面白いのは、このとき耳にしたクレメンティのソナタ(Op.24-2)のメロディーを、10年後のモーツァルトが『魔笛』の主要主題にそのまま使ってしまっているということで、作品を象徴するメロディーが、実は他人由来のものという、なにやらモーツァルトのレクィエムとミヒャエル・ハイドン、あるいはジュピター交響曲とヨーゼフ・ハイドンのケースにも通じそうな展開が興味深いところです。

【ベートーヴェンも称えたクレメンティ】
『魔笛』を愛したベートーヴェンも、ピアノ曲に関してはモーツァルトよりもクレメンティの方がピアニスティックで素晴らしいと評価しており、また、クレメンティ自身、ピアノの改造や普及に尽力、ソナタのほかに教則作品も熱心に作曲したことで、近代ピアノ奏法の父と評されるほどの存在にもなっています。
 しかし、残念ながら録音にはそれほど恵まれず、まとまったものとしては、ピエトロ・スパーダによる18枚から成るシリーズのほか、マリア・ティーポによる10枚のシリーズがあったくらいだったので、新しい録音による全集の登場は歓迎されるところです。

【マストロプリミアーノ】
イタリアのフォルテピアノ奏者で音楽学者でもあるコスタンティーノ・マストロプリミアーノが、1790年頃のルートヴィヒ・ドゥルケン・モデルのレプリカなどを演奏。ピッチは430Hzで、時代様式を考慮し、相当にアグレッシヴな演奏内容となっています。
 問題の『魔笛』ソナタも収録されており、ピリオド様式の古典派アプローチならではの大胆な踏み込みにより、作品の真価が抉り出されるような面白さがあります。

【収録情報】
Disc1
クレメンティ:
・ソナタ WoO.13、Op.1

Disc2
・ソナタ Op.1a、WoO.14
・コレッリ:クレメンティの序奏による作品集

Disc3
・ソナタ Op.2-2、Op.2-4、Op.2-6
・21の変奏曲付きブラック・ジョーク WoO.2

Disc4
・ソナタ Op.7、Op.8
・音楽的性格描写Op.19より前奏曲第1番

Disc5
・ソナタ Op.9、Op.10
・音楽的性格描写 Op.19より前奏曲第2番

Disc6
・ソナタ Op.11(第1版)、Op.24、Op.41
・ロンド WoO.8

Disc7
・ソナタ Op.11(第2版)、Op.12-1、Op.12-2
・トッカータ Op.11

Disc8
・ソナタ Op.12-3、Op.12-4、Op.13-4、Op.13-5

Disc9
・ソナタ Op.13-6、Op.20、狩り Op.16、カプリッチョ Op.17

Disc10
・ソナタ Op.23、Op.25-1、Op.25-2

Disc11
・ソナタ Op.25-3〜Op.25-6、WoO.3

Disc12
・ソナタ Op.26、Op.33
・コリックの主題によるメヌエットと5つの変奏曲 WoO.5

Disc13
・ソナタ Op.34-1、Op.34-2、カプリッチョ Op.34-3

Disc14
・ソナタ Op.36、カプリッチョ Op.34-4

Disc15
・ソナタ Op.37

Disc16
・ソナタ Op.40

Disc17
・ソナタ Op.46
・12のモンフェリーナ Op.49

Disc18
・ソナタ Op.50

 コンスタンティーノ・マストロプリミアーノ(フォルテピアノ)

 録音時期:2006-2011年
 録音方式:ステレオ(デジタル)

ユーザーレビュー

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【なんて魅力的なフォルテピアノの演奏でし...

投稿日:2020/04/26 (日)

【なんて魅力的なフォルテピアノの演奏でしょう!】 クレメンティのピアノ・ソナ全集は,以前ピエトロ・スパーダのものを所有していて,それしか聴いた事がありませんでした。スパーダの演奏は良くも悪くも標準的で,クレメンティのピアノ曲はピアノのお稽古のための音楽以上のものとしては魅力を感じませんでした。そのため,スパーダの全集は中古屋さんへ…。 しかし,この全集の演奏は何と楽しく,ワクワクとさせてくれることでしょう! 演奏者のコスタンティーノ・マストロプリミアーノは音楽学者でもあるそうですが,学者という枠から大きくはみ出すように,実に伸び伸びと個性的にフォルテピアノを弾き切ってくれています。クレメンティの作品の魅力もさることながら,フォルテピアノという楽器の魅力も十二分に伝えてくれている素晴らしCD集です。 私はCD18枚が一箱に収められたボックスで購入しましたが,現在は購入困難なようです。バラで買っても魅力ある演奏だと思いますので,すべてのCDに同じレビューを書かせていただきます。 また,クレメンティのピアノ・ソナタの魅力については「クラシックがすーっとわかるピアノ音楽入門(山本一太著)講談社+α文庫」に分かりやすく書かれていて,私もこれを読んで,改めてCDを聴いてみようと思い,購入してから未開封のままであった全集を紐解きました。ぜひ,ご一聴ください!

MR.EYES さん | 埼玉県 | 不明

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ダヴァロスらの管弦楽曲集に微温浴的な室内...

投稿日:2012/10/23 (火)

ダヴァロスらの管弦楽曲集に微温浴的な室内楽集らがすでに出ていて、いよいよ本命のピアノソナタ全集の登場だ。オーセンティックにフォルテピアノで、初期のソナタだけを聴いた限りだが、テクニックには全く問題なく、ギャラントにガンガン弾きまくり小気味良い。後期までさほど音楽の質が変わってはいないので、たぶん最高。価格含め、ブリリアントの「良い仕事」として評価したい。

蓮華人 さん | 千葉県 | 不明

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