クレイン:室内楽作品集〜ロシアのユダヤ人作曲家 第5集
ユダヤ系ロシア人作曲家、アレクサンドル・クレインの作品集。彼の父アブラムはリトアニア出身のフィドル弾きで、当時人気の「クレズマー(ユダヤ系の民謡をルーツに持つ音楽)」の代表的奏者でした。またユダヤ教とキリスト教双方に深い理解を持ち、エストニア語、ラトヴィア語、ドイツ語、恐らくロシア語も自在に話すことができた精力的な人物であり、アレクサンドルはこの父を非常に尊敬し、厳しい音楽修行にも耐えたということです。14歳でモスクワ音楽院に入学、すぐさま作品を発表し、時代に沿った作風を身に着けたため、1920年代はロシアにおけるユダヤ楽派の指導者として活躍、ソ連作曲家同盟の設立後には官職につくなど、ある程度の成功を収めました。
このアルバムに収録された彼の作品は、どれもユダヤの素材を上手く使い、力強さと憂鬱さを併せ持つ濃厚な音で溢れています。(輸入元情報)
【収録情報】
クレイン:
● ユダヤのスケッチ集 第1番 Op.12(1909)〜クラリネットと弦楽四重奏のための
● 抒情的断章 Op.1a(1901年出版)〜4台のチェロのための
● ヘブライの奇想曲 Op.24(1917)〜ヴァイオリンとピアノのための
● エレジー Op.16(1913)〜チェロとピアノのための
● アリア Op.41(1927)〜ヴァイオリンとピアノのための
● 3つのオーナメント Op.42(1924-1927)〜ヴィオリンとピアノのための
● ユダヤの旋律 Op.43(1927)〜チェロとピアノのための
● 舞曲 Op.50(1937)〜ピアノのための(バルグリー/ハイフェッツによるヴァイオリンとピアノ編)(1941/2018)
● 詩曲 Op.10〜チェロとピアノのための(1907-1910)
● ユダヤのスケッチ集 第2番 Op.13(1910)〜クラリネットと弦楽四重奏のための
デイヴィッド・クラハウアー(クラリネット)
ノア・ベンディックス=バルグリー(ヴァイオリン)
アーロン・ツェルコヴィチ(チェロ)
ロドリーゴ・オヘダ(ピアノ)
ピッツバーグ・ユダヤ音楽フェスティヴァルの演奏者たち
ジェニファー・オーチャード(ヴァイオリン)
デニス・オボイル(ヴァイオリン)
ミハイル・イストミン(チェロ)
ミヒャエル・リップマン(チェロ)
デイヴィッド・プレモ(チェロ)
録音:Kresge Recital Hall, Carnegie Mellon University; Lyric Fragment
2012年5月22日
2018年2月28日、3月1日
2019年1月9日
2012年12月17日、Rodef Shalom Congregation by Stephen Baum for WQED-fm‘Performance in Pittsburgh’/ライヴ(抒情的断章)