クリストファー・ライアン

人物・団体ページへ

文明が不幸をもたらす 病んだ社会の起源

クリストファー・ライアン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309228075
ISBN 10 : 4309228070
フォーマット
出版社
発行年月
2020年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
296p;20

内容詳細

文明化による「進歩」は人類を幸福にするどころか、有史以前にはない暴力や病理に満ちた不健全な世界を生みだした。農耕と定住の開始から現代にいたるまでの社会の歪みを人類学・心理学・社会学・医学などの最新成果で分析し、未来に進むべき道を提示する異色の反文明論。

目次 : 第1部 オリジン・ストーリー(先史時代を語るときに私たちが話題にすること/ 文明とその不調和)/ 第2部 永遠の黙示録(現代の「不断の進歩の物語」)(野蛮な野蛮人の神話(平和への宣戦布告)/ 不合理な楽観主義者)/ 第3部 古代の鏡に映る自分(人間であること)(自然主義的誤謬の誤謬/ 野生児になるべく生まれた/ 子育ての深い闇/ 荒れ狂う十代/ 不安な大人)/ 第4部 未来につながる先史時代の道(終わり良ければすべて良し/ 聖なるものが失われたとき)

【著者紹介】
クリストファー・ライアン : サンフランシスコのセイブルック大学で心理学の博士号を取得。CNN、「ニューヨーク・タイムズ」紙、「タイム」誌、「ニューズウィーク」誌、「TEDトーク」などのメディアに登場。また、さまざまな分野の注目の人物と対談を行うポッドキャスト「Tangentially Speaking」を主宰している

鍛原多恵子 : 翻訳家。米国フロリダ州ニューカレッジ卒業(哲学・人類学専攻)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • absinthe さん

    面白いが賛同はしなかった。ピンカーやリドレーの様な文明楽観論者を真っ向から否定する。楽観論者らの文献引用はどれも偏っていると主張し、自身も多くの引用をするがこれまた偏って見える。absintheは自信の信念と反対の書物を意識して読もうと努力して手に取ってみた。近代の悪癖はほぼ文明が生み出したと断罪。高貴な野蛮人を支持しないと著者は断言しているが、本書の描く狩猟採集民は高貴な野蛮人の仮説そのものだった。

  • パトラッシュ さん

    農耕と定住以降の人類は文明の発展で危険や病から解放されたが、その代償に何を失ったか。汚染と破壊に満ちた地上で暴力と病理と格差が拡大する一方の社会に生きていかねばならない現実を様々なデータに基づいて警告する。新型コロナの蔓延は文明化による苦境にほかならず、ウイルスに怯える人びとが解決策欲しさに強力な指導者を待望する悪循環に陥ったのも文明の弊害か。この道をさらに突き進むか、ハルマゲドン並みの災害で文明が一度崩壊するか、狩猟採集民族的に文明自体を変革するか。本書の提案する三つの道を前にして、答えが出せなかった。

  • くも さん

    高貴な野蛮人仮説そのままの展開。狩猟採集民は平和で幸福で長寿だった、農耕の始まりから人類は道を踏み外したと主張する本。最近の学説からは外れるがこういう本にも目を通しておいたほうが良いのだろうか。小さなグループの狩猟採集民では富の配分が公平なのはどうしてか。物は持ち運べなかったからだろうな。こうした世界観を提示するにはやや根拠が不足している気がする。

  • kubottar さん

    文明さえなかったら人は優しかったのかもしれない・・。

  • はふ さん

    私たち人類は、農業革命や産業革命などを経て、文明を発展させてきた。様々な思想や技術によりできることがますます増えた。しかし、この文明の進化が、必ずしも人間が幸福になるために、設計されていないことは確かである。 著者は現代文明の抱える問題を狩猟採集時代と比較する。結局は「昔の方が良かったよ」と言いたのである。だが、時は遡ることはできない。 私たちに求められることは、この世界が個々人にとって、幸福になるように設計されていないとしても、現代にある技術や思想をフル活用し、自分の進むべき道を指し示すことなのである。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

哲学・歴史・宗教 に関連する商品情報

おすすめの商品