Product Details
ISBN 10 : 4422118293
Content Description
守秘義務と報告義務が衝突するとき、心理臨床家はいかに振る舞うべきか。守秘義務が容易に破られるようになると、心理臨床という営みはどのような影響を被るのか。児童虐待の問題や管理医療の浸透によって情報開示への要求が高まり、守秘義務の概念が揺らぐ米国の動向を詳細に追いながら、心理臨床における守秘義務の意味を考察する。こころの援助に携わる者であれば誰もが葛藤する切実なテーマへの実践的な問題提起の書。
【著者紹介】
クリストファー・ボラス : 米国出身の精神分析家。英国精神分析協会所属。ニューヨーク精神分析訓練・研究インスティテュート名誉会員。父親がフランス人であった影響か、英語以外の言語も堪能であり、大学では政治学や文学を学んでいた(博士論文のテーマはH・メルヴィルの『白鯨』)。自身が学生時代に精神療法を受けた影響で、精神分析や精神療法に関心を抱く。30歳前後で英国にわたり、精神分析の訓練を始め(訓練分析家はマシュード・カーン)、英国の精神分析界で頭角を表す。60歳を過ぎたころ、米国に戻り、臨床実践以外にも執筆活動や絵画作成に打ち込むようになる
デイヴィッド・サンデルソン : 米国出身の控訴弁護士。開業弁護士を営むかたわら、ニューヨーク州立大学ジェネセオ校やカリフォルニア工科大学などで文学や精神分析学の教鞭をとっている
筒井亮太 : 香川県出身。関西大学大学院心理学研究科修了。臨床心理士。現在、たちメンタルクリニック・上本町心理臨床オフィス勤務
細澤仁 : 栃木県出身。神戸大学医学部医学科卒業。精神科医。現在、フェルマータ・メンタルクリニック院長、アイリス心理相談室代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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