クリストファー・イシャウッド

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いかさま師ノリス エクス・リブリス・クラシックス

クリストファー・イシャウッド

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784560099162
ISBN 10 : 4560099162
フォーマット
出版社
発行年月
2020年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
270p;20

内容詳細

1930年代、世界の政治・文化の中心、国際都市ベルリン。ワケありな紳士ノリスは東奔西走で大忙し。ナチス台頭前夜の狂乱の日々を描く傑作、新訳で登場。

【著者紹介】
クリストファー・イシャウッド : 1904‐1986。イングランドの地主階級の家庭に生まれる。ケンブリッジ大学在学中から小説を書いていたが、退学してロンドンで家庭教師などをしながら本格的に執筆活動に力を入れる。28年、第一長篇All the Conspiratorsを発表後、幼馴染W・H・オーデンの誘いで、ベルリンに向かう。ワイマール文化華やかなりしベルリンでの経験を基に書いた『いかさま師ノリス』(1935)とGoodbye to Berlin(1939)で不動の地位を確立(後年、2作合わせて“タイム”誌が選ぶ100冊に選出される)。後者はミュージカル・映画の名作『キャバレー』にもなった。また、文学界の新潮流「オーデン・グループ」を形成し注目された。39年、オーデンと共に渡米。カリフォルニアで出会ったヒンドゥー教に傾倒。46年、アメリカに帰化。86年、カリフォルニアのサンタモニカにて逝去

木村政則 : 英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • NAO さん

    以前かなり古い訳の『山師』を読んだ。(『ノリス氏の処世術』という題でも出ている)新訳は、語り手の細やかな心理がとても読みやすくなっている。ナチス台頭前夜のベルリンの狂奔ぶりも、リアルに伝わってきた。

  • 星落秋風五丈原 さん

    【ガーディアン必読1000冊】アーサーとの出会いでウィリアムがまず気づくのが彼の鬘である。思わずウィリアムが直そうかと手を出したくなるくらい鬘は不格好でおそらく他人もそう見ているがアーサーは鬘を手放そうとしない。鬘=アーサーであり周囲から不自然かつ生きづらそうに見えながらもその暮らしを変えることができない男。原題Mr Norris Changes TrainのTrainも、実際の列車というよりは「河岸を変える」の意味で、言う事を次々と変え、何が真実なのかわからないまま世界各国を行き来する謎の男アーサー

  • ネコベス さん

    ベルリンへ向かう列車内でアーサー・ノリスという貿易商と知り合ったウィリアムは、陽気で親切なノリスと親しく付き合うが、ノリスにはどこか不審な所があった。1930年代前半のベルリンを舞台に、怪人物ノリスの巻き起こすドタバタ劇をコミカルに描きつつ、その裏でナチスが台頭し政敵に対する弾圧を強めていく様を巧みに織り込んだ小説。著者がいち早くナチスの危険性を感じ取って1935年に発表した作品だが、何よりも饒舌で金遣いが荒くばればれの鬘を常用し、胡散臭いが人当たりが良く憎めないノリスのユニークなキャラクターが魅力的。

  • nightowl さん

    第二次大戦前夜の混乱するドイツに集う胡散臭い人々。語り手が知り合ったアーサー・ノリスの行く末は...?ノリスの美に対する拘りとですます口調に爆笑。と同時に「三文オペラ」が流行ったころのやけっぱち感が恐ろしくもある。光文社のモーム短編集や近年のミュリエル・スパークを訳した方が翻訳しているので、シニカルな表現はお手の物。p178の"がらりと口調が変わった"の前後で違いを感じないのが気になるくらい。さて、今年の世界はどこへ転がるのやら...

  • よしじ乃輔 さん

    バレバレの鬘をつけ、突然姿を消し大金を手にしては戻ってくる男ノリス氏。そんな彼のドタバタ劇はナチス台頭直前のベルリンだった事を考えると、ただの喜劇にならず色合いを変えてくる。過去を知っているこちら側から見ると、とても危うい寸前の喜劇って怖い。

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クリストファー・イシャウッド

1904年、イングランドの貴族の家に生まれ、1986年、アメリカ・サンタモニカにて死去。作家。10歳のとき第一次世界大戦で父が戦死。弟とともに母に育てられる。ケンブリッジ大学ほか中退。在学中に創作を開始。28年、第一長篇発表。翌年、盟友W・H・オーデンと、ナチスが台頭するベルリンへ。『さらばベルリン

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