クラフト・エヴィング商会

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猫 中公文庫

クラフト・エヴィング商会

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784122052284
ISBN 10 : 4122052289
フォーマット
出版社
発行年月
2009年11月
日本
追加情報
:
16cm,209p

内容詳細

猫と暮らし、猫を愛した作家たちが、思い思いに綴った珠玉の短篇集。半世紀前に編まれたその本が、クラフト・エヴィング商會のもとで、新章“忘れもの、探しもの”を加えて装いも新たに生まれかわりました。ゆったり流れる時間のなかで、人と動物の悲喜こもごものふれあいが浮かび上がる、贅沢な一冊。

【著者紹介】
有馬頼義 : 大正7(1918)〜昭和55(1980)年。東京市生まれ。小説家。十九歳で短編集『崩壊』を処女出版。兵役について中国東北部(満州)に渡る。帰国後同盟通信社社会部記者となる。自伝的小説『山河ありき』で名門から逆転した精神史を語る。昭和29年、短編集『終身未決囚』で直木賞を受賞。推理小説から社会性のある作品まで多くの小説を遺した

猪熊弦一郎 : 明治35(1902)〜平成5(1993)年。香川県生まれ。洋画家。大正15年病気のため東京美術学校(現東京芸術大学)中退。同年帝展初入選。昭和13年渡仏し、ニースにマチスを訪ねて助言を受ける。26年毎日美術賞受賞。ニューヨークにアトリエを構え、二十年間同地で制作を続ける。初期にはピカソやマチスの影響を強く受け、都会的なモチーフによる装飾的な大画面を描く。米移住後は抽象主義に感化され、大規模な抽象画に転じた。祝90祭猪熊弦一郎展で第三十四回毎日芸術賞を受賞

井伏鱒二 : 明治31(1898)〜平成5(1993)年。広島県生まれ。小説家。大正6年早大予科一年に編入。翌年文学部に進み創作に勤しむが友人の死を機に退学。『ジョン万次郎漂流記』で直木賞、『本日休診』で第一回読売文学賞を受賞。広島における原爆の悲劇を庶民の日常生活の場で淡々と描いた『黒い雨』で野間文芸賞受賞。昭和35年、芸術院会員。41年、文化勲章受章

大佛次郎 : 明治30(1897)〜昭和48(1973)年。神奈川県生まれ。小説家、劇作家。東大政治学科卒業後、国語と歴史の教師を経て、外務省条約局勤務。外国の伝奇小説の抄訳などをしていたが、震災を機に外務省を辞し、文筆に専念して大衆読物を執筆。『鞍馬天狗』などの時代小説で確固たる地位を固めた。昭和35年、芸術院会員、39年、文化勲章を受章。44年、劇作活動に対し、菊池寛賞を受賞

尾高京子 : 大正3(1914)〜平成5(1993)年。東京府生まれ。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア さん

    猫にまつわる小説やエッセイを計12篇収録。あえて、様々なものを集めているので、好みはそれぞれだろう。私の場合は冒頭に置かれた有馬頼義の「お軽はらきり」を読んだ途端に、亡くした愛猫ブルーのことを思い出してしまい、ここで早くも鼻が詰まった。最後の日は、雨の中を外に出て行ったきり帰らなかったのだ。車に撥ねられて腰骨を骨折し、1週間後に瀕死の状態で帰ってきたこともあった。何処かから迷い込んできたフクロウと闘って、背中を何針も縫う大ケガからも復活した。ノラ猫から生まれて15年間生きたのだ。あれ以来、猫は飼わない。

  • mae.dat さん

    明治、大正生まれの方々に依るアンソロジー。旧仮名遣いですが、読み難くは無かったです。それより尺貫法がピンと来ない。踊り字(ゝやゞなど)が多用されていてね。日本語はオノマトペが発達していると思いますが「く」を伸ばした様な踊り字の多さに実感を増しました。大佛次郎(おさらぎじろう)さん、読み間違えている事を知りました。その大佛さん作品で、猫に下戸上戸がある発見ね。ほほー、ってばか。ダメだよ呑ませちゃ。坂西志保さんの作品はねこねこしているなぁ。でも、玉ネギやチョコレート与えるとか。どうなっているの⁈ そこん所‼︎

  • KAZOO さん

    これも先日読んだ「犬」と同じに昭和30年に出版されたものをクラフト・エヴィング商會が装丁と一つの作品を追加して文庫として出されたものです。すべて短編なので読みやすく猫好きの人にはたまらないものだと感じます。猫好きで有名な大佛次郎はもちろんのこと井伏鱒二や柳田国男の作品もあります。翻訳家の尾高京子と坂西志保の作品が楽しめました。

  • ぶち さん

    【にゃんこまつり2022】読友さんのレビューで魅かれました。半世紀前(昭和29年)に出版された猫の随筆集が、クラフト・エヴィング商會の新しい装丁で生まれ変ってきました。表紙の赤い首輪がとっても似合っている黒猫も愛くるしいです。でも、このモダンさと異なって、半世紀前の未だ戦争や終戦の暗い面も残っている暮らしが反映されてか、猫に対する接し方や飼い方の違いに驚きました。現代の飼い主の中には目をむいて怒る人もいるかもしれませんが、昭和の作家さんたちのそれぞれの猫の愛し方が表されていて、けっこう楽しめました。

  • アキ さん

    クラフト・エヴィング商會が、1955年に出版された「猫」を再編集し、2004年に発刊した本の文庫版。戦時中や戦後の話がほとんど。大佛次郎や猪熊弦一郎ら猫好きのねこ愛に溢れた文章も、子どもにせがまれ猫を飼うようになり次第に惹かれていく寺田寅彦の話も、各地に伝わる猫奇譚が楽しい柳田國男もいいが、「客ぎらひ」谷崎潤一郎のニャアと啼いて返事をするのが億劫であると、黙ってちょっと尻尾の端を振って見せる、あの尻尾をわたしも想像の中で振って受け答えしているとあるのが好み。

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