Begrabniskantate, Trauersinfonie : Ehrhardt / L'arte del Mondo, RIAS Kammerchor

ヨーゼフ・マルティン・クラウス：葬送カンタータ、葬送交響曲
エールハルト＆ラルテ・デル・モンド

1792年、スウェーデン王グスタフ３世は、ストックホルムのオペラ・ハウスでの仮面舞踏会の最中に銃撃されました。元秘書手カール・グスタフ・レオポルド[1756-1829]が、スウェーデンのアカデミーより葬儀カンタータのテキストを書くことを依託され、その後グスタフ３世の宮廷作曲家であったヨーゼフ・マルティン・クラウスに葬送カンタータの作曲を依頼。葬送の式までは３週間という時間はあったものの、最初の霊安室の喪のための葬送交響曲を作曲しなければなりませんでした。ハ短調というもっとも悲しみが表現される調が使用され、当時このジャンルで書かれていた最も感動的な作品といわれたカンタータと交響曲です。彼もこの曲の作曲後まもなく肺結核でなくなりました。ハイドンもその熱烈な崇拝者であったといわれるクラウスの天才的書法。それはロマン派音楽を先取りした個性的で革新的なものだったのです。
　クイケンに学び、コンチェルト・ケルンのリーダー、2004年に設立したラルテ・デル・モンドの芸術監督だけでなく様々なモダン・オーケストラの客演も務めるエールハルトが、この作品のダイナミックな感情たっぷりに指揮を振り、クラウスがこの作品にこめたメッセージに迫ります。（DHM）

【収録情報】
クラウス：
・グスタフ3世のための葬送カンタータ
・交響曲ハ短調『葬送交響曲』

　ハンナ・フサール（ソプラノ）
　ロリアーナ・カステラーノ（メゾ・ソプラノ）
　クリスチャン・アダム（テノール）
　ヨハネス・シェンデル（バス）
　RIAS室内合唱団
　ラルテ・デル・モンド（ピリオド楽器オーケストラ）
　ヴェルナー・エールハルト（指揮）

　録音時期：2013年5月
　録音場所：ドイツ、レーバークーゼン、バイヤー＝クルターハウス
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）